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19.04.10

チェーホフ名称 国際演劇フェスティバル

「ゴールデンマスク賞」(ロシア演劇のトニー賞にあたる?)や「チェーホフ国際演劇フェスティバル」の宣伝が始まると、今年の演劇シーズンも終わりだなあ、という気分になる。モスクワの演劇界は昨年秋に始まったシーズンのうち、すばらしい演技をした男優・女優、演目などに賞を送るほか、国内外の優秀な舞台芸術を招いて代替的な演劇祭を行うのだ。

2003年はチェーホフ国際演劇フェスティバルがとりわけ充実していた。LGがメインスポンサーだったためか、アジアの舞台芸術が多く来演、40ものプログラムのうち、9つが日本を含む東アジア・中近東から。日本からの出し物は歌舞伎、能、神楽(!)、モダンダンスと多岐にわたるジャンルだった。
この年、私はロシア人の知り合いと共に、歌舞伎と台湾のチャイニーズ・オペラを観に行き、一人でイラン、韓国、ロシアの演劇を観に行った。
話題の騎馬演劇はカローメンスコエであったのだが、チケットが入手できなかった。
演劇ファンが多く、目が肥えているモスクワっ子に、はたして能や神楽がどう映ったのかわからないが、少なくとも「歌舞伎」(演目は曽根崎心中だった)は拍手喝采だった。

チェーホフ国際演劇フェスティバルは毎年続いており、世界のすばらしい作品が招待される。今年はどんな演劇祭となっているだろうか。

Leaflet1 Kabuki Kabuki2 Iran

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10.09.07

モスクワ国際映画祭2004

Moscow_film_festival

Writers_house1 2004年のモスクワ国際映画祭が作家協会ホールで行われた。毎年、日本映画はかなり高い評価を得ているが、2004年は盛り上がり方が一味違った。

というのも、SMAPの草なぎ剛が出演した「ホテル・ビーナス」がモスクワ国際映画祭新人監督部門の作品賞を受賞したからだ。これに伴い、主演者でもある草なぎ剛と香取慎吾がモスクワ入り。彼らを一目見ようと、花束を持った在モスクワ日本人女性らが殺到したからだ。

日本国内ならば警備がそうとう厳しいだろうが、なんと彼らは私の目の前をゆったりとした足取りで通り過ぎていった。舞台挨拶で、草なぎ剛は映画でも披露したタップダンスを見せるサービスぶり。和気あいあいとした雰囲気で上映された。

全編韓国語で撮られた日本映画でありながら、ロケ地はウラジオストックという無国籍な設定にロシア人の間からは「?」な声も聞かれたが、そこはファンタジーの世界。映画ならではの虚構世界に遊ぶ楽しみを理解してもらいたいものだ。

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18.02.07

Китайский новый год и Масленица

春の訪れを告げる二つの行事が今年は同日となった。

ひとつは太陰暦をもとにした、アジアの旧正月。もうひとつは謝肉祭的な性格をもつ、ロシアの「マースレニッツア」。

とはいえ、暖冬の今年、春の訪れの実感はあまりないかもしれない。

http://www.maslenitsa.ru/

http://images.yandex.ru/yandsearch?text=maslenitsa&stype=image

http://www.chinatown.or.jp/news/shunsetsu07/index.html

http://www.cantonese.org.cn/Culture/2006/200606/Culture_20060607114915.html

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15.05.06

日本庭園での茶会

Ikebana 毎年6月になると、モスクワにある裏千家同好会が、日本庭園で野点の会を行う。

私は2002年に一度参加したが、茶道に関心の高いロシア人が多いことに驚いた。参加者は、菓子の準備があるためあらかじめOtemae 申し込みが必要だ。600ルーブル弱という、ロシア人にとってはちょっと高めの料金設定だが、すべての時間帯がソールドアウトになるほどの好評ぶり。

野点をやるのは、日本庭園の中にある東屋である。和服を着たロシア人が、まず日本茶の歴史、作法、千利休の話について講釈を垂れる。その知識の豊富さたるや、日本人の私が恥じ入るほどである。やがて菓子が振る舞われ(材料の関係で干菓子が多いようだ)、抹茶が点てられる。みんな茶筅の動きに興味津々。お茶が供されると、今度は神妙な手つきで茶碗を持ち、抹茶を飲み干していた。 Otemae3 Otemae2_1

