06/22/2008

ロシア人と家のあかり

夏至だ。白夜にはならないモスクワだが、さすがに夜は電灯をつける。

ロシア人は暗くならない限り電灯をつけない、というのが一般的な傾向のようだ。実際、私の知り合いは、部屋の中が薄暮状態になってもしばらく点灯しなかった。また、人がいない部屋の電気はすぐさま消す。とにかく節電意識が徹底している。

一方で、ロシア人家庭では蛍光灯をほとんど見かけない。一見豪華そうなシャンデリアも、入っているのは白熱灯。裸電球にランプシェードをつけただけの照明も少なくない。曰く、「蛍光灯はオフィスみたいな冷たい感じなので嫌」なのだとか。

白熱灯は暖かな光だが消費電力は蛍光灯より大きい。それを知っているためか、ロシア人はまめに消灯するという公式が成り立つのかもしれない。

ロシアでLEDが普及するのはいつになるかわからないが、所得の伸びとともにインテリアに対する意識も変わる。オレンジっぽいロシアの夜景が、いつの日か青白く光る夜景に変わるときが来るかもしれない。

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06/14/2008

ロシア人家庭のベッド

 Bed1_2 ロシア人の家庭を何度も招かれてびっくりしたのが、彼らのベッドが思いのほか小さい、ということだ。

たいていの家庭には、昼間はソファとして使い、夜はそれを平らに倒して使用するソファベッドがある。しかもそのソファベッドが安っぽく、マットのスプリングもあまりよくないのを見るにつけ、こういうベッドを長く使っていて、健康を害さないのだろうか、と心配になってしまう。しかも、布団を干したりする必要性がないためか万年床である。

もちろん、最近は高級マットレスを使用したベッドも普及している。高級ホテルのベッドのような心地よさであるが、よほど大きな間取りの部屋でない限り、こんなベッドは部屋におけない。

ソ連時代の間取り(おおむね50~60平米で2LK、風呂・トイレ別)で暮らす多くのロシア人家庭には、昔ながらのソファベッドが今でも活躍しているのである。

Bed2

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06/09/2008

モスクワの郊外電車

モスクワでの公共の足は主に地下鉄。しかしモスクワ郊外に行く場合は、郊外電車”エレクトロチカ”を使う。ダーチャの季節を迎えると、週末の郊外電車は大混雑する。最近はモスクワの家賃高騰に耐え切れなくなった市民が郊外へ引越し、そこから郊外電車で通勤するケースも多くなっているという。

ところでこの郊外電車、車掌もいなければ停車駅案内もない。そのかわり出現するのが、車内物売りだ。彼らはもちろん正式な販売許可を持っているわけではない。どこかで仕入れた新聞、食品、日用雑貨などをビニールの手提げ袋に入れて持ち込んでくる。乗客なのかと思いきや、いきなり手提げ袋の中から商品を取り出し、売り出し文句を言い始める。

”エレクトロチカ”の走行音はかなりうるさいので、彼らの声はよほど大きくないと聞こえない。そこで、アイデア日用雑貨や玩具などを実演し始める人も出てくる。どの商品も安っぽく、品質がいいとはいえないので、たいていの人は無視しているが、買う人もたまにいる。

アコーデオンを抱えた「流し」の人が乗ってくることもある。
物売りのほかに物乞いも乗ってくる。いわゆる「組織された物乞い」だ。

モスクワの郊外電車はこうした人たちがひっきりなしに通路を行き交い、実にせわしない。物売り一人が車両の端から端に行きつかないうちに、次の物売りが入ってくる。車窓を楽しむのもそこそこに、人間ウォッチングすることになってしまう。

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05/26/2008

少ないお湯で入浴する方法

Tets今年もお湯が止まるシーズンがやってきた。 モスクワ市民の生活に欠かせない温水はТЕЦという施設で作られている。この温水工場のメンテナンスが始まると、管轄地域の給湯が止められる。初夏とはいえ、突然雪が降ったりすることもある5月。やはりお湯のない生活は不便極まりない。

