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июня 2008

29.06.08

アルメン・ジガルハニャン劇場 Театр Армена Джигарханяна

もともとこの劇場は、地下鉄スパルチーヴナヤの近所にあったのだが、いつのころかモスクワ大学に近いロマノーソフスキー・プロスペクトに移転していた。劇場の建物は以前映画館だったように記憶している。

自宅から遠くなってしまったせいで、見た演目もたった1本だけ。でもこれが非常に大当たりな爆笑コメディで、もう一度行きたいと思いながらも、チャンスなく帰国となってしまった。

演目タイトルは「嘘つき募集(Требуется лжец!)」。何組かの男女が恋の駆け引きをしあう話なのだが、要所要所にミュージカル的な歌と踊りが挿入。そして100%理解できないのが残念だったが、セリフも風刺に富んでてものすごく面白いらしい。
舞台終盤では笑いが一体化し、観客の喜びかたは尋常ではなかった。この演目のリピーターも多いようだった。

アルメニアの姓をもつジガルハニャン舞台監督が指導するこの劇団、ぜひ来日公演をしてもらいたいと思っている。

ЛомоносовскDzhigarhkanyan0167ий проспект, 17
http://www.dzigartheater.ru/

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25.06.08

ロシアのペット雑誌

ロシア人は動物が好きだ。役畜であろうがペットであろうが、ロシア人が動物に接する態度は、子どもに対する態度に近い。スターリン曰く、「ロシア人は善良だ。ただし、その善良さは子どもと動物に対してしか発揮されない」だそうだ(『ロシア 闇と魂の国家』亀山郁夫+佐藤優 所収)。

そういうロシア人社会では、ますます動物の愛玩化が進んでいる。ペット市場として有名だった「プチッツィ・ルィーノック(小鳥市場)」も都心部から郊外に拠点を移し、規模が大きくなった。イヌ・ネコに着せる服も一大マーケットになっている。

そんな中、日本のものと似たようなペット雑誌も急成長。「Друг(友達)」という雑誌は、オールカラーの月刊誌。イヌ版、ネコ版があり、綴じ込みでピンナップも入っている。写真はもちろん、動物学的なお役立ち記事、品種の紹介や読者の投稿も充実。イヌ・ネコに多い名前ベスト100、なんて記事は、ポチ・タマに対応するロシアの呼び名がわかっておもしろい。

ただし、日本の動物雑誌のように、とぼけた表情やヘンな格好の写真は少ない。みな端正にキメている。少しつまらなく感じるのはそんなところだ。動物のしぐさに癒しを求めるのは、きわめて日本的情緒なのかもしれない。

Drug

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22.06.08

ロシア人と家のあかり

夏至だ。白夜にはならないモスクワだが、さすがに夜は電灯をつける。

ロシア人は暗くならない限り電灯をつけない、というのが一般的な傾向のようだ。実際、私の知り合いは、部屋の中が薄暮状態になってもしばらく点灯しなかった。また、人がいない部屋の電気はすぐさま消す。とにかく節電意識が徹底している。

一方で、ロシア人家庭では蛍光灯をほとんど見かけない。一見豪華そうなシャンデリアも、入っているのは白熱灯。裸電球にランプシェードをつけただけの照明も少なくない。曰く、「蛍光灯はオフィスみたいな冷たい感じなので嫌」なのだとか。

白熱灯は暖かな光だが消費電力は蛍光灯より大きい。それを知っているためか、ロシア人はまめに消灯するという公式が成り立つのかもしれない。

ロシアでLEDが普及するのはいつになるかわからないが、所得の伸びとともにインテリアに対する意識も変わる。オレンジっぽいロシアの夜景が、いつの日か青白く光る夜景に変わるときが来るかもしれない。

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19.06.08

プリチューダ(Причуда)

Tort1_2愛するロシアのチョコ菓子。なかでもウエハースを層にしたタイプは大好き。普段は個包装のコンフェーティを愛食するが、たまには個包装を30個くらい並べたようなでっかい菓子も食べたい。こんな甘いもの党のために作られた(?)菓子がある。

「プリチューダ」は1855年、モスクワに作られた老舗菓子工場のボリシェヴィク(Большевик)から発売されているチョコレート菓子(厳密には、スポンジ生地が使用されている"ケクス"ではないケーキ、”トルト”である)。

菓子の名前「プリチューダ」は、辞書によると「気まぐれ/妙なクセ」などの訳があるが、癖になるほどおいしい、ということか?

