Posts categorized "考察"

25.07.11

猫好きロシア人にドラえもんはウケるか

Dorofey

ロシアのサブカルチャーにすっかり定着した日本のアニメ、。チェブラーシカも日本化し、日露アニメの無国籍化はすすむ。ここに来てついに大御所ドラえもんがロシアに進出?

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23.06.10

ゲーナの兵役

Gena 日本でも人気が高いチェブラーシカ。今年はついに、日本・韓国を制作プロジェクトに加え、新作が発表されるという。往年の名作アニメが異国でよみがえるとは、なんとも複雑な気持ち。

複雑といえば、町の本屋でみつけた賞味10ページくらいのこの絵本、ゲーナが兵役につき、海軍に配属されて(適所適材?)、功績をあげ勲章をもらうというストーリー。動物園で「ワニとして」働くゲーナがどうして召集されるのかわけがわからないが、ともかくチェブラーシカも愛国主義の一端を担ぐ役割をしてしまったのだ。Gena_marine はたしてチェブラーシカ本人も兵役につく運命があるのかどうかわからないが(チェブラーシカのしゃべり方は文法的にオス)、アニメにならない原作段階ではいろいろな話が眠っていそうな気がする。

ちなみに、陸軍兵士の格好をしているゲーナが持っているのは、カラシニコフ突撃銃。愛国心溢れる(ロシアにはもともといないはずの)ワニである。

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22.06.10

ロシア人と折り紙との相性

日本文化に対するロシア人の関心は、茶道・いけばな・カラテ・柔道などにとどまらず、身近なところでは「折り紙」というのもけっこう興味があるようだ。
というのも、彼らは日本人と同じように「実用折り紙」を生活の中で使っている。
たとえば卓上ゴミ箱代わりの「折り箱」。新聞紙やフリーペーパーなどを使って、そんなにきっちりとしていないながらも、手際よくささっと折る。

さらにビックリなのが、新聞紙を使った「カブト状簡易帽子」だ。使い捨て帽子として、こんなに便利なものはない。レモントで壁にペンキを塗るとき、外で甲羅干しをするとき、あるいは単に帽子を持っていなくて簡易的にかぶる場合など、利用する場面はさまざまだ。
お出かけ時の帽子は凝るくせに、作業するときの帽子はこんな適当なものでいいのかと思うほど、彼らの実用本位主義は徹底している。

日本で新聞紙の帽子をかぶって園芸などやっていたら、注目されてしまうであろう。

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31.05.10

ロシア人の夫婦

ロシアは離婚率が高いことで有名だ。その原因の第一位は夫のアルコール依存症と言われる。それから浮気。これは夫婦どちらとも原因となりうる。たしかに周囲を見ても、再婚、再々婚の夫婦は多かったし、離婚はしていなくても問題アリと思われる夫婦も多かった。

IWCで知り合ったあるロシア人女性は、子どもが生まれても夫方の父母が会いに来ない、夫も仕事だといって家にあまり帰って来ないと言っていた。舅姑が結婚に反対していたことは知っていたが、孫ができれば態度が変わるだろうと考えていたらしい。いっこうに変化のない夫の家族に、このままだと一緒にいる意味はないと思いはじめているのだそうだ。彼女自身はどこかのカレッジで英語を教えているので、収入に不安はないと言っていた。

別のロシア人女性は、2度目の離婚訴訟中。夫がビジネスに失敗した後、アルコール依存症になったのだそうだ。

ロシア人女性は再婚もよりよい生活へのステップと考えているようで、いずれもサバサバした様子が印象的だった。

Voopik

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22.05.10

モスクワを遠く離れて―5年目の5月

2005年5月18日はモスクワを発った日。5月19日は成田に着いた日。
帰国してから丸5年。歳月が過ぎるのは早いような、遅いような。

モスクワで出会った人たちとも、毎年ちょっとずつ音信不通が増えていく。手紙が届きにくい状況は相変わらずだ。年始のあいさつさえきちんと届いたためしがない。メールでやりとりできるならまだよいが、それもいずれ途絶える。

目先のことに振り回され、現実逃避もままならない毎日だが、無意識のうちにロシアの方向へ張られている感性のアンテナ。もう二度と行けないかもしれないから、よけいに近づこうとしているのかもしれない。Lilac021_2

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09.05.10

退役軍人(ベテラン)の過ごし方


Vday215月9日は対独戦勝記念日だった。赤の広場ではソ連時代から続く軍事パレードなどでモスクワ市内は厳戒態勢。今年は特にイギリス、フランス、アメリカ軍も参加したそうだから、さぞ厳しい警戒態勢だったであろう。

私がモスクワで見た2005年のパレードは、やはり節目の年だったため非常に盛大に行われた。中心部の道路はすべて封鎖され、人通りもまばら。ときおり勲章をつけた退役軍人がグループになって通り過ぎる。テレビも当時の回顧番組、軍歌や戦時愛唱歌のステージなどばかり。

5月9日に公園などを散策すると、戦時中に流行った流行歌を伴奏にダンスを踊る老人たちを目にすることがある。日本人も愛好してやまない、いわゆる「ロシア民謡」は多くが大戦中の愛唱歌。今にして思えば、「青いプラトーク」などロマンチックな旋律が軍歌とは、日本の軍歌感覚とはえらい違いだ。

