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декабря 2009

31.12.09

今年もありがとうございました

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С Новым Годом!

新年快楽、万事如意! よいお年を!

2009年もあっというまに過ぎてしまいました。ミレニアム年から10年、2010年はモスクワから帰国して5年目。回想録としては記憶の賞味期限もそろそろ限界かなと思います。もっとも、経済正念場のロシアががんばっている以上、できるだけダラダラとこちらも書き続けたいと思いますが・・・。

今年も莫斯科浮遊録をご愛読くださり、ありがとうございました。

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30.12.09

ロシアの封筒

11月を過ぎると郵便局で一斉に売りに出されるグリーティング・カード。さらにカードにあわせて季節性の反映された封筒も発売される。国内封書を送ることができる料金分が印刷されたものと、封筒だけのものがある。ただし、この国内向け切手付き封筒を国外に送るときは要注意だ。窓口の職員は「差額の金額」というのを計算したがらず、「印刷された国内分の料金」が帳消しとなった。

ところで、記念切手と同じように記念封筒もコレクターがいる。日本にはない郵便グッズなので私も集めたりしていたが、かさばるのでやめてしまった。

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25.12.09

贈り物のラッピング

ロシア人は贈り物好き。しかし、ラッピングという概念はつい最近までなかった。贈り物を裸のまま持ち帰り、どこかでもらった包装紙に包みなおしたり、ちょっときれいな紙バッグに入れ、小さなギフトカードを入れるくらい。もらう方もあまり気にしない。そういう事情なので、今でも日本の包装のしかたに、いちいち感嘆してくれる。ただし、私はラッピングがそれほど得意でなはいので、教えを請われても教えてあげることができない。

数年前から化粧品店やデパートを皮切りに、ラッピングコーナーをもつ店が増えてきた。好きな包装紙を選び、リボンをかけてくれるだけの簡単なものだが、それでも包み方ひとつで贈り物の雰囲気ががらりと変わる。ラッピング教室もできているらしい。もっとも、ロシア人のことなので一枚の紙で物を包み上げるより、デコレーションの方が主眼となっているようである。

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22.12.09

シェレメチェヴォ2への道のり

まだドモジェドヴォに日本行きの国際路線がなかった頃、一般外国人は何がなんでもシェレメチェヴォ2を利用するしかなかった。20世紀の終わりごろは、シェレメチェヴォ2へ行くときは、トヴェルスカヤ通りからレニングラード大通りをひたすらまっすく行くルートを使っていた。ところが、地下鉄ジナモあたりで渋滞が起こるようになり、クトゥーゾフスキー大通りからルブリョンスキー街道・MKAD経由でヒムキへ抜けるルートを使うようになった。

ところが、ヒムキあたりに大型商業施設ができるようになると、あの広い幹線道路がまたたくまに常時渋滞エリアに変化。シェレメチェヴォへ行くには、所要時間を2倍に見ておかなくてはならなくなった。

一度、路線バスと地下鉄を乗り継いで空港から市内へ出たことがある。シェレメチェヴォ2から1へ回り、レチノイ・ヴァグザールへ。その間、いくつバス停があったか覚えていない。しかし、タクシーだと1000ルーブルは取られてしまうところをわずか10ルーブルそこらで行けたので、ヒマと体力がある人はこのルートは捨てがたい。もちろん、やや余裕がある場合は、乗り合いバスの「マルシュルートカ」を利用するのもいいだろうが、あの運転の粗さは体力と度胸がないと耐えられまい。
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昨今はアエロスターなる鉄道ができて渋滞知らずとか。乗ってみたいと思っているが、モスクワへ行くチャンスが訪れなくて残念だ。Aeroexpress02

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15.12.09

バス・トラム・トロリーバスの車掌の話

モスクワの公共交通機関で、制服を着ているのは地下鉄職員くらいだろうか。バスもトラムもトロリーバスも、運転手から車掌にいたるまで私服だ。かろうじて運転手だけが山吹色のベストのようなものを着ているが。

このうち一番やっかいなのは車掌。ロシア語で「コンドークトル(кондуктор)」と言う。彼らは乗客とまったく変わらぬ服装で適当なバス停から乗り込んできて、印籠よろしく身分証を見せながら乗客たちがきちんと乗車券を持っているかチェックする。もちろん、運転手のところで乗車券を買う時間がなかった乗客は、コンドークトルから乗車券を買うこともできる。