たいていのロシア人は椅子に腰掛けていたが、正座にチャレンジしたい果敢なロシア人もいた。

さらに、当日はいけばなのエキシビション、書道の体験コーナーもあり、日本文化に造詣の深いロシア人が訪れた人にいろいろと説明を行っていた。特におもしろかったのは書道コーナー。Shuji 「あなたの好きな言葉を言って」と和服姿のロシア人が尋ね、その言葉に相当する漢字一文字を手本に書く。その後、チャレンジャーが筆をとって、手本をまねて字を書くという趣向だ。Shuji2 この日、日本庭園を訪れた人たちは、ひとしきり日本文化を体験していったようだ。

Teapavilion

モスクワ裏千家のサイト:

http://www.chanoyu.ru/

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23.04.06

パスハ(復活祭)

4月23日はロシア正教の復活祭・パスハ(Пасха)だ。これは移動祝祭日で毎年変わる。しかもカトリックやプロテスタントと違う暦を採用しているロシア正教では、1週間くらい遅く来る。去年は5月1日だったためにメーデーと重なった。Egg01

キリスト磔刑の故事にちなみ、パスハに至るまでいろいろ宗教行事がある。ひとつは教会に蝋燭やパスハのためのケーキ、クリーチ(кулич)に持っていき、聖別してもらうこと(日本風に言えばお払いEgg02 してもらうこと)、ゆで卵に彩色してパスハの日に備えること、などである。

そしてパスハの日の夜、教会の復活礼拝に参列する。私は98年のパスハを見学した。椅子のないロシア正教会では、神父をはじめ全員立ったまま祈る。聖歌隊が次々と聖歌を歌い、司祭や補祭が聖書の一節や祈りの言葉を述Cover_for_kulich べていく。聞いたところによると、教会で使われているのは古いロシア語なので、言ってるPaskha_egg1 文句はあまりわからないとのこと。それでも皆黙って祈りの文言を聞き、しきりに十字を切ったりお辞儀をしたりする。ちなみに女は皆、教会に入るときスカーフをかぶる。私にもかぶれと言われたので、ハンカチをネズミ小僧のようにかぶった。

Egg03 そしてようやく夜中の12時だ。司祭がひときわ高く文言を唱えだし、聖水や聖香をふりまいたりすると、礼拝はクライマックスに達する。鐘が鳴り始め、補祭がキリストのイコンを手に、聖壇から出口へ向かい始める。司祭たちも後に続き、彼らが門を完全に出ると同時に、会衆も教会の外に出Kulich る。鳴り響く鐘を聞きながら、「キリストは復活せり、まことに復活せり」と叫び教会の周りを3周する。圧巻である。(教会によっては、イコンに接吻するだけのところもあるそうな)これで「パスハ」の儀式は終わり。熱気さめやらぬ会衆は、三々五々帰路につく。

ロシアでは、最近プーチン大統領が礼拝に参加するせいか、パスハ儀式の一部始終を第一チャンネル(ORT)とロシアチャンネル(RTR)がまったく同じ内容を中継する。ところどころ、日本の「行く年来る年」のように各地の教会の様子も挟まれる。さらに、司祭の行為や式典の進行など、仔細な「解説」が入るのもテレビならでは。教会に行かなくても、礼拝にあずかった「気」にさせる。それにしても、ロシア正教とはおもしろい宗派だ。クリスマスに比べて復活祭が盛大なのは、キリEgg04 スト教教理に照らしてみても至極まっとうなことなのだが、参加者が祈りの文言を理解できないのに、じっと何時間も立ち尽くせるなど、どうしても不可解なことがある。

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08.03.06

3月は女性月間?

babushka 今年も国際女性の日(3月8日)がやってきた。ロシアでは3月8日は一大イベントだ。この日を前に、花屋や菓子屋に男性が行列をつくる。いい年こいたおじさんが、バラの花束もってうろうろする様は微笑ましくもある。

しかし、一方で3月8日が男性にとっての「免罪符」となっていることも否めない。つまり、普段は女性をコケにし、こき使い、酒に浸って家庭を顧みない男性諸君がこの日だけ女性に何がしかプレゼントを贈ったり、家事を肩代わりしたりしてご機嫌をとれば、これまでの愚行が許されるみたいな感覚である。一部の男性は「女には花と甘いものをやっておけばよい」と豪語している人もいるし、この日だけ女性を持ち上げておけば大丈夫との観念も存在する。

