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января 2008

30.01.08

ロシア人のマカロニ好き

Soup4

知り合いのロシア人家庭に呼ばれて何度も一緒に食事をすると、だんだん「ごちそう」ではなく、普通に食べているものを供してくれるようになる。

居間ではなく台所で過ごす時間が増えるとともに、ボルシチやサリャンカといった、「名前のついたスープ」ではなく、ありあわせの材料で作った日常的スープを食べさせてくれるようになるのだ。

主にスープはチキンだし。スープストックのときもあれば、骨付きの鶏肉がどーんと入っていることもあった。にんじんやたまねぎのほか、なぜかいつもパスタをもっと細くしたような「ラプシャ」(麺)やそれを短くカットしたような「マカロニ」が入っていた。

ヒエや粟が入っていることもあり、半ばおかゆと化したスープをごちそうになったこともしばしば。非常に具沢山だった。このスープをメインに、黒パンやチーズ、ハムなどを食べる。
一度、緑豆春雨を持っていって入れてもらったが、スプーンで食べるスープには向かないことが判明した。今度はほうとうでも持っていってみるか、と思っていたところ帰国となってしまった。

それにしても、ロシア人のマカロニ好きはそうとうなものだ。カップスープやインスタントスープの素にも必ず入っている。下はマカロニの袋。

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29.01.08

モスクワのバルコニー

モスクワの生活は基本的にアパート暮らし。ソ連時代に建てられた典型的間取りは、居間、寝室2部屋、狭いがダイニングも兼ねる台所、独立トイレ・洗面台付き風呂場の3LDK。これにバルコニーがつく。

ところがこのバルコニー、驚くほど脆弱な造りで、風雪にさらされてボロボロになり、いつ落ちてもおかしくない状態になってくる。そんなバルコニーだが、ロシア人は果敢にもそこに窓を設けてサンテラスもどきのスペースにしたり、物置にしたりする。最近は、崩落しそうなバルコニーに室外機を取り付けたりして、危ないことこのうえない。

幸いなことに、私が住んでいたアパートのバルコニーは崩れかけているとはいえ、まだ落ちたりしない感じだったので、花火鑑賞やカチガラスの巣を観察するためにときどきバルコニーに出た。

また、ロシアでは冬と夏の日照時間に大きな差があるので、日当たりなどはあまり考えない。バルコニーが北に向いていようが、ほとんど問題ないのである。

Balcon

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28.01.08

アパルテ劇場 Театр “АпАРТе”

Aparte0169

アパルテ劇場(Московский театр АпАРТе)は、学生劇団「グルッパ・グラジダン」を前身とする劇場。1987年に設立された。芸術監督はアンドレイ・リュビーモフ。かのタガンカ劇場の芸術監督、ユーリー・リュビーモフと同じ苗字だ。

「芸術を共に自由に創造していく」という理念を掲げる劇場であるだけに、いかにも実験的なスタジオ劇団という雰囲気が濃厚である。

場所はニキーツキィ・ブリヴァールにある古い建物の地下。門がわかりづらく、看板も小さいので見すごしやすい。この劇場で見たのはドフトエフスキーの「地下室の手記」をモチーフとした作品、「湿った雪が降ると」だった。登場人物4人によるモノローグで構成される一幕もの。芸術監督本人も主役で出演する。

このほか、新進劇作家グレミーナによる「サハリンの妻」(Сахалинская жена)、「マタ・ハリ」(Мата Хари)、チェーホフ 「三人姉妹」をモチーフとした「マーシャ、イリーナ、オリガ、など」(Маша, Ирина, Ольга и др.)がこの劇場の代表作。

