Posts categorized "モスクワの人々"

06.12.10

子どもの厚着、大人の薄着、そしてカイロ

Winter2010021 ロシアでは、子どもを戸外に出すときにこれでもかというくらい着ぶくれさせる。ある日本人のお母さんが子どもを連れて外出した。すると、50メートル手前から一人のおばさんがすっ飛んできて、「なんでこんなに薄着させるの?!」と大声で怒鳴ったそうである。

実際、その子どもの服装は、日本人の私から見れば特に奇異に思うことはなかったが、ロシア人から見ると相当の薄着に見えたらしい。子どもを薄着にさせて抵抗力をつけようという発想は、ロシア人にはないようだ。

逆にロシア人の成人になると、毛皮やダウンの下は驚くほど薄着。確かにWinter2010071 室内は暖かいし、戸外の寒さも乾燥しているせいか気温が示すほどでもない。下半身はタイツなどを穿いているようだが、やはり着ぶくれてはいない。さすがだなあ、と思っていると、最近日本のカイロが人気のようだ。やはり局部の寒さはどうしようもないらしい。

私は寒いのが苦手なので、思いっきり着ぶくれてロシア人の家に遊びに行くと、「キャベツのようだ」といつも笑われていた。日本ではタケノコだが、ロシアには「バンブーチク」は自生していないのでキャベツになってしまったようだ。

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01.12.10

モスクワの同性愛者

あるとき、知り合いのロシア人とキタイ・ゴーラド近くの公園を歩いていたら、「ここはголубой(青)のたまり場だよ」と言う。そのとき私はゲイのことをголубойということを知らなかったので、なんとなく聞き流してしまった。その後、意味を知って「どうして青なのか」と尋ねたことがあるが、「гомосексуалист(ホモセクシュアリスト)が語源かなあ」とはっきりわからない様子。実際はгей、гомикなどが俗称になっているようだ。

ロシア語は男性・女性・中性の区別がある言葉。もし女性形の語尾で話をしたら、それは「オネエ言葉」にあたる感覚なのか、一度日本語のわかるロシア人に聞いてみたいところだ。

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23.11.10

盗難警報機

ロシアの車に取り付けられたイモビライザーは、これでもかというくらいうるさい。しかも警報パターンがいろいろで、一巡するまで少なくとも6~10パターンはあるだろうか。

あるとき、アパートの駐車場に止めてある車のほぼ半分が、雷による誤作動でいっせいに警報を鳴らしだした。そのときのうるささといったら表現できない。しかも、持ち主がいる車はすぐに誤作動を停止させられるが、持ち主不在の車はいつまでたっても警報を発したままだ。

同様に、真夜中に突如警報機が鳴り出すときがある。酔っ払いがいたずらでもしたのであろうか、寝静まったアパートの中庭にピーポーピーポー、ウィーン、ウィーン、プルルルルルル、といった警報がいつまでも鳴っている。

困ったことに、これだけバラエティに富む警報音を内臓するのに、自分の車の警報機なのかどうかわからない。なぜなら、他の車が積んでいるのと同じ音だからだ。
これからの警報機は着メロよろしく、好きな警報音をダウンロードして設定するとかできるようになるかもしれない。そうでないとモスクワでは自分の車が本当に警報を発しているのかわからずにたいへんなことになるかもしれない。

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13.11.10

そばがら枕

そばを食う国民でありながら、そばがらの利用はあまり聞かない。
そこで、日本ではポピュラーな「そばがら枕」を紹介してみた。
多くのロシア人が無反応、というか、「そばがらを利用して生活用品にする」という思考が理解できないようだ。

ちなみにロシア人がそばを食べる機会は、そば=麺食の日本人より多く、ルチン摂取も日本人より多いかもしれない。また、そばの実をそのものを食べるので、十割そばと同じ効果が得られる。
今年は酷暑でそばが大不作、中国からの買い付けでしのぐらしい。
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06.10.10

徹底的に再利用する戦中派

モスクワですっかり身についた習慣のひとつに、徹底した再利用がある。
仲良くしていたおばあちゃんは、包装に使っていた箱・袋・ひも・ビンなど、すべてとっておき必要なときに引っ張り出して使う。箱などは内容に合わせて切ったり貼ったりして大きさを変る。
ビニール袋も洗って再利用。その徹底ぶりには頭が下がる。

しかし、時としてびっくりすることもある。
年に2度ほど、かの地から贈り物が来たりするが、なんだか見たことのあるような箱。表に漢字などが書いてある。私がかつてプレゼントに使った包装資材を見事に再利用してあるだ。日本ではあまりもらった箱で送り返すようなことはしないが、あまり気にしないのがロシア的。このくらい割り切らないと、エコにはならないと思うので私もマネしたいところだが。