今は前乗り後ろ降りで、事前に磁気カードを読ませたり定期券を見せたりするが、以前は乗るのも降りるのも自由で、しかもタロンという乗車券を自分でパンチする「自己申告型」乗降方法だった。さらに、私がモスクワにいたころのバス代は1回2~5ルーブル(途中何度か値上がりした)でどこまで行っても統一料金。乗降客の有無にかかわらず、すべてのバス停に停車するので、ちょっとの距離でもただ乗りできてしまうのだった。

そういうただ乗り客を見つけて罰金「シュトラフ(штраф)」を取り立てるのが前述の「コンドークトル」の大きな役目だ。まず乗車券を持たなかったり、不正にタロンを使っていたり(2回使いなど)している客がみつかると、ただちに次のバス停で降ろされる。降りたバス停で罰金を徴収されるわけだが、降ろされた乗客もなかなかしたたかで簡単に罰金を払おうとしない。ちなみに私がいたころの罰金は100ルーブルだった。帰国するころは1000ルーブルくらいまで吊り上げられたようだが、コンドークトルが乗り合わせない場合はうまくただ乗りできる。

私の場合、いつも同じ路線に同じ時間帯に乗っていたためか、コンドークトルの顔を覚えてしまった。しかし、最初の頃、タロンの穴あけに失敗して二重にパンチをしてしまい、コンドークトルから「不正使用」だといいがかりをつけられてしまった。たまたま横にいたロシア人が、私のパンチの仕方が悪くて2個穴があいたことを証言してくれたため難を逃れたが、以後「コンドークトル」は交通警察と同じくらい嫌な存在になった。

同じ時間帯、同じ路線に乗っていると、コンドークトルの顔も覚えてしまう。乗客全員をただ乗り犯罪者のように見る振る舞いやいちいち乗車券をチェックしたり運賃取り損ねの非効率さはあるものの、磁気カードの普及は彼らの仕事をなくしてしまったのではないかと思える。

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12.12.09

兵役につくということ

Vday1寒さが厳しくなると、休暇で街中を歩くロシア兵の姿が寒々しく感じる。私がモスクワにいたころ、軍隊内でのシゴキやイジメが険悪化した時期で、マイナス30度もあるところで、歩兵が長時間立ったままで放置させられ、彼らのほとんどが肺炎にかかって数人が死亡するという事件が起こった。特に、チェチェンでの「テロ掃討作戦」が行われているころは、「徴兵=前線送り」につながる確率が高く、できるかぎり兵役を先延ばしにしたり逃れたりすることを考えている人が多かった。

ロシアにおける徴兵制は、18-27歳の男性に2年間の兵役を課せられている(と理解されている)。実際は良心的兵役拒否制度があり、場合によっては軍隊ではなく治安警察などに就くなど、選択肢がいくつかあるらしい。

私の知り合いは、一人はムルマンスクでの国境警備、二人は極東での治安部隊を体験していた。そして一人は運よく奨学金を得て国外留学、そしてもう一人は視力が極端に悪く兵役免除、だった。彼らは運よく生きているが、彼らの友人や知り合いには兵役中に障害を負ったり、除隊後に病死したりするものがいたそうだ。

軍隊や治安部隊は国防のみならず、時として自国民にも銃を向けてしまう。そして、兵役についたばかりに自分の一生を棒に振るリスクも相変わらず高い。もっとも、徴兵制がある国に生まれてしまったことが、ロシア人の宿命なのであるけれども。日本には「日本男子にも兵役を課したらよいのでは」という発言をする人もいるが、交戦しないことを前提とした平和ボケ極まりない発言だろう。

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09.12.09

クリスマスに向けて

12月になると、とたんにお祝いムードに包まれるモスクワ。「ラスプロダージャ」(バーゲン)が始まり、お客のかき入れに余念がない。これに乗じて、職場などの忘年会も重なりプレゼントが飛び交うシーズンとなる。いわゆる「西欧のクリスマス」は従来祝わなかったのだが、昨今は12月からロシアのクリスマスである1月7日まで、延々祝賀気分が続く。

