モスクワ中国市場における「食の安全」
足しげく通ったチェルキーゾフスキーの中国人市場。何度か粗悪品をつかまされたことがある。たとえば、中国東北地方で加工・袋詰めされたと思われる緑豆。家で煮る前に洗ってみたら、なんと小石がたくさん混じっていた。ザーサイの缶詰がさびていたり、真空パックの包装に空気が入っていたなどにも遭遇したこともある。中国からシベリア鉄道で運ばれてきたこれらの食材。きっと通関などでは品質に関する検査は受けていないだろう。冷蔵庫に入れて保管すべき加工食品が、外におきっぱなしということも頻繁に目にした。
加工食品に一種疑いを抱きつつも、アジア的な食材ほしさに通ったわけだが、当時は食の安全などあまり気にしなかった。ただ、食肉や川魚のいけすには手を出さず、生鮮食品で購入していたのはニラやターツァイなどの野菜と豆腐だけ。でも今考えてみると、加工食品は相当危なかったに違いない。
知り合いの中国人は生きたコイとカモを購入し、自分でさばいて料理したことを私に話してくれた。調理する直前まで生きていたわけだから、抜群に新鮮だったのはまちがいない。
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