« グジェリ工場見学記 最終回(附属博物館とショップ) | Main | モスクワでのクリーニング »

31.01.09

ロシア人はなぜ民族衣装を着ない

ロシアの民族衣装といえば、ルパシカ(ブラウス)、サラファン(ジャンパースカート、韓国のチマとほぼ同じ作り)。意外なことだが、これら「民族の伝統的服」を自前で持っている人は非常に少ない。おそらく日本人が和服を持っているパーセントより少ないだろう。

理由は主に「着る機会がないから」である。

一般にロシア人は冠婚葬祭や公式行事に伝統衣装を着ることはない。いわゆる普通の洋装で通す。では、伝統衣装を着るのはどういうときかというと、大方のロシア人にとって、それはロシア民謡を歌ったり楽器を演奏したりするとき、お祭りイベントに"出演"しているときなど「何かパフォーマンスをするとき」なのだそうだ。だから、「結婚式にサラファンを着ないの?」と尋ねると、「え??」という反応が帰ってくる。

一番伝統的衣装に近いスタイルをとっているのが、郊外や地方都市に住む「おばあちゃん」たちだ。彼女らはシャツとズロースの下着に分厚いタイツ、ルバシカと長いスカートをはき、DollSarafanredカーディガンを羽織っている。最後はプラトーク(スカーフ)で頭を覆って前結び。長靴のようなブーツを履く。ほとんど半で押したように同じ着こなしだ。

お土産市場へ行くと、サラファンやルバシカはけっこうな値段で売られている。外国人旅行客相手に、オーダーメイドを受け付けたり、実にいい商売をしている。和服なんかより安いんだから、ロシア人も伝統衣装をどんどん着たらよいのに、と思ってしまうがどうなんだろう。

Doll_back

Sarafanblue ちなみにサラファンの形状は、肩つり紐タイプやエプロンタイプ、ヨーク切り替えタイプなど、土地によって若干違いがある。リボンヤーンを多用したり、刺繍のほどこされているものほど高価。ルバシカは肩ではいである「ラグラン袖」タイプがほとんどである。

|

« グジェリ工場見学記 最終回(附属博物館とショップ) | Main | モスクワでのクリーニング »

「モスクワの人々」カテゴリの記事