« апреля 2007 | Main | июня 2007 »

мая 2007

31.05.07

ゴーゴリ劇場 Театр им. Н.В.Гоголя

地下鉄クールスカヤから薄暗い地下道を横切ったところに、ゴーゴリ劇場がある。Gogolya0087 前身は鉄道労働者組合の文化宮殿。1959年、ゴーゴリ名称モスクワドラマ劇場となる。

なぜだかわからないが、私はここの出し物は今ひとつ気に入ったものがない。そのわりに何度か通ってしまった理由は、この劇場の天井の造りがすてきだったからだ。

Gogli_theatre3 まるで日本の芝居小屋を思わせる木目の美しい天井に、ごてごてしていないシャンデリアがぶら下がっている。壁も木目を基調としたシックな色彩が施され、薄暗いながらも落ち着いた雰囲気にひたれる。

Gogli_theatre2  ここで見た演目で唯一印象に残っているのは、「Марлени-стальные прусские дивы(マレーネ―鋼のプロシアの女神たち)」だ。マレーネ・ディートリッヒとヒトラー政権下でプロパガンダ映画『オリンピア』を製作したレニ・リーフェンシュタールの愛と葛藤を描いた心理劇(しかし歌い踊るシーンもある)。

上演時間1時間30分とあるのに、なかなか終演せず2時間すぎても終わらなかった。二人芝居でこんなに押してしまう芝居はめずらしい。

この劇場は児童劇や人形劇の全国フェスティバルの会場となっていたので、昼間訪れることが多かった。

ул.Казакова, 8а

|

30.05.07

Maxidrom

毎年5月末から6月頭に開催されるロックフェスティバル、「マキシドローム」。FMラジオ局Maximの主催で開催される。場所は地下鉄プロスペクト・ミーラからほど近い、オリンピックスタジアム。さしずめ武道館コンサートみたいな感じだ。

私は98年、99年の2回見に行った。Maxidrom0065 早いもので、もう10年近くたとうとしている。

オリンピックスタジアムは、野球場のようにチケットによって入場場所が違う。すでにアルコールで出来上がった若者がうようよ。一人で並んでいると若干怖い。機動隊が地下鉄駅からすでに警戒態勢を敷いている。入場前に、ペットボトルの飲み物は危険防止のためにすべて没収。カメラや録音機を持っていても何も言われない。

いよいよ開場すると、中に入るのを待ち構えていた若者集団が突撃するように入場。会場はステージに一番近いところはオールスタンディング(танцевальный зал)だ。私はいつも安い席なので、ステージの様子はモニターに頼るしかない。16時開演なのに、開始まで延々一時間以上待たされる。その間、売店などでオリジナルグッズなどを買ったりして時間をつぶす。

一般の単独コンサートではないので、前座はいない。観客が早く開始しろとブーイングするまで、場内ではMaxidromのテーマが流れているだけ。ようやく最初のグループが出てくると観客は総立ち。天井から撮影カメラが下りてきて観客もモニターに映し出される。オールスタンディングの場所では、ロシアでのロックコンサートで名物の、「彼女を肩車」体勢がそこここに見られる。

Maxidrom0066

印象に残ったのは初めて参加した98年。この年は比較的早い時間に、前年大ブレークしたМаша и медведиが登場し、男の子たちが「黄色い声」をあげた。また私がミーハー熱を上げていたМумий Трольをはじめ、Ва-Банкъ、Браво、Ногу Свело!やTequilajazzも出演し、一番内容が濃かった年でもある。99年にはたしかЗемфираも出たはずだが、トリに近かったらしく私は見ていない。