我が家には40リットルまで沸かせる給湯器があった。でも上手に使わないとすぐになくなってしまう。そこでお湯が止まる時期、私は髪を昼に、体を夜に洗うことにしていた。しかも、いきなりせっけんで洗って、お湯を使うのは洗い流すときだけ。あまりすっきりしないがしょうがない。

給湯器が壊れてしまったときは参ったが、ホームヘルパー実習で習った清拭をやってなんとか乗り切った。仕上げはアルコール拭き。水をかぶるよりマシだと思った。(アパートの給水はかなり冷たい)

モスクワの湿度のない夏は、あまり汗をかくこともない。しかも汗腺の少ないロシア人は、さらに汗をかかずにすむのだろう。お湯が止まることに不平不満を聞くことがなかったのは、体質や生活習慣の違いによるものだと思っている。

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05/22/2008

モスクワでの銀行口座開設

1998年、ロシア経済危機がおき、ロシアの銀行はばたばたと倒産した。当時、ルーブル立てだと10%という高金利にひかれ、遊び半分でモストバンクに口座を持っていた私は、あせって口座の解約に行ったのだが、たいした金額を預けていなかったので全額無事に帰ってきた。しかし、このときの経済危機では、多くのロシア人の預金が紙切れと化し、たいへんな事態となったことは、繁栄を謳歌する今のロシアからは信じがたいだろう。つぶれなかった銀行はズベルバンク(貯蓄銀行)くらいだろうか。

そののち、モスクワにみちのく銀行ができた。在モスクワ日本人にとって画期的な出来事だった。個人向けに資金取り寄せサービスを行ったり、ロシア人向け住宅ローンや車購入ローンなどを提供したり、それまでのロシアにないサービスを提供する銀行だった。
しかし、みちのく銀行はみずほ銀行にその業務を譲り渡すことに。

経済が安定した後で、再び口座作りに挑戦。国営銀行でもあるヴニェシュトルグ・バンク=対外銀行(Внештрог банк)に口座を作ってみた。ノヴォスロボッツカヤ駅にある支店に出向いたのだが、洗練された内部の様子にびっくり。簡素なカウンターしかなかったかつての銀行とは違い、顧客一人がひとつのブースで応対を受ける。まるでシティバンクや新生銀行のようだ。今や銀行はクレジットカードも発行し、富裕層向けのさまざまなサービスを打ち出している。

一方、外国銀行も次々と参入。韓国のウリ・バンク、イランのメリル・バンクなどもも支店を開設した。中国銀行も進出し、世界のメインバンクがモスクワに進出している。
ドル・レートが値下がりしているので、いまやルーブル立てで口座を開くのが常

Vneshtorgbank

識。ロシアの銀行も雨後のたけのこのように増え、
アヴァンギャルド銀行http://www.avangard.ru/やウラルシブ銀行http://bank.uralsib.ru/moscow/index.wbpなど、面白いネーミングの銀行も登場している。

 


 

 





 

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05/20/2008

モスクワでの個人情報

ここ数年、うるさく言われ始めた「個人情報」。日本人学校でも電話以外の情報は明かさないという家庭が増えているという。同様に日本人会の名簿も、97-99年では一部の企業駐在家族を除いて、住所や電話番号はみんな公開していた。

個人情報を明かさない傾向は、IWC(インターナショナル・ウーマンズ・クラブ)でも同じで、こちらは電話もあまり明かさず、かわりにフリーメールのアドレスだけ、という人が圧倒的。自分の電話や住所を教えるのは、本当に必要な人のみとなった。

一方で、モスクワでは個人情報が本当に守られているとは限らない。携帯電話の契約や役所での契約など、パスポートはビザの提示を求められ、断りもなくコピーをとられたりする。外国人の個人情報がきちんと管理されているとは思えない。

