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марта 2007

30.03.07

セルギエフ・パサート

ロシア正教の聖地であり、観光スポットとしても有名なセルギエフ・パサート。最近では観光客用のツアーも多く出ており、非常に行きやすくなった。

私は1999年、2003年と2回訪問したが、初回は郊外電車、2回目はバスを利用した。バスは運転席の隣にボンネットがあるような古い黄色塗りのタイプで、一言でいうと「田舎のバス」という感じ。モスクワ郊外に出ると、停留所でもないところから人が乗り降りする。一方郊外電車の方も、乗っている間入れ代わり立ち代り行商人がやってきて、安っぽい文具などをセールスしていく。

セルギエフ・パサートを訪問した2回とも、イベントが行われていた日だった。初回はSergiev_pasad0114 聖水が出てくる井戸の解禁日のようだった。司祭が祈りをささげたあと、聖水を入れるペットボトルやタンクを持った信者らがつめかけ、教会周囲はたいへんなにぎわいぶり。私も特製の聖水ボトルを買って水を持ち帰った。

2回目の訪問のときは、折りしも教会の大鐘が修復され、奉納される儀式の最中だった。アレクシー2世総司教やルシコフ・モスクワ市長らが参列。一帯は交通規制が敷かれた。ヘリコプターからの撮影もあり、テレビニュースで報道された。

セルギエフ・パサートには大きな男子修道院もあり、黒い僧衣を風になびかせた神学生に遭遇する。でっぷりとした司祭と対照的に、彼らはおおむねやせている。

宗教聖地でありながら、近所にマトリョーシカ博物館などもあり、最近は自治体総出で観光売り出しをしているような観がある。

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聖水ボトル。聖堂のレリーフが施された凝った作り。

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バス:ВДНХバス停留所から随時。発着所は頻繁に変更されるので、要注意。

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27.03.07

ヴィソツキー博物館

ウラジーミル・セミョーノヴィチ・ヴィソツキー(1938-80)は、日本でも有名なシンガーソングライター兼、タガンカ劇場の伝説的俳優である。強烈なだみ声と、政府の弾圧さえ恐れない自由奔放な表現、フランス人女優とのロマンスなど、彼の人生そのものが小説よりはるかに起伏に富んでいる。

そんなヴィソツキーが生前に愛用した品々などをじかに鑑賞できる場所が、「ヴィソツキー博物館」だ。場所も彼が活躍したタガンカ劇場の近くにあり、見学のあと周囲を散策するのもいいだろう。Visotsky_museum0185

Нижний Таганский тупик 3  915-7578

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22.03.07

論文発表後のパーティ

友人である日本人留学生から、修士論文口頭試問に招待された。

日本ではふつう非公開の口頭試問。外部の人間も招待できるのかと、あまりのオープンさにびっくり。好奇心いっぱいに見学させてもらった。

口頭試問はロシア語でザシータ(защита)という。防衛・擁護みたいな意味だが、なるほど自分の論文に浴びせられる数々の疑問点や批判からいかに論点を守るかという意味で、日本語の形式的な「口頭試問」などよりずっと実感がある。

招待を受けたのはモスクワ中心部にある演劇大学演劇学研究室の口頭試問。あまりに専門すぎてよくわからないことだらけだったが、皆堂々と論壇に立ち自分の論文をアピールするのを見て、アカデミックな雰囲気に浸っていた。冒頭で指導教官らに感謝の言葉を述べるところも、日本と違っていておもしろかった。韓国から留学生もおり、それぞれ自国の演劇や芸術の比較論などを発表していた。

口頭試問のあとは学内カフェで簡単なパーティ。ここではお互いがそれまでの研鑽をたたえあっていた。Dscf0419

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21.03.07

モスクワ川の春

春分の日が来ると、モスクワもようやく春の兆しが現れる。日照時間が延び、雨が降り、雪や氷が融け始める。

モスクワ川の氷も日に日に薄くなって、氷を砕く船が上流へ向かいだす。亀裂が入った氷はさらに小さな塊に割れていくと、川の氷は数日中に姿を消す。

Moscow_river2 木々の芽吹きを促すために、水は固体から液体に姿を変える。

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20.03.07

彫刻家・ブルガーノフを訪ねて

モスクワのメインストリートを歩いていると、個性的な像やレリーフに出会うことがある。Burganov_centre0186 一番目立つのは、スターリィ・アルバート通りのヴァフタンゴフ劇場前にある金色の「トゥーランドット像」だろう。細長い顔立ちに抽象的でシュールな作風は印象深い。Burganov_centre0187_3

