ロシアのミニカー
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オスネ セイエルスタッド: チェチェン 廃墟に生きる戦争孤児たち
本書は第一次チェチェン戦争からつい最近の動向にいたるまで、断続的に現地に滞在して取材したことをレポートしたものである。偶然ながらチェチェンに行くことになった、戦場ルポで名を成そうという野心のない女性ジャーナリストが向かった戦場だからこそ、その内容は深くつきささるものがある。今なお破壊と抑圧が続き、チェチェン戦争の「チェチェン化」という言葉まで編み出されてしまったチェチェン共和国。アンナ・ポリトコフスカヤの著書と併せて読めば、女性ジャーナリストが見た狂気の沙汰が立体的に理解できるだろう。
C.ダグラス・ラミス: ガンジーの危険な平和憲法案 (集英社新書 505A)
日本の平和憲法に関していくつかの著書があるダグラス・ラミス氏の異色作。「ガンジー」「平和」と「危険」という言葉のミスマッチが食指をそそる。ガンジーが生前起案していた憲法が採用されなかった理由、そして為政者にとって一番恐ろしい「民衆の非協力」という方法論がコンパクトな形で紹介されている。ガンジーが残したテキストが、英語で読めるという話も私とっては新鮮な事実だった。
塩川 伸明: 民族とネイション―ナショナリズムという難問 (岩波新書)
民族、ナショナリズム、ネイション、国民国家、エスニシティと、国民と民族を統合または分割する言葉には、実はきちんとした概念がない。昨今は排外主義や民族紛争など、民族と国家をキーとした問題が世界情勢の大きな比重を占める。本書は、こうした問題を言葉の定義解説から説き起こし、ヨーロッパでの国民国家形成時期から冷戦後の世界構図まで、それらの概念がどう変化したかを見ながら、ナショナリズムへの対応を探る。
入門書にして大いなる問題提起を孕む専門書。
グナル ハインゾーン: 自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書)
青年層が増えすぎると、国内で正当な地位を得られず、国外へ移民に出たり侵略戦争を起こす可能性が高まるという。こうした「相続できない息子たち(ユース・バジル)」の増加は、過去ヨーロッパにおいて顕著に見られ、現在アジア、アフリカ諸国をはじめ、紛争地域といわれるところに広がっている。著者は人口学の見地から、ユース・バルジの引き起こす暴力と紛争について、過去から未来までの状況を解明する。途中、魔女狩りなどによる産児調整や日本におけるユース・バルジによる中国侵略などにも触れている。
マイケル・ホッジズ: カラシニコフ銃 AK47の歴史
構造のシンプルさとどんな環境でも安定した作動が特徴のAK47。その誕生から、しだいに抵抗勢力に愛用されるようになり、ついにはAK47を持つこと自体が一種のシンボルとなった類まれなる小火器の60年にわたる歴史を、著者が渡り歩いた数々の戦場ルポを交えて語る。「世界で最初の真のグローバルな製品である」という実感が強烈に伝わる1冊。
林 克明: チェチェンで何が起こっているのか
パレスチナ、チベット、ウイグルと民族自決の原則とその限界の前には、大国の覇権主義や資源占有などさまざまな要因を見ることができる。しかしチェチェンの場合は、それ以上に国際社会に可否を言わさないロシアの陰険な意図が漂う。第二次チェチェン戦争が始まってからちょうど10年。もう一度チェチェンで何が起こってきたのか見直すことが必要だろう。
塩原 俊彦: ネオKGB帝国―ロシアの闇に迫る (ユーラシア選書)
プーチンのあやつり人形と評されてきたメドヴェージェフ大統領。しかし世界経済危機を経て、プーチン首相のカリスマ性が弱まってきたかに見える。ますます混迷の度合いを深めるロシア政局を分析するには、プーチンが作ったKGBの後身、FSBの体制における権力と金の流れに注目する必要があると筆者は説く。元・朝日新聞記者がジャーナリスティックな感覚と学術分析を融合。
15.11.09 in ロシアグッズ | Permalink
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