最近はウエハースだけのプレーンタイプから、カカオ増量タイプやヘーゼルナッツをはさんだもの、キャラメル味や複数のナッツを入れたものなどが登場。増量タイプも発売され、中身も包装も進化している。Prichuda


 Tort2          

Tort3

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17.06.08

徴兵制の悩み

台湾映画「恋恋風塵」を久しぶりに見て、なぜか同じようなシチュエーションのPVを思い出した。

ルーキー・ヴヴェールフ(Руки вверх )の「ぼくのベイビー(クローシカ・マヤー:Крошка моя)」という曲だ。徴兵制にのため兵役についた「彼」と残された「彼女」。「彼」はいつも「彼女」のことを思いながらつらい軍隊生活をすごすが、「彼女」は「彼」に手紙もよこさなくなる。「彼女」は刹那的に生きていき、いつのまにか「彼」のことを忘れてしまう、というストーリー性をもった作品で、1998年ごろヒットした。

兵役のために彼女と離れている間、彼女が違う人と恋に落ちたり結婚してしまい、彼は兵役中に失恋、という話は、ロシアや台湾だけではない。徴兵制のあるすべての国であるもので、当人たちにとっては単に「試練」と割り切れないものがある。

特にロシアの場合は、送り込まれる場所が悪ければ無事に生きて帰ることもできないときがある。軍隊内でのイジメや虐待、劣悪な待遇による病気や怪我、そして配属地が紛争地であれば戦死もありうる。金持ちの子弟はあれこれと兵役逃れを画策できるが、普通の家庭では徴兵を拒否できない。したがって、兵役につくことが「彼女との永遠の別れ」となる確率は、台湾や韓国より高いといえる。

「Крошка моя」がヒットした年は、チェチェンとの停戦工作が行われていたとき。チェチェンに配属されることは、最悪の事態のひとつだった。ルーキー・ヴヴェールフの曲はまだまだ甘いオブラートに包まれているが、兵役につく若者の心情を代弁している点で強く支持されたのであろう。

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16.06.08

ドゥーロフ動物劇場(Театр Уголок дедушки Дурова)

動物が演技するサーカスは、ボリショイ・サーカスだけではない。モスクワで90年以上の歴史を誇るドゥーロフ動物サーカス劇場は、純粋に動物が演技の主役。ステージの大きさによって、出演する動物が変わる。

Durova

大ステージでは、熊、ゾウ、トラ、カバなど大型動物がメイン。幻想的な照明でストーリー性をもたせたり、ワイヤーを使って客席の上にも動物が移動するスケールの大きな演出が見ものだ。ネコやサルなどの小型動物も出てきて花を添える。

小ステージは、イヌ、ネコ、ヤマアラシ、カラスといった小動物が出演。こちらも芸達者がそ

Animal_theatre

ろっている。

また、劇場の歴史を伝える博物館や子どものためのミニ鉄道なども付設されていて、休みの日は家族連れでにぎわう。1日に2ステージくらいあるが、公演日が週3日程度なので、チケットはすぐに売り切れる。

ドゥーロフ動物劇場は、ロマノフ王朝期にヴラジーミルとアナトーリーというドゥーロフ兄弟によって1812年設立。ヴラジーミルは道化師で、風刺劇と動物を使った出し物を行っていた。1979年に、ドゥーロフ名称野獣劇場と改称したが、1992年に「モスクワ総合劇場”ドゥーロフおじさんの不思議の国”」となった。現在はナタリヤ・ドゥーロヴァが芸術監督。

