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декабря 2007

31.12.07

本年もありがとうございました

ついに3回目の年越しとなりました。ブログ「莫斯科浮遊録」を読んでいただき、ありがとうございます。ネタが尽きるまで、来年もしつこく私の回想は続きます。

С новым годом、新年快楽、よいお年を。

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30.12.07

午前2時のクトゥーゾフスキー・プロスペクト

夜中も車の往来がやまないクトゥーゾフスキー大通り。積もりきらない雪を巻き上げて疾走する。道の両側にそびえる石造りの建物も、夜中はショーウィンドウの煌々とした光だけ。大晦日を前に、この日はいつもよりまばらな通行量だ。

地下鉄もバスの運行も終わったこの時間帯に、一人で通りをとぼとぼと歩いていく姿をたまに見かける。どこまで歩いていくのか、どこかで白タクを拾うのか、夜中に通りを歩いていて怖くないのかなど、いろいろ想像してみる。

夜道を歩く人の人生を勝手に思い巡らすのは、私の夜の楽しみでもあった。

↓Кутузовский проспект 2:00 АМ

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28.12.07

植物園の冬景色

Winter1 雪が降ると暗かった森が明るくなった。静まり返った森は一見眠っているように見える。

「植物園」の冬は、なぜかエネルギーに満ちた静寂に包まれている。

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27.12.07

ロシアの信仰劇場グラス(Русский духовный театр Глас)

この劇場の英語名は、「Russian Religious Theatre Glas」という。その名のとおり、ロシア正教の信仰に基づいた演目を上演しているが、日本人にはあまりなじみがない。

劇団創立は1989年(公式資料による)。ロシア人のキリスト教改宗1000年の記念にあわせて創られた。1991年、"国立”の名称を得て97年、現在の場所に劇場を構えた。

ロシア正教の復興にあわせて、観劇に来る人は増えているようだ。しかし、劇場は小さく、全部で71席しかない。Glas 主なレパートリーは「救い主の十字架」、「この赤子はキリスト」など。プーシキンやゴーゴリの宗教的作品も演目としている。

私が見たのは「Китеж」「За Русь святую」という神秘的な聖書由来の劇だった。話の流れがよくわからず少々退屈。学生劇のようなセットと衣装で、低予算な宗教演劇団だという印象をもった。

Ул.Малая Ордынка 30/6

www.teatrglas.ru

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24.12.07

プチッツィェ・マラコー

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初めて「プチッツィェ・マラコー(Птичье молоко)」という菓子の名前を知ったのは、使っていたロシア語の教科書の中。登場人物が、菓子屋でこのケーキを注文するシーンだった。

直訳すると「鳥のミルク」。よくわからない。辞書にも載っているが、「絶対にありえないもののたとえ」としか記されていない。ロシア語の先生にどうしてこんな名前になったのか聞いてみた。するとこんな答えが。「鳥がミルクを出すというのは不可能でしょ。このケーキは絶対にありえないほどおいしい、という意味なんだよ」

なるほど。つくりはいたってシンプルで、クリームをはさんだスポンジが、チョコレートでコーティングされている。日本のケーキと違い、無造作に箱に入っているが、コーティング部分がしっかりしているので、持ち運ぶときにつぶれたり割れたりすることはあまりない。

写真上はオリジナル「プチッツィェ・マラコー」。個包装になったミニ版もある。

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ちなみに、ロシア語でторт(トルト)はデコレーションを施してあるケーキ、кeкс(ケクス)はカップケーキのような飾りがあまりないものを指す。

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21.12.07

モスソヴェート劇場(Театр им.Моссовета)

1923年、「モスクワ市ソヴェート職業組合劇場」として創設、1938年より現在の名称となった歴史ある劇場。1959年、「水族館」と名づけられた今の場所に移る。サドーヴァヤに面し、隣にはサチーリ劇場とチャイコフスキーコンサートホールがあって、地下鉄マヤコフスカヤからも非常に近く便利。

もともとはシェークスピアやチェーホフなどをやる正統派演劇劇場なのだが、私の印象に残っているのはミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター(Иисус  Христос суперзвезда)」だ。1990年初演のものが現在も上演されているので、すでにモスソヴェートの代表作になったといえよう。今でこそミュージカルは「キャッツ」や「アニー」などブロードウェーのものをそのままもってきてヒットするようになったが、1990年当時、ロック・ミュージカルは大冒険であったろう。モスソヴェートの「ジーザス」はとても練り上げられていて、ロシア語バージョンにありがちな「だささ」は微塵もない。