この時期、頭痛のタネは終日続く大渋滞。
中心へ向かう車も郊外へ向かう車も増え始め、吹雪で視界が悪くなると渋滞はますますひどくなる。渋滞の大きな原因はショッピングに向かう車の増加だ。中心部は老舗デパートへ、郊外へは大規模マーケットへ、そして「お金持ち」はダーチャ(暖房設備が整い、冬も過ごせるのは金持ちのダーチャである)へ。そして、悪名高い「路上駐車」。渋滞にはうんざりしているはずなのに、やはり買い物に行かなくては気がすまないモスクワの人々。かつての日本人もこうだったような気がするが、消費のタガがはずれたロシア人のエネルギーにはついていけなくなっている。

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05.12.09

小さな博物館

Valenki1 Valenki2 国立博物館・美術館はコレクションも多く、見ごたえ抜群だが、モスクワには小さな博物館・美術館もたくさんあって、こちらも個性豊かで何度でも足を運びたくなる。

日本人の間で有名なのは、レオンチェフスキー横丁にある「マトリョーシカ博物館」だろうか。変わったところでは、盗難品ばかりを展示したプライベート博物館などあるようで、ロシア人のコレクション趣味を発揮するところがオープン。最近は秘密基地のような予約制博物館やらできているようだ。

しかし、どのミニ博物館も表示が驚くほどそっけないので、つい見逃してしまったり見つけきれなかったりすることが多くて残念。

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02.12.09

マトリョーシカの意匠とチョコレート

日本ではかなりポピュラーになっているマトリョーシカの意匠。最近は、バッグやマグカップだけでなく、おにぎりケースやスリッパなど、独自の商品デザインに使われている。

マトリョーシカの出生地ロシアではどうか。

マトリョーシカ人形はもとより、マグネット、ブローチ、鉛筆など、どちらかというと装飾品や文具用品。商品としての多様性は少ない。ようやく登場したのがマトリョーシカ型のチョコレートだ。ただし形と包装紙だけで、チョコレートが入れ子の構造をしているわけではない。だが、数が多いとなかなか圧巻である。

さて、マトリョーシカは日本の「こけし」が起源と言われている。専門家によると、「決め手に欠ける」そうだが、ロシア人にとってもマトリョーシカ人形の起源はどこなのか、あまり重要ではなさそうだ。ボルガ川流域が主な産地なので、極東やアルハンゲリスクのような北方では、どちらかというと先住民族の人形や置物の方が特産といえる。

かわいいものに敏感な日本人が目をつけたマトリョーシカ。「こけし」では到底売り物にならないらしい。ロシアももっとがんばって商品化すれば、日本人は観光先でガンガン買うだろう。

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01.12.09

ロシア人の複雑怪奇な愛国感情

モスクワとサンクト・ペテルブルグを結ぶ「ロシア版新幹線」ネフスキー・エクスプレスが脱線した。当局はテロとの見方で捜査中。折りしもダゲスタンで列車事故。こちらも爆発物が原因で、テロと見られている。

この事件について、メールをやりとりしているロシア人に意見を聞いたところ、「またテロかって感じ。あなたも戦争中の国にいれば、戦争に慣れるはずだ」との返事。あまりにつっけんどんなだったので、「あまりに冷淡な考え方だ」と反論したら、「こういう国だからしょうがない。だから、いつも自分の人生とお金をもっと意義あることに使うチャンスを待っている」という本音が帰ってきた。この友人は、ロシア政府に過剰な期待も愛国心も抱いていないという。

ロシア人の国家・民族意識は複雑だ。古くはタタールのくびきから、近代以降ではナチスドイツ、スターリンの粛清によって出されたおびただしい犠牲が出た。これらはロシア人に「被害者意識」を強く持たせる動機となっている。一方、共産主義の押し付けをやったという「加害者意識」は薄れがち。過去の栄光が翳った90年代後半から新興国にのし上がった最近は、スターリンの粛清さえひっくり返すほどの愛国主義が台頭している。テロが頻発しても、「なぜ自分たちが標的になるのか」という疑問は容易に愛国主義に転換される。

他方、一般市民には「国や政府はわれわれを守ってくれない」という諦めに近いものがある。国家による裏切りを経験しているロシア人は国家権力を信頼していない。しかし、ロシア人が悪く言われることへの反発は強烈だ。

ソ連時代への懐古と嫌悪があいまって、ロシア人の民族意識や愛国感情はますます複雑となっている。その度合いと意義は個々人によって異なるといえるかもしれないが。

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