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31.08.10

ソ連時代の人権弾圧とゼノフォビア

ウラル地方の小都市で、スキンヘッドがコンサート会場に乱入、多数の死傷者が出たそうだ。これまで何度もコンサートやライブにのこのこ1人で出かけていたが、こういうニュースを見ると自分が今まで相当幸運だったことが身に染みる。

ところでプーチン以前・以後とモスクワを済み比べてみると、プーチン以後はアジア系に対して確実に住み難くなった。また、サハロフ・ミュージアムのような、ソ連時代の人権弾圧を記憶しその犯罪を糾弾していこうという施設への助成を打ち切ったり、人権団体メモリアルに対する露骨な嫌がらせをしたりするようになったのも、プーチン以後ではないだろうか。ロシア人以外はロシアから出て行けという発想を容認する現ロシア政府は、ソ連が国を挙げてやった人権弾圧を一般市民(スキンヘッドは筋金入りのネオナチばかりではない)にやらせているようなものだ。

ゼノフォビア(外国人嫌い)はもちろん日本にもある。異民族との生存競争が激しくなるにつれて、それは激しくなるだろう。ゼノフォビアは、弾圧される外国人をかばう自国民も弾圧するだろう。そうなると、自国にいても外国にいても、安住できるところはもはや無い。自分もゼノフォビアになるしか自衛できない。

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09.08.10

原爆に対する感情

8月6日と9日が原爆投下日だということを知るロシア人は多い。広島、長崎の都市名もロシア人の間ではわりと知られている。「親戚で原爆に遭ったことがある人はいるか」など尋ねられたこともあり、原爆の影響について関心を持つ人はかなり多いと感じる。

これはおそらくチェルノブイリ原発事故のせいだろう。放射能汚染や人体に与える影響を、原発事故で知ることになったロシア人は、「投下された核兵器」による被害に対する関心も高いのだ。

そのためか、「はだしのゲン」ロシア語版、井上ひさしが書いた「父と暮らせば」が上演されるなど、日本の原爆被害もそこそこ受け入れられている。こうしたロシア人の態度は、自国が世界でトップの核保有国であるにもかかわらず、自国が「実戦で使用したことがない」ことから来るのだろう。

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13.07.10

夏休み

ロシア人の夏休みは長い。労働法で決められているので、雇用主は1ヵ月の休みを保障しなければならない。連続1ヵ月ではなく、2週間を2回とか、3週間と1週間とかに分けてとる人もいるが、夏休みがせいぜい1週間という日本人にしてみれば、うらやましい限りである。

これだけまとまった時間があると、逆にもてあましそうだが、ロシア人は夏休みこそ忙しい。

家族で旅行へ行ったり、ダーチャで過ごしたり。あるいはたまりにたまった修理を夏休み中に片付けたり(私がいた頃は、修理はよほど専門的なものを除き、自分でやるのが普通だった)、けっこうやることが山積みなのだ。
その上、休み中は家族や知人と過ごすことが多い。お客に行ったり招いたりするのも、ゆっくり時間がとれる夏休みならではである。

いつまでも日が暮れない夕刻に、近所の公園をみんなでぶらぶら散歩するのは、日本の夕涼みと似て心和むものがある。とにかく短い夏を100%楽しむことが、ロシアの夏休みの本髄といえる。

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09.04.10

ロシアの路上喫煙者 RTRニュースから

ロシアの路上喫煙者

RTRニュースから

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08.03.10

国際婦人デーの花と菓子

Img_1250今年も国際婦人デーがやってきた。
この日ばかりは威張っている男性陣が、「一日フェミニスト」を決め込む日であり、女性の方もそれを黙認・半ば期待している。

しかしいくら義理で贈り物をするにしても、真剣に花や菓子を選んでいるおじさんたちの姿を見ると、日本人男性にはない素朴さがあってかわいらしい。もっとも、ロシア人男性が花を買い求める姿はそれほど珍しいものではない。
もっと本格的な贈り物には、香水とか服などがある。もちろん、これらは「義理プレゼント」ではない。

モスクワでは「日本では国際婦人デーを祝わないんだってね」と何度も言われた。そのたびに「かわりにひな祭りがある」と答えてきた。しかし「実際は嫁入り前の女の子の祭り」と付け加えると、「既婚女性には何もないの? かわいそうだね」との反応。今でもゲイシャのイメージが残っているわけだから、女性は控えめでおとなしいと思っているのだろう。ステレオタイプとは恐ろしいものだ。

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