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27.02.08

二つのモスクワ芸術座

Mkht0173 泣く子も黙る(?)モスクワ芸術座(МХАТ)。

1898年、スタニラフスキーとダンチェンコによって創設され、チェーホフが活躍の場としたこのロシア演劇の核は、1917年に分裂。両者ともトレードマークはかもめであるが、チェーホフ名称とゴーリキー名称とややこしい。1987年、ゴーリキー名称のМХАТに、タチヤナ・ダロニナが芸術監督に就任してから、前者を「男監督の劇場」、後者を「女監督の劇場」と呼ぶことがある。

どちらもモスクワの一等地にあることには変わりないが、ゴーリキー名称の方が建物がばかでかく、維持費がかかりそう。チケットは比較的安く、しょっちゅう学校から学生たちが参観に来ている。経営は大丈夫かという印象が強い。若い世代を劇場に取り込もうと、ここ数年はロックコンサートや海外の劇団が利用するなど、貸しホール的なこともやっている。

一方のチェーホフ名称МХАТ。19世紀からの建物をそのまま使っている。オレグ・タバコフが芸術監督に就任してから、タバコフ・スタジオ劇場やモスクワ芸術座附属演劇学校の役者の卵を多く起用するようになり、他国とのコラボレーション興行も増えた。まさに、「タバコフのМХАТ」という感じだ。客層も富裕階層が多そう。

私はどちらの劇場が好きかというと・・・、安いチケットで観劇できる点ではゴーリキー名称の方、奇想天外な演出の出し物を見られるという点では、チェーホフ名称の方が好きである。要するに、ケース・バイ・ケースなのだった。

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