このほか、おもしろい演目は「夫と妻と愛人」「休日の男たち」「女の戦争」などコメディだが、観客層が年配が多いところを見ると、あまり難しい演目は客入りがよくないのかもしれない。

Бол.Садовая 16 (сад Аквариум)

※ 敷地内にスターライトコーヒーというカフェがあり、劇場が休演のときは立て看板をみながら園内散歩だけでも楽しい場所だ。

Mossoveet

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20.12.07

雪かき作業

南国育ちの私にとって、雪かき作業ほど興味深いものはない。

ショベルカーのような車が隊列を組んで雪を道端に掻き出した後、今度は雪をかき集める車がやってくる。両手で雪をかき集めるような動作がおもしろくて、つい見とれてしまう。

私のアパートの前にもその車が止まっていた。午前2時ごろ。通行車両が少ないとはいえ、たいへんな作業である。こういう3K労働を担っているのは、CIS諸国からやってきた出稼ぎ労働者である。

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17.12.07

ヴァトルーシュカ

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Vatrushka4  ロシアは菓子パン天国でもある。日本ではお目にかかれない、素朴な感じのパンがあふれている。

中でも私のお気に入りは、ヴァトルーシュカ(Ватрушка)という菓子パン。丸いパン生地の真ん中に、クリームチーズとカスタードクリームのあいのこのようなクリームが入っている。

あんパンのように、どのくらい「餡」が入っているのか外から見えないパンと違い、ヴァトルーシュカはクリームの面積が外からわかる。よって、真ん中のクリーム部分が多いのを選ぶようにしていたが、キオスクではおばちゃんが手渡すので自由に選べないのがネックだった。

帰国してからはヴァトルーシュカ欠乏症になることしばしば。「ないものは作れ」というロシア的発想から、ついには自分でも作るようになったのだが、、「Сладкий сюрприз」という本をいいかげんにアレンジして作っている。

材料:ふるった小麦粉8カップ、マーガリン250g、砂糖1カップ、卵1個、ソーダ(ベーキングパウダー)少々、レモン汁または酢 小さじ1、卵黄2個分、クリームチーズ大さじ2、あんずジャムまたは木苺など果実のジャム

作り方:①マーガリンと砂糖を十分に混ぜ合わせる。②クリームチーズにソーダとレモン汁、卵黄を合わせ入れる。③卵、小麦粉、ソーダを①に入れて生地を作る。④厚さ0.5センチ、直径3-5センチの円に形作る。⑤中心部にくぼみをつけ、ジャムとクリームチーズを入れる。⑥焼く前に少し生地を膨らませ、ジャムで照りをつけてオーブンで焼く。

やっぱり現地で売っている本物を食べるのが一番だ。

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16.12.07

モスクワの古本屋

モスクワでБукинистという表示があると、ついふらふらと立ち寄ってしまう私。どうやら古書店、または古書コーナーという意味があるらしい。英語的語感でBooknistみたいな感じで、必然的に「読書人」を連想されるこの言葉。インテリの溜まり場のような雰囲気がかもし出していた。

実際にはアンティーク店の一部が古書コーナーとなっているところもあった。いわゆる神保町の古書店というムードで、雑然と本が積まれている光景はなんだか郷愁をそそる。大判の美術本や革表紙の詩集など、インテリア小物にしたいような本もたくさんあり、古本屋は私にとってワンダーランドみたいな場所だった。

モスクワでよく行った古本コーナーは、目抜き通りトヴェルスカヤ通りにあるモスクヴァという本屋の地下。それから外国文学図書館のそばにあった小さな古書店と、地下鉄ツヴェトノイ・ブリヴァール駅近くにあったオリエンタル関係の本屋。収集家は別として、古本屋に集う人たちはどこか親しみやすかった。

ちなみに、ブック・オフのような「新古書店」という概念はまだないので、新刊が古書店に出回ることはめったにない。でもそのうち新古書という市場ができあがるかも?