その証拠に、私の携帯電話にはときどきいたずら電話がかかり、「本当はベトナム人だろう」などと何度かいわれたときもあった。本当に君の悪い話である。

                            ↓IWC名簿の表紙

Iwc_phone_book

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05/14/2008

モスクワの横丁

ロシア語で横丁を「ペレウロク」という。モスクワには街道(ショッセ)、大通り(プロスペクト)、通り(ウーリッツァ)、並木道(ブリヴァール)といった通りの種類があるが、横丁にあたる「ペレウロク」はまさに日本でおなじみの片側1車線くらいの通りだ。

モスクワの横丁は路上駐車の天国だ。写真でご覧のとおり、一方通行が多いので、車は延々と一列になって走るしかない。しかし、横丁は慢性的渋滞でどうしようもない幹線道路の抜け道にもなっており、プロのドライバーたちは抜け道研究に余念がない。最近は携帯電話を使って、抜け道をナビゲートするサービスも現れたと聞く。

おかげでモスクワの横丁は車の往来が激しすぎて、のんびり歩いていられない道になってしまった。


Streets1

Streets2

Traffic_jam

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05/10/2008

変わるキエフ駅周辺

去年、モスクワに行ったとき、キエフ駅周辺の変貌ぶりをみて唖然とした。なにしろ、一大ショッピングモールができあがっているのである。私がモスクワから帰国した2005年5月は、まだ工事中でトタンの壁が現場を覆っていた。いったい何ができあがるのか、事前告知もなし。ある日突然敷地の立ち入りができなくなり、人づてに商業施設ができると聞いただけだ。

そもそも、キエフ駅周辺はいわゆるタバコなどの闇市のあった場所。地方からやってきた出稼ぎ労働者やツィガン(ジプシー)たち、ホームレスや闇市を牛耳るアゼルバイジャン人などがひしめきあい、雰囲気はとても悪かった。駅のそばにアメリカ系資本のホテル、ラディソン・スラヴィヤンスカヤがあるが、キエフ駅周辺の雰囲気から浮いていた。

キエフ駅のそばにできたショッピングモールは、ロシアのバブル経済を象徴するような建物だ。クールスカヤなどと同様に、主要な駅周辺はどれもこんな風に変わっていくのだろう。

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05/06/2008

ロシアの植物療法

新緑の季節だ。それとともに、薬草採集の季節も始まる。

ロシアは意外にも「漢方薬」ならぬ「フィトセラピー」の国。つまり、薬草などハーブを用いる民間療法が普及している国なのだ。

薬局に行くとハーブの薬がたくさんおいてあるし、本屋でもフィトセラピーの本はたくさん並んでいる。一方、カプセルや錠剤の薬は圧倒的に輸入品が多い。
基本的に医者に行くことを嫌い、できるだけ自分で治そうとするので、民間療法に頼る人が多い。

しかしすごいのは、医療機関でもハーブを処方することがある点だ。

ある女性が過体重の胎児を出産し、医療機関で治療を受けたのだが、そのときの処方箋には「オオバコ」が書かれていた。しかも煮出して飲むなど、まるで漢方薬だ。

効果のほどは不明だが、副作用は少なそうである。

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Herb_tea Herb_tea2

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04/30/2008

モスクワのバス停

モスクワのバス停時刻表示板は黄色である。トロリーバスやトラム(市電)の時刻表示版は白となっている。

そのバス停だが、最近はベンチも整って屋根つきのところが増えた。しかし、郊外に近い場所では、下の写真のように表示板だけぽつんと立っていたら、木にかけられていたり、あるいは電線のようなものに吊り下げられていたりする。

時刻表は日本のもののようにバスが到着する時間を示したものもあるが、バスとバスの「間隔」時間を表示するものが多い。

Busstop07 Busstop06 Busstop01 Busstop02 Busstop05



バス停のいろいろ

右:バスターミナル「アフトヴァグザール」内の表示

中:モスクワ中心部や幹線ぞいの典型的バス停留所

左:ちょっと辺鄙なところのバス停留所

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04/18/2008

万引き防止対策

客は泥棒とでも思っているのだろうか、モスクワの万引き防止対策はひどく厳重である。

以前は「カッサ式」と呼ばれる対面販売が主流だったロシア。今も地方都市や中国など社会主義国に残っているが、ひとつの買い物をするのにすごく時間がかかる。カッサ式の買い物の流れはこうだ。