ロシア文学の名作といわれるものはいろいろな劇団で上演されているが、解釈や演出を変え、原作を断片化して再構築するのは、このような実験劇場の独断場だ。芸術の多様な側面を手軽な値段で鑑賞できるのは、モスクワならではの贅沢な楽しみだった。

http://www.aparte.ru/home/

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24.01.08

貼り紙広告

Advertisement今はいろいろな条例で貼り紙規制がされているが、かつては 日本でも、電信柱に張り紙がたくさん貼られていた。

一方モスクワは、今でも貼り紙天国である。ちょっとした空きスペースに誰かが1枚貼ると、またたくまに貼り紙だらけになる。風にたなびく貼り紙の群れは、一種壮観ですらある。

内容は主に、「部屋を貸します/借ります」、「求人/求職」、「各種修理」そして「女性サービス」などだ。電話番号を書いた部分をタコ足のように切っておくのは、日本と同じ。そして1枚か2枚やぶって「サクラ」を演出するのも日本と同じだ。手書きメモ風のものが多いが、最近は写真を載せたり、カラー印刷にするなど、凝った手法も出現している。

ためしに1枚「寮の一部屋貸します」というのを破って持ち帰った。この種の貼り紙広告主は自宅電話番号ではなく携帯電話番号を書いている。よって、うかつに自分の家から電話をかけたりせず、公衆電話からかけてみた。

意外なことに、相手はまじめに部屋を貸そうと考えていた。しかしどう考えても、「寮の一部屋貸します」というのは、部屋の又貸しである。怪しいのですぐに電話を切った。

別の日に知り合いのロシア人に、「貼り紙広告を利用したことあるか」とたずねてみた。意外なことに、「ある」という人がけっこういた。部屋探しや不用品の転売などに利用しているようだった。

モスクワ市当局は、こうした貼り紙広告は街の美観を損なうとして、頻繁に取り外しをしているが、結局いたちごっこである。なぜなら、私は以前、貼り紙を除去する作業員が立ち去るのを待って広告を貼ろうと、のりを手にして身構えるおばあさんを見たことがあるのだ。

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22.01.08

ノーヴァヤ・オペラ劇場(Новая Опера)

実はオペラは苦手である。ただでさえクラシックの発声法が苦手な上に、意味の聞き取れない長調子のメロディーを延々2時間も聞くのはつらい。

唯一耐えられるのは、「カルメン」みたいなおなじみのメロディーがある作品くらいだ。しかし、どういうわけか知り合いからオペラのお誘いはよく受け、一緒に行くこと数回。日本人は本当にオペラ好きなんだろうか? ダンチェンコ劇場のオペラは1回だけだったが、ここノーヴァヤ・オペラは何度か見た。

オペラ嫌いにも最後まで眠らずにすんだ作品が「おお、モーツァルト!モーツァルト」、それから名作「エフゲニー・オネーギン」だった。どちらも基本的に短い。前者はモーツァルトとサリエリのサスペンス的ストーリーもあって、なかなかおもしろかった。

しかしこの劇場のすばらしさは、舞台演出。マリンスキーのように奇をてらったわけではないが、色彩豊かでセンスがいい。場所もエルミタージュ公園の中にあり、観劇前の高揚した気分を味わえる。

とはいえ、やはりオペラは苦手である。修行が足りないのだろうか。

Новая Опера 

ул. Каретный ряд, д. 3, стр. 2 (Сад "Эрмитаж")

http://www.novayaopera.ru/

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21.01.08

吹雪のモスクワ川岸道路

吹雪のことをロシア語で「ミチェーリ」という。「ブリザード」とどちらが吹雪っぽい響きだろうか。雪が降るときは気温が少し上がるが、吹雪になると強い風だけに体感気温はぐっと下がる。道路の視界も半分以下に低下。吹雪の日は渋滞がひどくなる。

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19.01.08

雪かき作業 2

除雪作業は夜中も行われる。騒音は思いのほか大きい。

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16.01.08

広告に電報?

