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октября 2008

28.10.08

展示即売、アートビジネス

モスクワ川河畔にあるトレチャコフ美術館別館。本館とは違い、近代的(ソ連的?)で巨大な建物の、シネコンならぬ「アート・コンプレックス」である。

ここでは有名画家の展覧会から個人的なギャラリー風展示まで、ロシア現代美術の動向を知ることができる。斬新な展覧会がいくつも同時並行で行なわれ、おもしろい作品も数多く見ることができて楽しいのだが、「売るためのアート」であることが多い。作品の下の方に値段が書かれていたりするとちょっと興ざめする一方、売るためのセールストークやしつこい勧誘が一切行われないのが不思議な対照をつくっている。

ちなみにトレチャコフ美術館別館と対面のゴーリキー広場を結ぶ地下道は、絵画や画材を販売する一大モールとなっている。こちらは、ちょっと立ち寄ってみただけなのに、売り子が駆けよってきて、作品についてのうんちくを垂れて購買をすすめる。やはりロシア現代美術は、芸術というより商売なのである。

下:たまたまトレチャコフ美術館別館で開催されていたとある画家の展覧会。

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秋の夜長の菓子食い

夏時間が終了し、日本との時差は6時間。夜が来るのが1時間早まる。集中暖房が入ると、家にこもる時間も長くなり、ついつい間食も多くなる。ポテトチップス以外にせんべいのような塩気のあるスナックがない。ロシア風乾パンも形はプレッツェルのようだが、塩気より甘みの方が強い。そこで手が伸びるのはもっぱらビスケットやクッキーの類だ。

数あるロシアのクッキー・ビスケットの中で、一番好んでいたのが、ボリシェヴィキから発売されているこのお菓子。Юбилейное (ユビレイノエ=記念)といういろんな種類にジャムをはさんでチョコレートコーティングがほどこされているクッキーだ。特に、マリーナやすぐり系のジャムをはさんであるものが好きで、よく買っていた。

このほかにも、 К чаю(ク・チャユ=意味はずばり、「お茶うけ」)というプレーンなビスケットとクッキーの中間のような四角い菓子があり、こちらも私の定番だった。ビニールでなく、紙包装というのも素朴でよかった。

秋の夜長は長編小説でも読みながら、これらの菓子を紅茶とともにつまむのが最高に贅沢な時間の過ごし方だった。

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19.10.08

グジェリ工場見学記 1

2004年5月、念願のグジェリ工場見学に参加した。例によって、Patriashy Dom Toursの見学ツアーに乗っかって行った。

グジェリ焼きは、私にとってサンクト焼き(いわゆるインペリアル陶器)よりも好みな陶器。白地に青の素朴な感じは、日本の砥部焼きにも似た素朴な印象。遠く離れたロシアの地で、いったいどんな生産工程を経ているのか、興味はつきない。

マイクロバスに5人ほどの参加で(日本人は私ひとり)、午前9時に出発してモスクワの東南へ向かうことおよそ2時間、グジェリ村にたどりついた。同じ時間帯にどこかの小学生も見学に来ており、工場入り口はがやがやと騒がしかった。

まず工場の広報担当者のような女性が出てきて、ひとしきりグジェリの歴史や概要を説明。それからいよいよ工場内部に入った。

(適宜連載)

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17.10.08

中国語の新聞

中国人がコミュニティを形成するとほどなく発行されるのが“中国語新聞”である。モスクワの中国人社会では、主に5~6種類の中国語新聞が流通している。夕刊のみ発行する「晩報」も含めると8~9種類になるだろう。主に中国人が多く行き交う地域で入手することもできるが、紙面広告によると販売員が配達してくれるサービスもあるようだ。いずれにせよ、1部10-20ルーブルから入手できる(2005年当時)。

新聞とはいえ、体裁は中綴じの雑誌と同じ。1部が70ページくらいある。

内容は、中国国内のニュース、ロシア国内のニュース、国際ニュース、スポーツ・芸能、特集記事(政治経済から軍事まで多彩)、娯楽・ゴシップ記事(グロテスクな見世物記事が多い)、家庭、美容や健康、クロスワード、小説(歴史小説からポルノまで)、そして大量の広告から構成されている。
記事の大半は中国国内で発行されている新聞からの転載である。

読んでおもしろく実用的なのが、いかにロシア社会でうまくやっていくかという「在ロシア中国人移民指南」記事と広告だ。中国人がどれだけロシアに根付いているかがよくわかる。中国人はたとえ外国に住んでいても、現地のサービスより中国人のサービスの方を好むようだ。そのため中国人同士で需要が発生する職種がどんどんロシアに入国していくことになる。

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16.10.08

イリヤ・ラグチェンコ、40歳の誕生日

ロシアの「ビッグネーム」となったバンドの中で、ムーミィ・トローリは極東出身というきわめて特異な出自。私が初めて彼らの音楽を聴いたのは、大ブレイクした「Дельфины」からだったが、本格的にのめりこんだのは「В  думах о красавице из города центрального подчинения КНР」とどうしようもなく暗いナンバー「Эхом гонга」を聴いてから。

「В  думах・・・」は中国琴が使われているだけでなく、歌詞の一部が中国語で、中国語の台詞も入っている。きわめてエキゾチックなつくりなのだ。残念ながら、このナンバーは、ムーミィ・トローリが全国でメジャーになる前のアルバム収録曲なので、一般ロシア人にどのくらい受け入れられたのかわからないが、1998年のДК ガルブーノフコンサートでも演っているので、まあまあのヒットだったのかもしれない。

