「スタニラフスキーの家近く」劇場(Около дома Станиславского)
正式名称はタイトルのとおり長たらしい。だが、一般に「オーカラ」(~の傍のという意味)という愛称で親しまれているスタジオ劇場。名前のとおり、はす向かいにスタニラフスキーの家博物館がある。また、チャイコフスキー音楽院やマヤコフスキー劇場も近く、周囲はモスクワの旧市街の印象である。
ところが、この劇場は2003年(だったと思う)に火災になり、私が帰国する前のシーズンは休館となってしまった。もちろん、別の劇場を借りて活動をしていたのだが、私はそこへ足を運ぶヒマがなく帰国になったという次第。
その年は、スタニラフスキー=ダンチェンコ劇場も衣裳部屋の電気系統の発火が原因で火事になるなど、古い建物に入っている劇場には受難の年。どこも古い設備に過重な電流を通しているのだから、火事にならない方が不思議なのかもしれない。
さて、この「オーカラ」だが、いままで観にいった芝居は「桜の園」、ベケットの「ゲームの終わり(Конец игры)」、「私たちは絶対不道徳の環境に住んでいる(Мы живаем абсолютно аморальной атмосфере)」など。観たものはたいてい1時間半程度の一幕ものばかり。座席がゆったりしておらず、あまり暖房が効いていないので、長い演目は敬遠していたのを覚えている。

















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