モスクワの交通警察
かつてガイー(ГАЙ)と呼ばれていた交通警察。今はギベデデー
(ГБДД)と改称され、日本人には言いにくい名称となっている。寒い日も暑い日も、戸外で取り締まりをやっている姿には敬服すべきだろうが、実際そんな悠長なことはいっていられない。なんといっても彼らの大半は「せびり屋」なのだ。
この悪名高い(?)交通警察、何が評判悪いかというと、何かにかこつけて車を停止させ、罰金やら賄賂をふんだくることである。一番の標的は、外国人がドライバーである場合。モスクワの車輌には、ナンバープレートの記号や色により登録が大使館関係者か、外国人居留者(商用など)か、はたまたモスクワ以外の車かなどがすぐわかるシステムとなっている。彼らはそれらを一番良く狙う。「スピード違反」や「信号無視」などの言い訳はごくごく普通。中には「車が汚れすぎていてナンバープレートが見えない」などの理由でとめられる。
停車を命じられると、次に免許等書類の提示を求められる。いくつか質問を受け、特にお咎めがなければ放免だが、あちらがもともと狙っていたカモにされていた場合、これらの書類に不備があるなどと言ってくる。そうなるともう職務妨害にあたる反撃はひかえなければならない。
一度私が乗っていた車の運転手がひっかかり、警察署まで連れて行かれたことがある。このまま留置所入りかと内心びくびく。結局そのときは、指3本(300ドル)で放免された。以来、現金を余分に持ち歩く習慣がついた。
ところで、たまたまテレビのニュースで警察学校の様子が報道されていた。交通警察官のタマゴたちは、白い警棒をバトントワラーのごとくくるくると振り回す練習をしていた。はっきりいって、警棒を振り回すテクが取り締まりの何の役にたつというのだろう。
そんな練習よりも、ころころ変わる法規をもっとよく勉強してもらいたいものだ。
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