 

Ул.Дурова, 4

www.ugolokdurova.ru

 

 

Durova0193 Durova0194

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15.06.08

エルミタージュ劇場(Эрмитаж)

Ermitazh0189 ペトロフカ通りをサドーヴァヤ環状道路の方へ向かっていくと、庭園風の公園「エルミタージュ公園」がある。その中にはノーヴァヤ・オペラ、スフェーラ劇場、そしてエルミタージュ劇場と、3つも劇場が集まっている。

このエルミタージュ劇場は、1870年に工場として建てられ、その後劇場に改築された。当時はオペラのガラなどが行われていたらしい。1918年、自由劇場がオープン、1921-24年は労働芸術劇場、1948年頃はモスソヴェート劇場の前身が活動し、1959年にはミニアチュール劇場が創設された。多くの劇場がこの場所を拠点としていった結果、1977年からミハイル・レヴィチンが舞台監督となり、1987年からエルミタージュ劇場として活動している。

この劇場の当たり劇「ハルムス! チャルムス! シャルダム!あるいは道化師の学校(Хармс! Чармс! Шардам! Или школа клоунов)」は結局未見。

私が敬愛するユーリー・キムのミュージカル、「拍子のないキム・タンゴ(Безразмерное Ким-танго)」 、「怪物(Изверг)」などを観たが、いずれも舞台の上に処狭しと俳優たちが登場し、登場人物の個性よりも群像劇的なところが人気の要素なのかもしれない。

Ул.Каретный ряд, 3

www.ermitazh.theatre.ru

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14.06.08

ロシア人家庭のベッド

 Bed1_2 ロシア人の家庭を何度も招かれてびっくりしたのが、彼らのベッドが思いのほか小さい、ということだ。

たいていの家庭には、昼間はソファとして使い、夜はそれを平らに倒して使用するソファベッドがある。しかもそのソファベッドが安っぽく、マットのスプリングもあまりよくないのを見るにつけ、こういうベッドを長く使っていて、健康を害さないのだろうか、と心配になってしまう。しかも、布団を干したりする必要性がないためか万年床である。

もちろん、最近は高級マットレスを使用したベッドも普及している。高級ホテルのベッドのような心地よさであるが、よほど大きな間取りの部屋でない限り、こんなベッドは部屋におけない。

ソ連時代の間取り(おおむね50~60平米で2LK、風呂・トイレ別)で暮らす多くのロシア人家庭には、昔ながらのソファベッドが今でも活躍しているのである。

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12.06.08

モスクワ中国市場における「食の安全」

足しげく通ったチェルキーゾフスキーの中国人市場。何度か粗悪品をつかまされたことがある。たとえば、中国東北地方で加工・袋詰めされたと思われる緑豆。家で煮る前に洗ってみたら、なんと小石がたくさん混じっていた。ザーサイの缶詰がさびていたり、真空パックの包装に空気が入っていたなどにも遭遇したこともある。中国からシベリア鉄道で運ばれてきたこれらの食材。きっと通関などでは品質に関する検査は受けていないだろう。冷蔵庫に入れて保管すべき加工食品が、外におきっぱなしということも頻繁に目にした。

加工食品に一種疑いを抱きつつも、アジア的な食材ほしさに通ったわけだが、当時は食の安全などあまり気にしなかった。ただ、食肉や川魚のいけすには手を出さず、生鮮食品で購入していたのはニラやターツァイなどの野菜と豆腐だけ。でも今考えてみると、加工食品は相当危なかったに違いない。

知り合いの中国人は生きたコイとカモを購入し、自分でさばいて料理したことを私に話してくれた。調理する直前まで生きていたわけだから、抜群に新鮮だったのはまちがいない。