コンサートは夜中まで行われる。いくら日没が遅いとはいえそんな時間まで居れないので、適当に引き上げる。

2001年ごろから、外国ロックグループを迎えるようになり、国内最大のロックイベントという性格が変化してきた。テレビ番組「スター工場」に象徴されるように、アイドルやグループを「発掘」し「育てる」システムが確立してきたことで、ロックグループのあり方も変わってきた。反体制ロックグループという言葉もすでになく、あるのは商業ロックばかりである。Maxidromのようなロックの祭典が今後どう変わっていくのか、見守りたいところだ。

|

28.05.07

夏の味・アクローシカ

Okroshka0128 Okroshka0127

アクローシカの季節がやってきた。自分で本を見ながら作っても、いまひとつおいしくない。2人目のロシア語の先生に相談したら、妻に実演させるから見に来なさいといわれた。

先生の家はモスクワ南部、地下鉄ドモジェドフスカヤからバスで10分くらい行ったところ。とても一人ではたどり着けないので、先生とカローメンスコエ駅で待ち合わせる。

家に到着すると、奥さんが準備を整えて待っていた。

まずはきゅうり、ラディッシュ、ゆで卵、ハム、たまねぎ、ねぎ、ウクロップ(ディル)など家にある野菜類を小さい角切り、またはみじん切りにする。それらをボールの中でよく混ぜ合わせ、調味してスープ皿に取り分ける。食べる前にクワスを注いでできあがり。なーんだ、同じやり方だと思ったが、味は全然違う。

「私が自分で作ったアクローシカはこんな味しないんですけど」と言ったところ、奥さん曰く、「もしかして使っているクワスのせい?」という答えが。その後知ったのだが、アクローシカ用の甘くないクワスがあった。

それ以来、モスクワでの私の夏の食べ物は、味噌汁→アクローシカ→味噌汁→アクローシカ、となったのは言うまでもない。

|

26.05.07

ロシア人と傘

1回だけモスクワで傘を盗まれたことがある。

郵便局のカウンターにうっかり傘を忘れて行きそうになったときだ。あっと思ってあわてて引き返した。しかし、わずか2分足らずの間になくなっていた。盗られた傘は日本ではおなじみの「折りたたみではない傘」。私の不注意なので仕方がないが、郵便局の帰り道、濡れて帰るハメになったのには正直くやしかった。

雨が降っても傘をささないロシア人は多い。持っている傘もほとんど折りたたみ式で、骨が曲がっていようがビニールがまくれ上がっていようがおかまいなし。酸性雨とか放射能とか怖くないのかと思ってしまうほど、雨に対して無防備だ。

そういう事情なので、私の持っていた「折りたたみでない傘」は、今頃どこかでそうとう目立っているに違いない。

|

21.05.07

アブラムツェヴォ博物館(Абрамцево)

モスクワから北東約60キロ、ヤロスラヴリ街道から入った所にある森の中の博物館「アブラムツェヴォ」。

もともとは作家アクサーコフが1843年に購入した土地だったが、彼の死後鉄道王モーマントフが新しい所有者に。芸術愛好家であったモーマントフは、多くの芸術家のパトロン的存在となり、彼のもとにはレーピン、ヴルーベリ、シャリャーピン、ディアギレフといったロシアを代表する芸術家が集った。Abramtsevo

敷地内にある見所は、ロシア伝統の木工装飾をこらしたアクサーコフ邸、ヴァスネッツォフ設計による白い教会、そして周囲をとりまく美しい森である。

Abramtsovo 私がここを訪れたのは2002年夏。セルゲーエフ・パサードの帰り道だ。エンジンルームが運転席の隣にあるすごいバスに乗って、セルゲーエフ・パサードまで行きそこから電車でもより駅まで来た。ところが、駅からどう行けば博物館に行き当たるのかわからない。林と草原を抜けていくと、突然白い建物が現れ、そこが博物館だとわかった。

初夏のアブラムツェヴォは花でいっぱい。どこかの小学生グループが遠足で来ていた。特色のある木造の屋根飾りと、敷地内に立てられた教会を見ながらベンチで一休みしていると、時間がたつのも忘れてしまいそうだ。ごみごみした街中を離れ、自然の中で創作に打ち込んだ芸術家たちの姿が感じられる場所である。

|

20.05.07

窓越しの花火

アパートの5階から見たモスクワ川の花火。

|

17.05.07

第三環状道路(3-е кольцо)

