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11.06.06

2002年のFIFAワールドカップ

4年前の2002年ワールドカップのとき私はモスクワにいた。サッカー好きな前のロシア語教師の家に、数年ぶりに会いに行くことになっていた。おりしも当日はロシアvs日本の試合。私はサッカーに全然興味なかったし、ロシア語の先生はブラジルファンだったので、試合を見ながらお昼ご飯でも食べようということにしたのだ。しかし、サッカーファンが街にあふれる日なので安全のためにタクシーを使うことにした。

3年ぶりに会う先生は全然変わっていなかった。家の中に洗濯機が置かれ、台所がきれいにレモント(リフォーム)されており、暮らし向きがよくなったのが伺えた。その日は奥さんが実家に帰っていて不在、そのかわりに一人息子が在宅していた。

先生と息子が作ったオープンサンドと私が持参した海苔巻きを食べながら、テレビで試合を観戦。私の予想に反して、ロシアの勝算が危うくなってきた。先生も息子もどうということはなったが、日本の勝利が決定したあと、たいへんなことが起こってしまった。

ロシアの敗北に憤慨した若者が暴徒化し、赤の広場周辺の車を破壊したりトヴェルスカヤ通りの日本料理店を襲撃し始めたのだ。テレビ中継で騒ぎを知った私たちは顔面蒼白。先生は「すぐタクシーを呼んで帰った方がいいかも」と言い出した。せっかくの再会も水を注されたような感じになってしまった。

日本・韓国で行われた記念すべきワールドカップは、ロシアでは日本関係者の受難日となった。チャイコフスキー音楽院付近では日本人学生らが殴打された。これを機に、モスクワ市当局は、サッカーファンを興奮させる大型スクリーンを街に設置するのを禁止した。

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