Card2

http://www.bukinist23.ru/

http://www.bgshop.ru/content.aspx?type=2

http://biblionne.narod.ru/

参考:以下はmixiに載せた「記憶の中の古本屋」アドレス。

1.地下鉄ツヴェトノイ・ブリヴァール近くにある「オリエント関係書店」奥の古書コーナー。
2.外国文献図書館近くのクニージュナヤ・ラフカ。(地下鉄タガンスカヤから徒歩10分程度)
3.地下鉄クロポトキンスカヤ近くのサマー・ガーデン古書セール。
4.地下鉄パルク・クリトゥーリのゴーリキー公園と反対側出口近くの小さな古本屋。

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12.12.07

モスクワ住宅のエレベーター

Elevator2初めて乗ったモスクワのエレベーター(ロシア語では「リフト」という)はとても怖かった。

ドアは格子状で手動開閉、中は薄暗く、昇降時にガタガタ、ゴーッという音がしてとても不気味。まるで工事現場の昇降機のようだ。

さらに希望の階に到着と、いったんガクンと下がる感じ。しかし、人間は不思議なもので、ものの1週間もしないうちにそんなエレベーターにも慣れてしまった。

2軒目に住んだアパートのエレベーターは比較的まともで、一つの棟に2機もついていた。高層建築物の多いモスクワ住宅で、エレベーターは必需品である。ところが、年に何度か人がエレベーターに閉じ込められる事件が起きる。知り合いも出勤途中に閉じ込められた。しかも止まったのは階と階の中間地点だった。

幸い、エレベーター内のインターホンから、エレベーター管理会社をすぐに呼び出すことができたが、それでも1時間くらいは外に出ることができなかった。一般にモスクワでは、日本のマンションのように、定期的保守・点検を頻繁に行なっておらず、よく事故が起きないものだと感心していた(本当は起こっているのかもしれないが)。

また、すべてのモスクワのエレベーターがそうなのか不明だが、止まる階を複数押しても一つしか有効でない。例えば、3階と8階に行きたい人が乗り合わせたら、3階に着いたあと、もう一度8階のボタンを押す必要がある。このため、エレベーターに乗り合わせた人同士、いつも「私は×階へ行きます」と声をかけあうのがマナーだった。

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09.12.07

冬の渋滞

12月になると、ただでさえひどい渋滞がますますひどくなる。日本の倍はある道幅が車で詰まってしまうのだから、恐ろしいほどの交通量だといえる。

クレムリンを中心に環状線と放射状の道路が交差しているが、この交差点がもっともひどい。変な交通法規とアンチゆずりあい運転のせいで、慢性的な渋滞なのだ。私の知り合いは、モスクワ市とモスクワ県を分ける環状道路MKAKhD(МКАД)の外に住んでいる。メトロで終点まで行き、そこからバスで環状道路を越えるのだが、ひどいときはその道路を越えるのに1時間以上もかかるらしい。

私が住んでいたクトゥーゾフスキー大通りも例外ではない。夜になれば、車のヘッドライトがはるかかなたまで連なって見える。空から見れば、さぞかしきれいな夜景だろう。

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06.12.07

ロシア人はなぜトイレに行かないのか?

冬でも路上で缶ビールを手にする若者たち。特に女の子たちは短いダウンジャケットからヘソが見えていることもある。見ている方が凍りつく光景だ。身体も冷えるし、ビールをあんなに飲んで、トイレに行きたくならないのだろうか。そもそもロシア人はトイレに行く回数が少ないような気がする。

故・米原真里氏の著作の中で、日本人観光客の膀胱キャパシティの小ささについて書かれていた。確かにロシア人と一緒に行動すると、彼らがトイレへ行く回数がかなり少ないことに驚く。女性でも5-6時間行かなくて平気みたいなのだから、トイレが近い私にとっては驚異である。トイレへ行く頻度は身体構造的差異なのか。それともトイレ事情が生んだ身体訓練の成果なのだろうか?