今やモスクワじゅうにある数々のモニュメントを手がけるブルガーノフ、彼の個人展覧ギャラリーはスターリィ・アルバート通りから横丁に入ったところにひっそりと立っている。

私が訪れたとき、まだ開館準備中で表には資材が山のように積んであった。しかしなぜか門番は「日本から来たのなら、見てもいいよ」と言って無料で観覧を許してくれた。

ブルガーコフの彫刻・絵画・レリーフがテーマ別に陳列されており、中庭はアトリエのようになっていて、大きな作品の組み立てが行われていた。残念ながらブルガーコフ本人は不在で、彼の助手が数人作業をしていたが、芸術家のアトリエというより町工場のような雰囲気だった。

Московский госдарственный музей Дом Бурганова

Б.Афанасьевский пер., 15 стр.9  202-1547

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19.03.07

ソヴレメンニク劇場  Московский театр "Современник"

ロシア語の教科書ではときどき「現代人劇場」と訳されている、ソ連時代最も人気があった劇場。地下鉄チースティ・プルディから徒歩で並木道を抜けると、チースティ・プルディという池に行き当たる。そのはす向かいに立っている白い劇場、それがソヴレメンニクだ。

Sovremennik0190初めて見た作品は「Мы едим,едим,едим... 」。ロシア語もよくわからないくせに見に行ったのだが、非常に上品なウェルメイド・コメディであったという覚えがある。 その後、「 桜の園(Вишневый сад)」「(三人姉妹) Три сестры」「ピグマリオン( Пигмалион)」とヒロインものばかり観にいった。

中でもミーハー的動機で観にいったのは、映画女優としても活躍しているチュルパン・ハマートヴァ( Чурпан Хаматова)主演の「ママパパ息子犬(Мамапапасынсобака)」と「雷雨( Гроза)」である。

当時、オストロフスキー生誕記念としていろいろな劇場でオストロフスキーものをやっていたが、「雷雨」をやっていたのはソヴレメンニクだけだった。いわゆる不倫もののドラマだ。ロシアの井原西鶴と思しきオストロフスキーの作品は、ハマートヴァには少し荷が重そう。むしろ「裸のピオネールカ( Горная пионерка )」(未見)の方が、彼女の雰囲気にぴったりだと思える。一方、「ママパパ息子犬」はハチャメチャなギャグが光る楽しい作品。

一人芝居「外套(Шинель)」(ゴーゴリ作)も傑作の呼び声高い作品だったが、小ホールでやっていた関係でいつもチケットは売り切れ。残念ながら見ることはできなかった。

Чистопрудный бульвар, д.19АSovremennik0155

http://www.sovremennik.ru/

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15.03.07

新駅開業記念メトロカード

モスクワっ子の誇り、モスクワ地下鉄は愛国事業の一つである。

それゆえ、新しい地下鉄駅ができたとき一番にニュースになるし、記念の乗車きっぷも発売される。Metro3Metro

最初に滞在した97-99年は、エリツィン政権のころで経済も停滞し、新しい地下鉄駅はひとつも開業しなかった。ところが、経済状況が一変する長らく工事中だった地下鉄駅がつぎつぎと開業。ミニメトロやモノレールまでできあがった。

これからも順次新しい駅がオープンしていくだろう。記念きっぷのコレクターにとしては、日本で入手できないのが残念でたまらないのだが。

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11.03.07

Из Рук в Рукиを読む楽しみ

Iz_ruk_v_ruki1 「手から手へ」(Из Рук в Руки)という情報誌がある。

「求人情報」「住宅情報」「サービス・伝言」などにカテゴリ分けされ、1週間に5回発行される。1部200ページにもわたるボリュームで、発行頻度が高いため置いている本屋は多くない。主にキオスクや露天の行商人から買う。はじめ、うさんくさい雑誌だと思っていたが、けっこう利用している人がいてびっくりする。

Iz_ruk_v_ruki2 Iz_ruk_v_ruki3 読みごたえあるのが住宅情報。売ります・買います・交換しますの情報が地区ごとに分類されていて、地価の傾向がわかる。最近は不動産屋が仲介している物件も多く、以前のように「手から手へ」が標準ではなくなってきたようだ。

御殿のようなダーチャの情報も多く、見ているだけでわくわくする。

求人情報も仕事と賃金の関係、ロシア人の求めるスキルがどんなものかがわかって興味深い。自分がロシア企業に応募するとしたら、どんなところに履歴書を送るだろうかと想像する。