1.カウンター越しに店員を呼び、自分が買いたいものをとってもらう。吟味して買うと決めたら、チェックを書いてもらう。(もしくは自分で値段を記憶する)

2.レジに行き、チェックに書かかれた値段を支払うか、自分で商品の値段を申告して支払う。

3.レジでもらった領収書を1のカウンターに以って行き、購入したい商品を受け取る。

慣れないとおろおろするばかりだし、いくつかまとめて買いたくてもなかなか販売員を独占し続けるのは難しい。

一方、現在日本などで普及している自分で商品を手にとって選択できる販売方法は、ソ連が崩壊してから西側資本のマーケットなどから始まった。しかし、今でも大きな袋やバッグはロッカーに預けてから売り場に入るのが主流である。基本的にお財布だけ持って売り場に入るのが原則。無視すると警備員に怒られるし怪しまれる。

そしてレジで支払うときも注意が必要。商品に取り付けられたタグの磁気を消去してくれるのだが、うまく消去しきれずにそのまま売り場から出ようとすると、ゲート付近で大音響がして警備員がすっとんでくる。まさに万引きだと思われてしまうのだ。そして領収書と手に持った商品を洗いざらいチェックされる。

物価高のモスクワ。生活に困った人たちの万引きも多いにちがいない。それにしても万引き防止にかかる人件費や万引き装置の電磁波の強さを考えると、そうとうなコストと思わざるを得ない。

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04/02/2008

モスクワ地下鉄のマナー

Metro3

エスカレータは左に立つか、右に立つか。日本でも東京と大阪では違うらしい。はたしてモスクワではどうか。

モスクワ地下鉄では、右に立つ。大阪と同じだ。さらにおもしろいマナーがある。

下るエスカレータでは男性は女性より下、Metro_escalator上るエスカレータでは女性より上に立ち、進行方向と反対を向いて立つ。これがいわゆるレディ・ファーストにあたるかどうかわからないが、かなり一般化している。

車両が込み合っているとき、必ず降りる駅に近づいたら「次降りますか?」と前に立っている人に聞く。降りない人だった場合、ドアに近いところに場所を譲ってくれる。こうして降りる駅に到着したとき、ドアに向かって殺到することがある程度緩和される。日本では、降車駅まで皆黙っているので、降りるときにドア付近は押し合いへし合いになる。モスクワは、コミュニケーションによる混雑の緩和がうまい。

同時に、降Metro1りる人がいる場合、ドア付近の人がいったん降りるマナーもほぼ守られている。

老人、身障者、子連れや妊婦に、席を譲るのも日本よりよく見かける光景。譲られた方は断らない。これがいいのだろう。ただし、日本のように車両停車位置がきっちりしているわけではないので、整列乗車というものはない。

日本のようにドアの開閉に気を使わないので、駆け込み乗車をしてはさまれたり、物が挟まったりすることがあるが、だいたい付近の乗客がドアをこじ開けて助けてくれる。

さらに、モスクワ地下鉄駅構内通路は、基本的に一方通行。ときどき警官や駅員が見Metro張っていて、守らないと怒られる。

また、野良犬が地下鉄に迷い込むこともある。しかしモスクワの人は犬を追いやったりしない。大いなるただ乗りに、ものすごく寛容なのだった。

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03/13/2008

莫斯科公寓生活

かつて、モスクワのような大都会でもアパートの同じ棟に住む住人同士は顔なじみであった。日本のような隣組制度があり(相互監視制度でもあったのだが)、必要に応じて互いに助けあっていたようだ。

今は日本と同じ、「隣は何をする人ぞ」である。干渉しないのが都会の流儀。形式的なあいさつだけにとどめて、へたに親しくならない方がいいと考えている。

古いアパートに行くと今でもお年寄りが共用玄関のベンチを溜まり場に、住人たちの出入りをそれとなくチェックしている。隣人の家族関係などやたら詳しい。しかし、同じアパートに外国人が住むと、雰囲気はかなり変わる。

