Posts categorized "映画・テレビ"

20.12.10

この時期観たくなる映画

12月の定番といえる映画「運命の皮肉」(Ирония судьбы,или с лёгким паром)だが、あまりに何度も観すぎてやや食傷気味。続編も繰り返し観るというほどではない。

一方、何度観てもこの時期になると観たい映画は「こねこ」(Котёнок、1996)だ。芸達者な猫たちのかわいさもさることながら、当時のモスクワの状況が思い出されてとにかく懐かしいという感じ。ロケ地がどこかわかるのもよいし、猫たちが地上げ屋を追い出す痛快さと心温まるラストが好きで、何度観ても飽きない。

同時に、猫と話のできるフェージンはキオスクのお姉さんと仲良くなったのだろうかとか、フルート奏者のお父さんは、その後オーケストラが解散になり失業なぞしなかっただろうかとか、98年の経済危機を登場人物たちはどうやって乗り切っていったのだろうか、などなどいろいろ考えながら観るのも楽しい。

ところで、知り合いのロシア人“たち”は、すべからくこの映画のことを知らなかった。国内ではそれほどヒットしなかったのだろうか。おそらくこの映画の発表年からして、国内映画を観る余裕がロシア人の方になかったのではないかと思われる。

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26.09.09

ロシアのトラック野郎ドラマ

私がたまに観ていたテレビドラマに、「Дальнобойщики」というのがある。長距離トラック運転手が行く先々で何か事件に遭遇するというものだが、話よりオープニングが好きで、午後9時にこれが始まるとテレビの前に鎮座していた(放送局はНТВ)。

ちなみにこのドラマの主題歌はВисокосный годによる「 Тихий огонёк」。98年ごろヒットした。

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07.11.07

ペトロフカ38

犯罪天国(?)モスクワ。テレビでの犯罪番組も百花繚乱である。

なかでも私がよく観ていたものは、TVC(ТВ-Центр)が放送する「ペトロフカ38」。どうやってテレビカメラが犯罪現場を捕らえられるのかわからないが、犯罪や逮捕の場面が不思議なほど生々しいレポートされる番組だった。日本では絶対報道されることのない被害者の死体やら容疑者の顔やらが堂々と放映され、レポーターが早口で事件の概要をまくしたてる。隠しカメラでの撮影というのもあり、どこまでやらせかわからないが、怖いもの見たさについつい見てしまうのだった。一回の放送で3~4の事件がレポートされる。

各レポートの終わりには、必ずパトカーが”事件解決”とばかりに現場から去っていく「お約束シーン」もおもしろかった。

タイトルにある「ペトロフカ38」とは、ペトロフカ通りにある警察署のこと。周囲は劇場やアール・ヌーボー建築のひしめく風雅な環境である。

http://www.tvc.ru/center/index/id/30101000090000-2007-05-03.html

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26.09.06

芸能人お料理番組「Смак」

「音楽と料理はどこか共通点がある」。 と、誰かが言っていた。なかなか真実をついた言葉だ。両者とも技術の研鑽が必要だし、他人に供して喜んでもらうという形は同じだ。私が思うに音楽も料理も創造という点では一致している。音楽をやる人が素材や料理法にうるさいのも、そういう要素があるからだろう。

199Smak00717年から始まった料理番組「スマック」は、ロシアロックの重鎮、「マシーナ・ブレーメニ」のアンドレイ・マカレィヴィッチがギターを包丁に持ち替え、多様な有名人をゲストに迎えて自慢料理を作っていくという、日本じゃよくあるけれどロシアじゃめずらしい趣向の番組だった。

ちょっと気取った料理はもとより、おふくろの味的なものまで、レシピは多種多様。番組ロゴの入った特製エプロンもしゃれていた。

まさにロシア語を勉強しながら料理も学べる一石二鳥な番組! しかも音楽をやっているときと別の顔をした芸能人が見られる、ということで、私は毎回欠かさずこの番組を見続け、ビデオも買ってしまったのであった。

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18.06.06

モスクワでの韓流

モスクワでも日本より数年遅れて、韓流のきざしがあった。北野武人気がまだまだ根強い中、マニアの間では韓国映画のDVDが流通、テレビでも「シュリ」や「JSA」などは何度も放映された。Jホラーのヒットを受け、Kホラーを好む人も増加。知り合いのロシア人に聞くと、「日本映画より話の展開がスピーディでおもしろい」とコメントしていた。

ただ、「冬のソナタ」に代表されるような乙女チック純愛路線は受けるどうか、はなはだ疑問。「チャングム」に至っては、中国時代劇と取り間違えられそうである。恋愛観・人生観に関してはアジアと若干趣向が違うこともあり、韓流のきざしが本格化するかどうかは不透明だ。

                   チェ・ミンシク主演Old_boy1 Old_boy2 「オールド・ボーイ」のDVD。音声・韓国語、字幕・英語&韓国語と書いてあるにもかかわらず、ロシア語吹き替えになっている。

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01.04.06

ロシア映画の公開ラッシュ

チムール・ベクマンベトフ監督の「ナイト・ウォッチ」(Ночной дозор)がついに日本上陸。先週は「大統領のカウントダウン」が公開され、ちょっとしたロシア映画の公開ラッシュである。

お恥ずかしいことに、「ナイト・ウォッチ」が2004年ロシア本国で公開されたとき、そんなにヒットしたとは思わなかった。その後DVDでこの映画を見て、なるほど「マトリックス」が好きなロシア人にウケるわけだと、人気の秘密が実感された。私は先に続編の「デイ・ウォッチ」(Дневной довор)を観てしまった関係で、「ナイト・ウォッチ」はイリヤ・ラグチェンコが吸血鬼役で出ている以外は、ちょっと物足りない感じが否めない(スポンサーの意向が強すぎ)。しかし、「マトリックス」に登場する都市とは正反対のモスクワを舞台に、超未来的な視覚効果が炸裂するミスマッチ感覚はロシア映画でしか見られないし、「ディ・ウォッチ」を2倍に楽しむためにも、「ナイト・ウォッチ」を観て人物関係を把握することは必須であろう。

「大統領のカウントダウン」は未見だが、「劇場占拠事件を題材にした」とか「ロシア当局が撮影に前面協力」などという触れ込みを見ると、あの事件が起きたときモスクワにいた者として、正視できる内容なのかどうか疑問に思うところだ。

ともあれ、ロシア映画が韓国映画のように普通に公開されるようになったのは、歓迎すべきことである。

現在公開中ロシア映画公式サイト

「大統領のカウントダウン」 www.count-down.jp

「ククーシュカ」 www.kukushka.jp

「ナイト・ウォッチ」 www.nightwatch.jp

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25.09.05

今日の映画鑑賞1

知り合いが送ってきたDVDのコピーを見た。タイトルは「ジサイ」(Дзисай)。天皇の人柱的存在だったジサイという人物をモチーフにした、アクション・サスペンス?コメディみたいな映画。ある大会社の社長が自分の命を狙うものがいることを察知、そのとき日本の天皇がジサイという身代わりを使っていたことを知り、自分もジサイを雇おうと決心する。そうしてジサイにさせられたホームレスの中年男。彼は本当に社長のジサイになってしまうのか。そして社長の冷徹美人秘書への恋慕はどうなるのか、というのがこの映画の見所だ。

全4部で2時間弱、各編冒頭にジサイの起源と前回までのあらすじが挿入されるところを見ると、テレビかなんかの連続ドラマかと思われる。

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