あるとき、私のところに電報(テレグラム)が来た。
いったい誰から?といぶかりながら、電報配達人(私服姿の普通のおばさん)から電報を受け取った。

差出人は、フィンランド資本の高級マーケット「ストックマン」。そういえば、顧客カードを作ったばかりの頃だった。
中身は冬物バーゲンのご案内。いったいどうしてこんなものが電報なのか。

ロシアでは新聞の定期購読制度があるが、折込広告などは存在しない。また、日本のような新聞配達システムはなく、すべて郵便物扱いで購読する。しかも、ただでさえ郵便物が届かないお国柄。たとえ広告を打ったとしても、必ずしも顧客の手元にくる保証はない。

そこで考え出されたのが、「電報で広告」である。

今はどうなのかわからないが、「クーポン」もかなり普及している。「顧客優待」、「バーゲン」「割引」といった言葉が好きなのは、どこの国も同じである。

http://www.stockmann.ru/portal/

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14.01.08

ロシアの正月と電話

1月7日はロシア正教暦におけるクリスマスだった。そこから数えて、1月14日がようやくロシアのお正月。まだまだクリスマスツリーも家の中に鎮座している。

だからといって、1月1日のように華々しいお祝いをするわけではない。あくまでも暦の上での、という感じ。日本の小正月に似ている。

一番寒く、外に出るのも億劫な年配者は、この時期親戚・知人に電話をかけまくる。特に基本的にモスクワの市内電話は無料なので、電話の回数や長話も全然気にしなくていい。何回も何回も同じあいさつを繰り返し電話をかけまくる様子は、アジア的メンタリティを感じさせる。

ちなみに、モスクワの電話回線も細分化され、一部郊外地域ではモスクワ市外扱いにされて電話代がかかるようになってしまったらしい。年金生活者にとって、電話はストレス解消であるとともに情報源。大きな問題となっている。

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13.01.08

中国語ブーム

Textbooks 10年前までは、本屋で一番品揃えの多い「アジア語学」の学習書は、日本語だった。ところが今は様変わり。

もちろん、アニメや日本食は大人気である。フランスのアニメおたくのように、日本語を漫画で学ぶ若者も多い。

だがアジアの言葉で一番学ばれているのは、中国語。ここ数年、中国語関係の教材が驚くほど増えた。Text1 入門書だけではなく、上級者を対象としたビジネス中国語の本も多数出版されている。中国語のTOFELともいえる「漢語水平考試」も始まり、参考書、問題集などが常備されている。おかげで日本語コーナーは隅に追いやられるか、中国語関係の本に席巻されているのが現状だ。

Text2 たしかにロシアと中国は現政権になってから蜜月状態。軍事・外交の戦略的パートナーとしてお互い自覚している。しかし、現実のロシア人社会を見ると、政治世界とは様子が違う。

大量の出稼ぎ者、地場産業を衰退させる激安商品、そしてロシア人社会とは隔絶した「中国人コミュニティ」の出現、こうした動きがロシア人の対中国人感情をまだまだ容易に軟化させない。

中国語が注目されるのは、経済的意味が大きいため。Text3 漢字圏でない国の人が中国語をマスターすることは、それだけ大きな努力を要するが、いったん習得してしまえば強力なスキルとなる。なんだかんだいっても、中国市場は大きな魅力。石油の顧客である中国をみすみす逃すわけにはいかない。

ただしこうした語学学習は、政治経済だけを念頭においたもので、中国文化を学ぶのとはわけがちがう。せっかく中国語を勉強しても、モスクワにいる中国人とは交流せず、ビジネスだけの手段となってしまうのは、なんとももったいない話だ。

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10.01.08

マールィ劇場(Малый театр

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ガイドブックによると、オペラやバレエを上演する「ボリショイ(大)劇場」に対し、演劇を上演する「小劇場」がマールィ劇場だと解説されている。実際はそんな建物の大小や演目の大掛かりさを単純に比較できるものではない。マールィ劇場はその存在自体がもっとアカデミックなものなのだ。

マールィ劇場の公式な設立年は1824年。しかし、その前身はモスクワ大学の学生演劇(1759年とみられる)である。正式名称は、国立アカデミー小劇場(Государственный академический Малый театр)という。