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11.06.08

ロシア人の造園感覚

ダーチャから畑が消え、本格的な造園を試みる人たちが増えている。DIYで日本庭園を造る本なども売られる一方、費用に糸目をつけず職人に造ってもらう金持ちまで登場。しかしあくまでヨーロッパを標榜するロシア人にとって、本格的な造園スタイルは西洋式であることが必須だ。

しかしロシア人の造る庭は、どことなく「ほったらかし」の感じが否めない。小道やモニュメントには力をいれる一方、植物に余計な手を入れることを好まない。

凝りだしたらとことん凝るロシア人が、完璧なまでに日本庭園をDIYしてしまったら、日本で本家日本庭園を見る感動はなくなってしまうだろう。中途半端な造園であるが、のびのびとしたルーズさがロシアっぽくていいともいえる。

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09.06.08

モスクワの郊外電車

モスクワでの公共の足は主に地下鉄。しかしモスクワ郊外に行く場合は、郊外電車”エレクトロチカ”を使う。ダーチャの季節を迎えると、週末の郊外電車は大混雑する。最近はモスクワの家賃高騰に耐え切れなくなった市民が郊外へ引越し、そこから郊外電車で通勤するケースも多くなっているという。

ところでこの郊外電車、車掌もいなければ停車駅案内もない。そのかわり出現するのが、車内物売りだ。彼らはもちろん正式な販売許可を持っているわけではない。どこかで仕入れた新聞、食品、日用雑貨などをビニールの手提げ袋に入れて持ち込んでくる。乗客なのかと思いきや、いきなり手提げ袋の中から商品を取り出し、売り出し文句を言い始める。

”エレクトロチカ”の走行音はかなりうるさいので、彼らの声はよほど大きくないと聞こえない。そこで、アイデア日用雑貨や玩具などを実演し始める人も出てくる。どの商品も安っぽく、品質がいいとはいえないので、たいていの人は無視しているが、買う人もたまにいる。

アコーデオンを抱えた「流し」の人が乗ってくることもある。
物売りのほかに物乞いも乗ってくる。いわゆる「組織された物乞い」だ。

モスクワの郊外電車はこうした人たちがひっきりなしに通路を行き交い、実にせわしない。物売り一人が車両の端から端に行きつかないうちに、次の物売りが入ってくる。車窓を楽しむのもそこそこに、人間ウォッチングすることになってしまう。

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06.06.08

モスクワのタキシードキャット

モスクワのネコは人見知りを(ほとんど)しない。おまけにかなり大胆。このネコも落っこちそうな欄干のところで寝転んだり背伸びをしたりしていた。

天敵の野良犬からも逃れて、人間世界を高みの見物である。

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01.06.08

学生の勤勉度

6月の声を聞くと、そろそろロシアでは卒業シーズン。卒業試験制度はどうなっているのかTp112 よくわからないが、ロシアの学生は露出度の大きい外見とうらはらに実はガリ勉だったりする。

地下鉄に乗ると教科書やノートにかじりついている学生をよく見かける。ノートを覗いてみると、えらく難しい数式だったり化学のカメの子だったりして、たじたTp102じとなってしまう。グラフ用紙のような罫線のノートにも、青いボールペンでなにやらぎっしり(ロシアでは黒いボールペンはほとんど使われない)。

日本の学習ノートのように、教科書の内容を「整理」したり、図化して「見やすく」するのではなく、ひたすら文章でだらだらと書いている。これでよく頭に入るなあ。

大学などの期末試験では論述や口述形式が多いらしく、問題があらかじめ複数告知してTp142 あるそうだ。当日どの問題がでるか決められるが、どの問題も準備を万全にするのはかなり勉強しなければならないようだ。

お受験をして入った小学校では、親が宿題を見るのTp12 はあたりまえ。その宿題も並みの分量ではないらしい。したがって、子どもたちは塾などには通わず、家庭教師を雇うのが普通である。

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