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07.10.09

アンナ・ポリトコフスカヤの命日とロシアのジャーナリスト

相変わらずジャーナリストへの弾圧や殺害が絶えないロシア。2006年10月7日にアンナ・ポリトコフスカヤが暗殺されて、今日で丸3年となる。

しかし、モスクワにいたとき、私がより親近感をもっていたのは、実はアンナ・ポリトコフスカヤではなく、ユリア・ラティニナの方であった。Latynina

というのは、単に彼女が出ているメディアに多く接していたからだと思う。ユリア・ラティニナはFMラジオ「モスクワのこだま(Эхо Москвы)」の政治トーク番組パーソナリティで、よく彼女の声は耳にしていたし、英字新聞「モスクワ・タイムズ」で彼女は「INSIDE RUSSIA]という政治コラムを担当していた。「モスクワのこだま」で話していた部分のわからないところは、たいてい「モスクワ・タイムズ」のコラムで補完したりして、ラティニナの主張というのはおおむね理解できた。

一方、ポリトコフスカヤは「ノーヴァヤ・ガゼータ」が主な執筆舞台。おまけに「ノーヴァヤ・ガゼータ」はどのキオスクでも入手できるとは限らない。主にネットで見るだけだったが、ロシア語だけの接点というハンディが、私とポリトコフスカヤの接点がどうしても少なくさせていた。

アンナ・ポリトコフスカヤの日記・取材メモから成る「ロシアン・ダイアリー」の訳本を去年読んだ。彼女の日記は私がモスクワにいた時期とほぼ一致しており、彼女への距離が縮まったような感じがした。

果敢に当局の不当な弾圧と戦ってきたポリトコフスカヤだったが、結局殺されてしまった。ユリア・ラティニナもそうとう厳しい当局批判をやっているし、かなり危険なのではないかと危惧しているが、今のところまだめげずにがんばっているらしい。

私がモスクワにいた当時の「モスクワ・タイムズ」には、ラティニナのほかに、アレクセイ・パンキンやヴラジーミル・カヴァリェフなど、辛口コラムニストがいた。アネクドートも翼賛的になるのではないかと思えてならないが、とにかくロシアの「当局批判ジャーナリスト」は生き延びてほしい。

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