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12.03.10

台所の使い勝手

最初に住んだアパートの台所で、一番困ったのがシンクの小ささだった。どうやっても鍋ひとつ洗うにも苦労する。縦横深さ30センチ程度の洗面所にしか思えないタイル製のシンク。しかも、水切りはシンク上にあり、背の低い日本人にとってそんなところに皿を載せるなど危険極まりないことだった。水切りはストックマンの高価なものを買って急場をしのいだが、台所の使い勝手はよくならない。

台所は、シンク→コンロ(天火つき)→作業台となっており、同考えても動線どおりではない。しかも作業台の下半分はドラム式洗濯機。台所で洗濯もしなくてはならないなんて、なかなか受け入れられるものではない。

そうこうしているうちに、近所の別のアパートに引っ越した。そこは「ヨーロピアン・イノベーション」、いわゆるリフォームしてある部屋だったので、台所のつくりは日本のものと変わらない感じだった。しかしオーブンは長年使わなかったらしく、焦げがこびりついて火がつかない。おまけにシンクも木の部分が腐っていてグラグラしていた。これを修理するとかなりの額になるという。冷蔵庫も買いなおさなければならなかったので、そちらを優先して台所の修理は後回しとなった。

ロシアでは台所が家族のたまり場。日本でいうならコタツのある「茶の間」と同じである。おしゃべりしながら、ジャガイモの皮をむいたりマメの鞘を取ったり手作業をする。包丁やまな板も貧弱だ。調理のプロセスもおしゃべりの肴みたいなものだ。だからあまり使い勝手など考えないのかもしれない。

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10.03.10

モスクワで知り合った韓国人

キョンソンとランは、IWC(インターナショナル・ウーマンズ・クラブ)を通じて知り合った唯一韓国人の友人。IWCの英語のクラブに通っていた。授業では一生懸命英語をしゃべっているが、3人がプライベートで会うときはたちまちロシア語になる。たまに私が聞きかじった韓国語をしゃべっては、二人がゲラゲラ笑うという感じだった。「ネオナチが出ると危ないから」と、彼女らは車の送迎を融通しあっていて、私もよく乗せてもらった。

ご主人はサムスンと関連会社勤務。ランには妹に見まごうほどの年齢の女の子が1人、キョンソンがたしか男の子と女の子2人の子どもがいた。2人ともロシア暮らしは長く、特にキョンソンはモスクワに来る前にカザフスタンなどに駐在。休日はモスクワ郊外でゴルフを楽しんだり、スキーに行ったりするなど、日本人駐在員家族よりも優雅な生活を送っていた。

ランの家はモスクワ川の対岸だったので、2度くらい遊びに行った。食後はカラオケやボーリング。子どもの教育に熱心な反面、娯楽も熱を入れる。朝鮮人参ドリンクを飲んで働く韓国人を思い描いていた私には拍子抜けするくらいのびのびした暮らしを楽しんでいたようだ。

ほどなくランが英語のクラスを抜け、キョンソンもやめてしまった。しばらくキョンソンがキムチをくれるなどしてくれたが、連絡もとれなくなった。後で知ったのだが、サムソンの社員は駐在地で現地の生活をエンジョイするのが方針だとか。めいっぱいがんばっていない彼らの伸びしろは、日本人の何倍も大きいと感じた。

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03.11.09

民族統一の日

11月4日は「民族統一の日(День Народного единства)」である。私がモスクワにいる間、この祝日はまだ始まっていなかった。2004年に採択されて以来、これまで祝日とされていたロシア革命記念日(11月7日)は平日となってしまった。

それにしても、どういう由来で決められたのかはっきりしない。ロシアの祝日解説によれば、「1612年にモスクワがポーランドの支配から自由になった日」とのことだが、それが革命が起こった日より重要なのか、外国人の私としてはよく理解できない。

いずれにしても、在外公館が警告メールを発してくるように、この日は極右をはじめ熱烈愛国主義者があちこちでデモや集会を行う要注意の日となったようだ。

ロシア、とくにモスクワなど大都市での外国人排斥運動はかなり深刻な問題。当局がそれを公認してしまっている以上、自衛でやりすごすしかない。

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11.10.09

子どもの外国語獲得

ロシア人と結婚した日本人の間に生まれた、いわゆる「混血児」。彼らの母語をどれにするかは、母親が どっちの民族かで大きく左右される。ちなみに圧倒的に多い日本人父・ロシア人母の組み合わせの場合、子どもはロシア語思考を植えつけられる可能性が高い。 ポーランド人と結婚した夫婦(日本人妻)の場合、夫婦の共通語はロシア語なのに、子どもは日本語をしゃべっていた。要するに、母親が日常子どもに向かって 話す時間が長い語学が優勢となるだけのことだ。

日本人どうしの夫婦でも、ロシア人のняня(ニャーニャ:乳母・ベビーシッター)を雇っていると、いつの間にか子どもがロシア語をしゃべりだすということになるらしい。子どもの外国語習得能力恐るべしである。

多民族の国では、バイリンガル、トリリンガルは珍しくない。

しかし、子どもの語学力は維持することが難しい。使わない環境に入ればすぐ忘れる。入学でもすれば、どうしても勉強や友達と使う言葉に重点が置かれる。バイリンガルを目指す親はあまたいるが、子どもが本当にバイリンガルになるには「家庭語学」と「学校で使う語学」の二本立てをうまく切り替えられるようにするしかない。それでも家庭語学をまずは習得させるのが肝心なのは、言語学者が口をそろえていうとおりである。

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