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16.08.08

ロシア通貨危機10周年

1998年8月17日に起こったロシア通貨危機。ルーブルの対ドル引き下げ、民間銀行の対外債務を90日間凍結、債務繰り延べなどの政府発表から起きた債務不履行(デフォルト)の連鎖で、銀行があっというまにバタバタと倒産した。

1998年年初に1000ルーブルを新しい1ルーブルにするというデノミを行い、貯金の目減りなどが相次いでいただけに、通貨危機によって自分の預貯金もぶっ飛んでしまった人がたくさんいた。たくさんの人が失業し、男性の平均余命は50歳代に低下。アルコールに逃避する人も増加した。

通貨危機が起きて10日もすると、マーケットの棚に商品が補充されなくなった。売れ残った同じ商品が、一列にずらーっと陳列される。その単一な不気味さといったら、日本では考えられない。さらに10日もすると、砂糖や塩の陳列棚に空きが見られだした。ソ連崩壊前後の行列はそれほどではなかったが、当時のロシアは、ものづくりがあまり機能しておらず、日用品の大部分を輸入品に依存。紙切れ同然のルーブルより、ドルや外貨をもっておこうという傾向が根強く、ルーブルで支払われた給料(遅配が多かったが)はすぐにドルに両替してたんす預金という人が多かった。

ソ連崩壊による大国の威信が崩れ、ロシア人がもっとも卑屈になっていた時期のデフォルト。その後オイルマネーでここまで経済が潤うとは、当時は誰も思わなかった。現在はドルでの支払いじたいが嫌がられる。ユーロでもダメだ。皆、ルーブルでの支払いを望み、ルーブルで貯蓄する。これから10年後、ロシアはどう変わっていくであろうか。

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