ロシアでは公衆トイレの数がとても少ない。日本のように駅や店に必ずあるとは限らず、あっても有料、または従業員用で使えるところが限られる。最近は簡易トイレが増えたが、それも中心部だけのこと。寒いときに紅茶をがぶ飲みして外出すれば、えらい目にあう。
しかし、ロシア人も人間だ。来客が帰るときに「トイレに行かなくていいですか?」と訊いている。客側も帰宅前にトイレを借りることを恥ずかしがらない。トイレ事情を熟知した上での「相互扶助」。これも外でトイレに行かなくてすむ理由かもしれない。

ある日本人駐在妻は、子どもを最後の切り札にしていると言った。普通の店などではトイレを貸してくれないので、子どもをだしに使ってトイレを借り(ロシア人は子どもに甘い)、自分もちゃっかり使用するというもの。子連れでない私には到底使えないワザだ。かくして、独自の公衆トイレマップを作ったり、新しいマクドナルドやコーヒーハウスを偵察しに行って、怪しまれずにトイレだけ入れるかチェックするという涙ぐましい努力を続けるのであった。

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05.12.07

子ども音楽劇場エクスプロント(Московский детский музыкальный театр Экспромт)

Ekspromt 地下鉄チースティ・プルディからソブレメンニク劇場を過ぎ、せまい横丁に入る。ふつうの住宅の1階部分にある小さな劇場-それが子ども劇場エクスプロントである。劇をやっているのは主に週末や祝日だ。

私がここで観た出し物は「霧の中のハリネズミ」だ。ノルンシュテインのアニメで日本でも有名な話となった。ステージで実演されたら、どんな感じの舞台になるのか興味があった。
たしかにアニメの幻想的雰囲気は見られないが、ハリネズミふんする大人の劇団員がかわいらしく見えた。ただし大道具や照明の使い方は、ちょっと学芸会的。他にもいくつかの物語をモチーフにしたミュージカル仕立ての演目や、民話を基にした演目もある。

子どもの劇場といえばサッツ名称児童音楽劇場(Государственный академический детский музыкальный театр им. Н.И.Сац)が超メジャー。大人顔負けの舞台設備で外国人を圧倒する。

一方、エクスプロントのような客席80足らずの家庭的雰囲気の劇場がモスクワの住宅地に点在している。舞台との距離が近く、演劇の醍醐味がダイレクトに伝わる。経営はたいへんそうだが、子どもへの情操教育にはかなり貢献している。

ちなみにこの劇場は、「子ども向け」でない劇もやっている。チェーホフの短編を再構成したものや、人民芸術家である舞台監督イヴァノヴァ女史の作品など、未見だが面白そうな演目があった。

Московский детский музыкальный театр Экспромт

Ул.Макаренко 2/21

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03.12.07

ヨールカのオーナメント

毎年、新年のあいさつに知人宅を伺うと、かならず家のヨールカ(いわゆるクリスマス・ツリー)を自慢される。それがたとえ本物のもみの木でなくても、家族にとっては新年が祝うときに欠かせないシンボルとなるからだ。

そしてヨールカに飾られているものを観察すると、そのシンプルさに驚く。日本のクリスマス・ツリーにあるような、人形やら天使やらといった飾りものはなく、きらきらしたリースや球状のオーナメントが主たる飾り。しかも彼らはその飾りを、もう何十年も使っているという。
「新しいヨールカを買おうとは思わないの?」という私の質問に、「ヨールカは家族が集まるときに飾るものだから、年代がたてばたつほどいいものなんだよ」という答えがかえってきOrnament1_2 た。

経済に余裕が生まれ住む家も大きくなったロシア人は、本物のもみの木を買い、飾りつけはますます華美に。そんな豪華なヨールカを自慢されても、あまり感嘆できないのであった。

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02.12.07

下院選挙

私がモスクワに滞在していたときも下院選挙・大統領選挙があった。開票結果を見て面白いと感じたのは、投票用紙に「すべて(の候補者に)反対」という項目があったことだ。

日本では「すべての候補者に反対」という意思表示をすることはできない。ロシアは意外と民主的じゃないの、と思ったものだ。

ところが今度の選挙から「すべてに反対」の項目はなくなるという。おまけに投票率を上げるための操作も行われるそうだし、やっぱりこの選挙って「統一ロシア」のためなんだ、と思わざるをえない。

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01.12.07

ヨールカ

もうすぐ12月。モスクワはこれから1月7日の「ロシアのクリスマス」まで、一番きらびやかな季節となる。静止画像はすでにアップしてあるヨールカの動画版。

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