劇場設立後、マールィ劇場は「オストロフスキー・ハウス」と呼ばれるほど、劇作家オストロフスキーの作品を手がけ、同時に俳優ミハイル・シェプキンにちなんで「シェプキン・ハウス」と称されるほど、リアリズム演劇の拠点となった。ちなみにオストロフスキーの銅像はこの劇場のシンボルである。

この劇場から排出された名優は数知れず。上演作品もシェークスピア、イプセン、シラー、ワイルド、はたまたチェーホフ、トルストイなどロシア作家のものまでバラエティに富む。1995年にはボリショイ・オルディンカ通りに別館を設け、ユーリー・ソローミンを芸術監督に迎えて新機軸を打ち出している。フォメンコ・スタジオ劇場も、ときどき別館で上演するなど、他劇場との交流も盛んになっている。

さて、マールィ劇場の演劇だが、それほど奇をてらったような演出や過激な出し物はない。私が見たオストロフスキーの諸作品、チェーホフの「三人姉妹」など、19世紀のリアリズムを守り続ける実直そのものという劇場なのだが、ロシア演劇の本流を伝えているのは、もはやモスクワ芸術座などではなくマールィなのではないかと思う。

主要演目の台本が劇場ホームページからダウンロードできるので、事前に勉強していくのも一興。

http://www.maly.ru/

本館:Театральная площадь 1/6

別館:Ул. Большая Ордынка 69
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←別館の内部

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08.01.08

グジェリの置物コレクション

収集癖というものはあまりない方だが、モスクワにいるときにかなり集めていたのがグジェリ(グジェリ風の偽物も含む)。ただし、食器はたくさん集めてもしょうがないので、主におき物を集めていた。
干支シリーズの動物に凝っていたが、残念ながら12年モスクワにいたわけではないので、全部を集めることはできなかった。

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06.01.08

冬の渋滞と雪の駐車場

渋滞するクトゥーゾフスキー・プロスペクト(下り車線)と、雪に埋もれる我がアパートの駐車場。駐車場の雪かきは、ゲート警備の人が交代交代でやっている。さすがにこの積雪では、雪かきも効果なしと思ったのか、降るにまかせたままだ。

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05.01.08

だらだら続くクリスマスと新年

Greeting5_2ロシアの暦で、クリスマスは1月7日。新年はさらに遅く1月13日ごろとなる。したがって、太陽暦ではとっくにクリスマスも新年も終わったのに、ロシアではだらだらとクリスマスと正月気分が続く。

街中で、サンタクロースの衣装をつけた「マローズ(寒波)おじさん」とその孫娘の「スネグーロチカ(雪娘)」が、会場から会場へ渡り歩いている光景もよく見かける。彼らはアマチュアのこともあるが、芸能プロダクションから派遣されたプロもいる。

仕事はじめは1月9日ごろ。よって、郵便物もそれ以降にようやく届き始めるのだが、1月半ばすぎてから届く樅の木カードには興が冷めることはなはだしい。
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でも冬が長いロシアだからこそ、クリスマスが遅くやってきた方が合理的なのかもしれない。

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04.01.08

冬の動物園

モスクワ動物園は、年が明けると入場無料のサービスをやっていた。

特に行くところもなくヒマだった私は、動物園に行くのも楽しみのひとつだった。もちろん、Zoo2 厳冬期なので多くの動物たちは獣舎に入って出てこない。一方、真冬だというのに元気な動物もいる。

その代表がアムールトラなど極寒の地域で生きる動物たち。昼間や暑い時期はほとんど寝ていて動かない彼らだが、真冬は昼間も活発に動き回る。Zoo6

それから忘れてならないのが日本ザル。獣舎で飼われているとはいえ、日本の北限のサルよりはるかに寒いところで生活している。モスクワ動物Zoo1 Zoo4 園では日本の丹頂ツルも飼育されていて、こちらも冬に見ると美しい。

冬の動物園は寒々としているが、動物たちの生態を観察するにはもってこいの季節なのであった。

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