一番面白いのが「出会い系」情報。10代から60代くらいの男女が出会いの場を求めて情報を掲載している。欧米からの投稿もあるらしく、アメリカやオーストラリアの男性がロシア人の女性との「真剣交際」を求めるという情報も載っている。Iz_ruk_v_ruki4 記号や略称がもっとも多用されているのもこのページ。謎解きをするように読むのが楽しい。

この情報誌だけでなく、ネットでも同様の情報が流れている。モスクワでは電柱や壁などに張り紙をする手段も相変わらず有効だ。壁一面に張られたビラが風にゆれる風景も、ロシアらしくて趣がある。

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07.03.07

ランチ探検 Various 

モスクワでの外食は目玉が飛び出るほど高い。もちろんマクドナルドだって、日本の安さとは比べ物にならない。

それでも普段とちょっと違う雰囲気に浸りたくなったり、おいしいものを食べて元気を出したいとき、友人たちの歓送迎会など、少し高めのレストランへ行く。ただし「ランチ」を食べることが第一条件だ。

Scandinavia0136 スカンジナヴィア  トヴェルスカヤ通りから路地に入ったところにある北欧料理。料理の特色や味などはほとんど印象にない。トイレの洗面台が変わった造りだったことだけ、なぜか覚えている。

Teatron0130 テアトロン  ブルガーコフの家博物館の近く。友人と一緒に行ったが見つけるのに一苦労。料理はいたってフツーのロシア家庭料理。友人曰く、ここはバイキング料理が食べられるとのことだったが、実際は違っていた。劇場っぽく(?)薄暗い穴蔵のようなレストラン。

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セーミ・ピャートニッツァ  最寄駅は地下鉄タガンスカヤ。ロマノフ王朝期の商家を改造した料亭のようなレストラン。正当ロシア料理が食べられるが、それよりもレストランのインテリアがおもしろい。実際に家の主人が使っていたベッドやシャンデリアなど、当時の贅を尽くした貴族の生活を想像できる。

味は脂っこくてコースで食べるとかなりもたれる。

Nostalgie0138 ノスタルジー これまた豪勢なフランス料理レストラン。こんなところはランチじゃなければ絶対入りません。3品くらいのメインディッシュから一つを選択する、スタンダードなランチ方式。魚を使ったメニューがおいしかったと記憶。

地下鉄チースティ・プルディ近く。

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03.03.07

ペーパードレス展示会

地下鉄クズネツキー・モスト(кузнецкий мост)周辺は、本屋・楽器屋・エスニックショップ・アクセサリー屋・カフェなどなどが軒を連ねる一大文化商業地域だ。原宿のようだといわれるが、私に言わせれば原宿+高円寺みたいな感じである。とにかく何も買わずにぶらぶら歩くのも楽しい。

店のほかに美術ギャラリーもあって、ヒマなときはよく通った。

あるとき立ち寄った「紙で作ったモノ」の展示会。遠めで見るととても紙とは思えない作品の数々だ。ペーパークラフトといえば日本の折り紙が人気だが、ここで見た作品群はさらに自由な発想で表現されていた。

Paper_work_exhibision1 Paper_work_exhibision3 Paper_work_exhibision5 Paper_work_exhibision6 Paper_work_exhibision2

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01.03.07

レンコム劇場 театр "Ленком"

ロシア演劇の名門。今年で記念すべき80回目のシーズンを迎えている。格式ある劇場だけあって、正式名称もやたら長い。「Lenkom0163_1 Государственное учреждение культуры города Москвы Московский Государственный театр "Ленком"」というが、通常は「レンコム」である。

残念ながら、私のこの劇場におけるチケットゲット率はきわめて悪い。チケット売り場の営業時間が極端に短く、人気演目は発売と同時にソールドアウト。街角のチケット屋で売られているのは、高くてあまりよくない席。そういうわけで、見た作品もたった3本だ。

初めて見た「Мистификация」、ロシア語も習いたての頃で、途中で思いっきり眠ってしまった。照明がきれいだったことだけ覚えている。

次に見たのは「Юнона и Авось」。主役のНиколай Караченцовが、交通事故で降板になるとは思いもよらなかった。今思うともっとよく見ておくべきだったと後悔している。

最後に見た「Ва-банк」。オストロフスキーの「最後の犠牲者」が原作だが、マールィ劇場なら3時間のところをわずか2時間で演じきる。ストーリー展開の抜けるような疾走感と緩急のバランスは快感である。新たな看板俳優となったДмитрий Певцовが主役を務め、軽快かつジゴロっぽい雰囲気がなかなか素敵である。また見たい演目の一つだ。

Ул. Малая  Дмитровка, 6

http://www.lenkom.ru/

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