ウクライナやベラルーシからの人たちはともかく、コーカサス系や外見が際立って異なるアフリカ系やアジア系など、じろじろ見られはしても隣人という扱いではない。それでも片言のロシア語でこちらから話していけば、それなりに受け入れてくれるのがロシア人の懐の深さであろうか。

Apartment

Apartment2_2

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02/13/2008

喫煙所となるアパートの踊り場

Upstairs 喫煙者が多いロシアだが、意外と分煙が進んでいる。

職場ではもちろんのこと、家庭でもタバコは部屋の中で吸わない人が多い。これはいちおうeducated peopleのことで、いわゆるブルカラー、出稼ぎ労働者、格好つけた若者などはくわえタバコが目立つ。

分煙の場所で圧倒的に多いのは階段の踊り場だ。夏はベランダに行く人もいるが、ちょっと一服といって出て行く先は、たいてい階段の踊り場である。部屋の中ほどではないが、lスチームが来ている(あまり効いていないところもあるが)。

喫煙者のたまり場となる階段の踊り場は、いつもなんとなく煙たい。しかもたまり場を抜けて通らなければならないときは、タバコを吸いながらジロジロ見られてきまりが悪い。灰皿を置いている人もいるが、たまに各階に備え付けのダストシュートに吸殻を投げ捨てる人もいる。ボヤが起きることもしばしばだ。

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01/29/2008

モスクワのバルコニー

モスクワの生活は基本的にアパート暮らし。ソ連時代に建てられた典型的間取りは、居間、寝室2部屋、狭いがダイニングも兼ねる台所、独立トイレ・洗面台付き風呂場の3LDK。これにバルコニーがつく。

ところがこのバルコニー、驚くほど脆弱な造りで、風雪にさらされてボロボロになり、いつ落ちてもおかしくない状態になってくる。そんなバルコニーだが、ロシア人は果敢にもそこに窓を設けてサンテラスもどきのスペースにしたり、物置にしたりする。最近は、崩落しそうなバルコニーに室外機を取り付けたりして、危ないことこのうえない。

幸いなことに、私が住んでいたアパートのバルコニーは崩れかけているとはいえ、まだ落ちたりしない感じだったので、花火鑑賞やカチガラスの巣を観察するためにときどきバルコニーに出た。

また、ロシアでは冬と夏の日照時間に大きな差があるので、日当たりなどはあまり考えない。バルコニーが北に向いていようが、ほとんど問題ないのである。

Balcon

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01/24/2008

貼り紙広告

Advertisement今はいろいろな条例で貼り紙規制がされているが、かつては 日本でも、電信柱に張り紙がたくさん貼られていた。

一方モスクワは、今でも貼り紙天国である。ちょっとした空きスペースに誰かが1枚貼ると、またたくまに貼り紙だらけになる。風にたなびく貼り紙の群れは、一種壮観ですらある。

内容は主に、「部屋を貸します/借ります」、「求人/求職」、「各種修理」そして「女性サービス」などだ。電話番号を書いた部分をタコ足のように切っておくのは、日本と同じ。そして1枚か2枚やぶって「サクラ」を演出するのも日本と同じだ。手書きメモ風のものが多いが、最近は写真を載せたり、カラー印刷にするなど、凝った手法も出現している。

ためしに1枚「寮の一部屋貸します」というのを破って持ち帰った。この種の貼り紙広告主は自宅電話番号ではなく携帯電話番号を書いている。よって、うかつに自分の家から電話をかけたりせず、公衆電話からかけてみた。

意外なことに、相手はまじめに部屋を貸そうと考えていた。しかしどう考えても、「寮の一部屋貸します」というのは、部屋の又貸しである。怪しいのですぐに電話を切った。

別の日に知り合いのロシア人に、「貼り紙広告を利用したことあるか」とたずねてみた。意外なことに、「ある」という人がけっこういた。部屋探しや不用品の転売などに利用しているようだった。

モスクワ市当局は、こうした貼り紙広告は街の美観を損なうとして、頻繁に取り外しをしているが、結局いたちごっこである。なぜなら、私は以前、貼り紙を除去する作業員が立ち去るのを待って広告を貼ろうと、のりを手にして身構えるおばあさんを見たことがあるのだ。

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01/16/2008

広告に電報?