3rd_exps_way モスクワをぐるっと取り巻くМКАД(モスクワ環状自動車道)より内側で、サドーバヤより外側の円周を走る「第三環状線」(3-е транспортное кольцо)。私が最初にモスクワに滞在していた'97-99年には、その建設予定すら知らなかった。慢性的交通渋滞に悩むモスクワ市はかなりの突貫で道路を建設。2004年までに全線開通し「環状」となった。日本でいうなら、無料の都市高速みたいな感じだ。

この道路のおかげで横への移動は以前より速くなった。慢性的大渋滞のサドーバヤを通らずにすむようになったからだ。しかし問題も多い。

カーブが急だし、トンネルも暗く車線変更案内が見づらいので、ある意味危険な高速道路。しかも交通量の多さに、道路の舗装も磨耗気味だ。モスクワ市は同様の同心円道路の工事を計画しているらしいが、いくら道路の数を増やしても、交通渋滞緩和の特効薬にはならないだろう。

http://www.moscowmap.ru/street/street2588.shtml

http://images.yandex.ru/yandsearch?text=3-%E5%20%EA%EE%EB%FC%F6%EE&stype=image 

http://www.photographer.ru/nonstop/picture.htm?id=441202

|

15.05.07

カローメンスコエ(Коломенское)

5-6月のモスクワは快適だ。日没も遅いし、とにかくどこかへ出かけたくなる。初夏のひととき、史跡散策をしながらのんびり楽しむなら、カローメンスコエ公園がお勧め。イワン雷帝以来、ピョートル大帝など歴代皇帝がすごした夏の御所だ。

内部に建つ教会群は1530年築といわれる。また、修道院に併設された養蜂園はロシアでも屈指の歴史を持っている。現在はモスクワ南部にある広大な博物館公園として市民の憩いの場となっており、木造のアトラクションやあずまや風レストランも併設。蜂蜜即売会や野外イベント会場としても利用されている。Kolomenskoe0183 モスクワ川の流れも楽しめ、夕暮れを見ながら(アブや蚊も出てくるが)広い空を見上げるのもよし。休日は家族連れでにぎわう。

もちろん、冬も夏に劣らずステキだ。一面雪に覆われた景色は、寒さを忘れるほど美しい。ぜひ訪れてほしいところのひとつである。

http://www.museum.ru/Kolomen/

|

13.05.07

せっかちなロシア人

時間通りに電車が来ないとイライラする日本人は、世界の中でもかなりせっかちな民族だ。Metro_board

ではロシア人は? モスクワに限って言うとわりとせっかちな方かもしれない。ビジネスで身を立てる人が増え、まさに時は金なり、時間を厳守する人も増えた。

せっかち度を測る格好の指標は地下鉄である。モスクワ地下鉄は、前の電車と次に来る電車の間隔を測る「インターバル時間」で運行する。プラットホームの前方に運行間隔を表示する電光掲示板があり、前の電車が出発すると、表示は0に戻る。ラッシュ時の「インターバル」は1分もない。まさに秒刻みの運行だ。5分ほど待たされる日本の電車など、モスクワの地下鉄に慣れてしまうとイライラしまう。111

夜は電車と電車の間隔が伸びて、10分以上ということもある。

最近は電光掲示板がプラットホームの真ん中にも取り付けられているようだ。乗客の利便性を考慮する気風が出てきたのはいいことだ。ただしすべての駅に普及しているわけではなく、場所によってはせっかくの構内の景観が損なわれているところもあるようだ。

|

12.05.07

モスクワ・ジャズ・フェスティバル

あまり知られていないが、ロシア人はけっこうジャズが好きだ。洗練を旨とするヨーロピアン・ジャズの中でも、特にロシアのジャズはクラシックのテクニックに裏打ちされた、超絶技巧的即興がすごい。それでも興奮うずまくセッションという感じではなく、クールでさらっとしているのが持ち味である。