初期ムーミィは、「サヨナラディスコ」とかいう、わけのわからないディスコナンバーも録音しており、彼らのローカル性が前面に押し出されている。

そんなバンドを引きいるイリヤ・ラグチェンコが、10月16日についに40歳。最近は8枚目のダブルアルバムも出してますます意気盛んだが、ちょっとメロディラインの変化が乏しい気がするが。

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13.10.08

ロシアのソーセージとハム

ソーセージのことをロシア語で「サシースカ(сосиска)」または「カルバサー(колбаса)」という。前者は主にウィンナーソーセージのことを指すようだ。

一方、ハムのことは「ヴェッチナー(ветчина)」といい、これら加工肉食品はロシア人の食卓になくてはならない。

最近は真空パックものが多いが、以前は量り売りしかなかった。とくにハムはその場で希望の枚数をスライスしてくれる。紙に包んで手渡してくれるのだが、昔の日本の肉屋もこうだったなと懐かしくなる。ハムは主にブテルブロート(オープンサンド)に使うことが多い。

ソーセージは煮込み料理などに入れることが多いようだ。一度、韓国の「ポテ(部隊)チゲ」を作ってみせたときのこと、ラプシャ(ラーメン)にソーセージを入れるというアイデアにびっくりしたようだった。ただし、ロシア人は辛いのが苦手な人も多く、唐辛子は少なめにした。

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12.10.08

秋の風景

芽吹くのも猛烈な速さであるが、落葉するのもあっという間のモスクワ。秋雨があがるのを待ちかねて、公園を散歩するのが常であった。
平日の昼間の公園は、ベビーカーを押した若い母親や老人くらいしかみかけない。ときどき幼稚園児の集団がやってきて、きれいな落ち葉を拾ったりしている。

モスクワは、大木が少なく、ヒョロヒョロとした樹木が多い。その反面、木立の面積は格段に広い。夏の間は葉っぱで隠れていた景色が、落葉とともに見通しがよくなる。
わずか半年の間に、雪で閉ざされた半年分の炭素を固定する樹木の力はなんともすごいものだ。

林の中を歩いていると、ときどき忙しそうなリスが出現する。 こちらも食いだめであろうか。冬に備えて特別の準備をしなくなったのは、人間くらいではないだろうか。

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10.10.08

本物のグジェリ?

白地に藍の模様が美しいグジェリ焼き。表向きみな同じ感じだ。ところが、注意しないとグジェリの類似品をグジェリと思い込んで買ってしまうことになる。

特に、露店や地下道のキオスクで売られているグジェリ風陶器には気をつけたい。これらはたいていコピー品もしくは類似品である。本物は「ГЖЕЛЬ」という楕円型の印が入っている。また、「マステルスカヤ(工房)」デザイナーの名前が入っていることもある。

いずれにしてもコピー品と本物では、陶器の質もなんとなく違う。本物はどっしりとして藍色が比較的くっきりしている。

同様に、お土産品には本物と類似品の二種類があるといつも思っていた方がよい。手編みプラトーク(ショール)も、本物は指輪の中をくぐらせたとき、するっと通るという。

琥珀も水に浮けば本物だそうだが、こちらは真偽不明だ。

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07.10.08

プーチン首相の誕生日、ポリトコフスカヤの命日

2006年10月7日は、チェチェン関係の報道で名実共に第一人者だったアンナ・ポリトコフスカヤが暗殺された日だ。

同時に前ロシア大統領・ウラジーミル・プーチン現首相の誕生日でもある。かたや56歳、かたや鬼籍の2歳である。
いまだ事件の真相は闇の中の暗殺事件だが、ポリトコフスカヤの映画が作られたらしい。

http://www.novayagazeta.ru/data/2008/74/40.html
http://www.novayagazeta.ru/data/2008/74/41.html

アムネスティ・インターナショナル日本によると、この映画は来年日本でも公開されるそうだ。

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01.10.08

モスクワの暖房

これがないとロシアの冬は越せない。Отопление(アタプレーニエ)という集中暖房だ。早い時期は9月の終わりには暖房が入る。

街なかにでーんとそびえるお湯工場から送られてくるお湯が、モスクワじゅうの世帯をめぐる暖房パイプを駆け巡り、部屋を暖めている。おかげで、都市生活する上でストーブやペチカはいらない。

アタプレーニエがある部屋は、トイレだろうと風呂だろうと自動的に暖まるが、部屋ごとに温度を調整できない。真冬なのに、家の中はTシャツで過ごせるというのは、そのためなのである。部屋の温度が25度くらいになり、しかも空気が乾燥するので、冬場の方が洗濯物の乾きがよい。一方で、加湿器が必要になることもある。

アタプレーニエは、一般に白いペンキで荒っぽく塗られている。私が住んでいた部屋のアタプレーニエは、かなり年代物だったせいか、ペンキがぽろぽろと剥げ、ときどきボコボコと変な音がした。夜中にパイプを伝って別の部屋のアタプレーニエの音が聞こえてくることもあり、ねずみの這いずり回るような音に目を覚ましたこともある。

しかし、お湯の供給が突然止まってしまうことを考えると、音がうるさいくらいはなんでもない。アパートによっては、共益費をアパート管理人が着服したために、お湯の供給が止まって、部屋の内部に霜ができた、などという話をよく聞いた。

ロシア人は、自分の居住する部屋のアタプレーニエに頻繁に触り、ちゃんと熱いお湯がきているかチェックするが、熱すぎても冷たすぎても、自分ではどうにもできない代物なのだ。

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