それを知ってか、このごろの若いロシア女性は3月8日に何かもらうのは「当然」で、そのほかの記念日にも何かもらうのは必然だと考えている。そのせいか、日本にいるロシア女性は日本の3月が女性のイベント尽くしだと思っている人もあるくらい。いわく、3月3日はひなまつりで「伝統的女性の日」。そして14日は「ホワイト・デー」でこれまた女性の日。3月8日は祝わないよ、と言ってもあまり意に介さず、「じゃあ、8日はロシアの習慣にのっとって、日本男性にも祝ってもらう」。私としては、そういう特別な日だけサービス過剰になるより、通年にわたってチビチビと気を遣ってもらったほうがありがたいのだが。

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10.01.06

雪のイベント

snow_show 2005年冬、アルバート通りのヴァフタンゴヴァ劇場で行われた、雪をテーマにしたクラウン(道化師)snow_show3 ステージ「スノー・ショー」。私は見に行けなかったのだが、とても幻想的なステージだったらしい。このショーが行われた期間中、劇場の前では参加者を募って、パフォーマンスアートが行われた。

ただでさえ固めにくいモスクワの雪を使っての雪だるま造り。大小20体ほどのユーモラスな雪だるまがアルバート通りの一角を占拠した。snow_show2

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22.11.05

ウィンターバザール

モスクワ在住の外国人女性によって組織されている「IWC(International Women's Club)」という団体がある。もちろん、ロシア人女性も参加可能。クラブ総裁はたいていどこかの国の大使夫人が務め、大使館関係者も数多く参加している。一種の外郭外交クラブのようなものだ。この団体は毎年12月はじめにウィンターバザールなる一大イベントを催す。クリスマスを前に、このクラブに参加するメンバーは、出身国ごとに自慢の物産を展示即売し、売り上げの一部を慈善機関に寄付するのである。

日本ブースは毎年大使館付コックによる巻き寿司と格安和食器などが売り物。あっという間に売り切れる。また、民族色豊かなインドブースや格安の皮革製品が目玉のイタリアブースも人気だ。アルジェリアや南アフリカなど、普段なじみのない国の物産にも触れられる。買い物に疲れたら、スナックブースでお国自慢の味を楽しむ。販売員はもちろん、その国出身者のIWCメンバーだ。私はパキスタンやインドネシアブースがお気に入りで、毎年シルクスカーフやろうけつ染めの布などを物色していた。IWCbazaar1 IWCbazaar2 IWCbazaar3

?なのは中国ブース。実は、中国人メンバーはIWCの例会にはまったく姿をみせない。幽霊会員である。にもかかわらず、ウィンターバザールのときは大々的に店を出し、大使館の男性職員も総動員。2004年のバザー時には、一般ブースとは別に場所を借り切って展示即売している。あまりの特別扱いに疑問を呈する会員もいた。

毎年押すな押すなの大盛況を呈しているこのイベント、今年の盛り上がりはいかがなものだろうか。

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01.10.05

全ロシア蜂蜜展示即売会

晩夏から初秋にかけて、モスクワ南部のコローメンスコエ公園内では全ロシア蜂蜜展示即売会が開かれる。全ロシアと銘打っているだけあって、コーカサス地方からシベリア方面まで、あらゆる養蜂業者が出展する。この即売会は今年の新もの蜂蜜とあって、買いに来る人の数もまた多い。展示即売の近くには簡単な食事ができるカフェも出て縁日のようだ。私もこのイベントの常連で毎年のように通っていたが、とにかくその種類の豊富さには圧倒された。

私が例年買っていた蜂蜜は白アカシア(ビタミン豊富)、マロニエ(茶色くてクセあり)、そば(一番クセがあるが、栄養豊富)、キリンソウ(利尿作用ありとか)、ローズヒップ(風邪ひいたとき用)、菩提樹(滋養豊富)、五月の花のブレンド蜜などなど。このほか花粉粒、プロポリス、蜜蝋とそれからできた美容クリーム。こんなにいっぺんに買えないので、約一ヶ月の開催期間中、最低2回は通う。

おもしろいのは蜂蜜売りの人が、お買い上げのあと「ご健康をお祈りします」と言ってくれるところ。ロシア人は蜂蜜を健康保持食品および薬餌療法のひとつとしてとらえている。医療事情があまりよくないことも関係しているだろうが、民間療法がかなり幅を利かせている。蜂蜜はその一翼を担う。

また、政治家など有力者も趣味として養蜂をやっていることがある。その昔、ロシアの皇帝が養蜂をやっていたことも関係しているのだろうか。

ロシアの蜂蜜についてはまだまだ書き足りないので、また項を改めて。honey_market

Honey_market Honey_market2

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