毎年夏にエルミタージュ公園で開かれている野外ジャズフェスティバルは、ファンはもとより近くを通りかかった人まで気楽に楽しめるジャズの祭典だ。日没遅いモスクワの夏のひととき、ジャズに酔うのはなかなか贅沢な過ごし方である。

スタンダード以外にも、モダンやアシッドジャズなどバリエーションも豊富だ。 Jazz_fes_at_ermitazh0191_1

Сад Эрмитаж 

Каретный ряд 3

|

10.05.07

道路封鎖

大統領や要人が通行するときは、このように道路封鎖が行われていた。急いでいるときにこれにひっかかると、えらい迷惑だった。

|

07.05.07

高齢者のダーチャ

今年の初夏は例年より寒そうだ。7月までの日照と気温が、収穫の出来高に大きく影響するので油断はできない。しかし各家庭では、どんな天候不順でも必ず収穫する作物というものがある。おばあちゃんのダーチャには、きゅうり専用の温室があり、冷夏対策は万全だ。

ダーチャで菜園を楽しむロシア人は高齢化している。知り合いのおばあちゃんも、鍬を振るうのが難しくなったので、土を耕す人を有償で雇っている。年々作付けする面積が小さくなり、ダーチャで過ごすよりも病院に行く回数の方が増えた。何よりもダーチャで過ごすことが大好きなおばあちゃんは、とても寂しそうだ。Green_house

←きゅうりの温室Path_1

Leaves     見事なスビョークラ(ビーツ)の葉。これも食用。→

|

05.05.07

サチリコン劇場(Театр Сатирикон им. А. Райкина)

Satirikon0180 Satirikon0168ロシアのチャップリンこと、アルカーディ・ライキンが1981年に前身である寸劇劇団を作り、1987年、息子のコンスタンチン・ライキンが「サチリコン」と改称して率いる劇団。

私がモスクワにいた頃は、もより地下鉄駅「リーシスカヤ」から遠くて、少し不便な所にあるため、子供向け演目を含め3回しか足を運ぶことはなかった。地下鉄駅「マリーナ・ロシャ」が開業すれば、もっと便利になる劇場だ。

ここで観たのは、ブレヒトの「三文オペラ(Трёхтрошовая опера)」とシェークスピアの「ハムレット(Гамлет)」。ライキンの一人芝居「コントラバス」は見逃した。

コンスタンチン・ライキンのすごいところは、彼の演技力もさることながら、作品の解釈力であろうか。どこかスタイリッシュでコスモポリタンな雰囲気を感じるのは、彼のユダヤ系という血筋のせいだけではないだろう。外国人観客も多く、劇場じたいも高級感が漂う。

2004年のシーズンには、プーシキン劇場のカザック舞台監督と「敵の化粧(Косметика Врага)」という二人芝居を、お互いの劇場で上演している。いろいろと実験的な上演スタイルを試みる劇団である。

Ул.Шереметьевская, 8

www.satirikon.ru

|

01.05.07

ウクライナ並木通りの噴水

クトゥーゾフスキー・プロスペクト(Кутузовский проспект)とダラガミーロフスキー大通り(Б.Дорогомировская ул.)をつなぐ緑地帯は、ウクライナ並木通り(Украйнский бульвар)と呼ばれている。クトゥーゾフスキー・プロスペクトを突っ切って、モスクワ川まで続いている。

もとはうっそうとした林の道で昼でも暗くて怖かった。1999年の大嵐で、大木が軒並み根元から折れる被害を受ける。2000年になるころから大改修が行われ、今では噴水もある公園のような明るい並木道に変身した。通りに面して、「雅子さま」の通われた幼稚園もある。

ベンチに読書をしにくる人、犬の散歩に来る人、ベビーカーを押した若い母親たち、夏は噴水で冬は傾斜地でそりすべりをする子どもたち。人間ウォッチングと暇つぶしにはもってこいの場所である。この周辺はキエフ駅が近いせいか、ウクライナホテルをはじめ、通りの名称やモニュメントにはウクライナにまつわる言葉がついている。

Fountain1_1 Fountain2_1

|

« апреля 2007 | Main | июня 2007 »