あるとき、私のところに電報(テレグラム)が来た。
いったい誰から?といぶかりながら、電報配達人(私服姿の普通のおばさん)から電報を受け取った。

差出人は、フィンランド資本の高級マーケット「ストックマン」。そういえば、顧客カードを作ったばかりの頃だった。
中身は冬物バーゲンのご案内。いったいどうしてこんなものが電報なのか。

ロシアでは新聞の定期購読制度があるが、折込広告などは存在しない。また、日本のような新聞配達システムはなく、すべて郵便物扱いで購読する。しかも、ただでさえ郵便物が届かないお国柄。たとえ広告を打ったとしても、必ずしも顧客の手元にくる保証はない。

そこで考え出されたのが、「電報で広告」である。

今はどうなのかわからないが、「クーポン」もかなり普及している。「顧客優待」、「バーゲン」「割引」といった言葉が好きなのは、どこの国も同じである。

http://www.stockmann.ru/portal/

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12/12/2007

モスクワ住宅のエレベーター

Elevator2初めて乗ったモスクワのエレベーター(ロシア語では「リフト」という)はとても怖かった。

ドアは格子状で手動開閉、中は薄暗く、昇降時にガタガタ、ゴーッという音がしてとても不気味。まるで工事現場の昇降機のようだ。

さらに希望の階に到着と、いったんガクンと下がる感じ。しかし、人間は不思議なもので、ものの1週間もしないうちにそんなエレベーターにも慣れてしまった。

2軒目に住んだアパートのエレベーターは比較的まともで、一つの棟に2機もついていた。高層建築物の多いモスクワ住宅で、エレベーターは必需品である。ところが、年に何度か人がエレベーターに閉じ込められる事件が起きる。知り合いも出勤途中に閉じ込められた。しかも止まったのは階と階の中間地点だった。

幸い、エレベーター内のインターホンから、エレベーター管理会社をすぐに呼び出すことができたが、それでも1時間くらいは外に出ることができなかった。一般にモスクワでは、日本のマンションのように、定期的保守・点検を頻繁に行なっておらず、よく事故が起きないものだと感心していた(本当は起こっているのかもしれないが)。

また、すべてのモスクワのエレベーターがそうなのか不明だが、止まる階を複数押しても一つしか有効でない。例えば、3階と8階に行きたい人が乗り合わせたら、3階に着いたあと、もう一度8階のボタンを押す必要がある。このため、エレベーターに乗り合わせた人同士、いつも「私は×階へ行きます」と声をかけあうのがマナーだった。

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12/03/2007

ヨールカのオーナメント

毎年、新年のあいさつに知人宅を伺うと、かならず家のヨールカ(いわゆるクリスマス・ツリー)を自慢される。それがたとえ本物のもみの木でなくても、家族にとっては新年が祝うときに欠かせないシンボルとなるからだ。

そしてヨールカに飾られているものを観察すると、そのシンプルさに驚く。日本のクリスマス・ツリーにあるような、人形やら天使やらといった飾りものはなく、きらきらしたリースや球状のオーナメントが主たる飾り。しかも彼らはその飾りを、もう何十年も使っているという。
「新しいヨールカを買おうとは思わないの?」という私の質問に、「ヨールカは家族が集まるときに飾るものだから、年代がたてばたつほどいいものなんだよ」という答えがかえってきOrnament1_2 た。

経済に余裕が生まれ住む家も大きくなったロシア人は、本物のもみの木を買い、飾りつけはますます華美に。そんな豪華なヨールカを自慢されても、あまり感嘆できないのであった。

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10/13/2007

番外編 莫斯科2007夏 アルメニア風シャシリク

訪問したおばあちゃんの別荘には、モスクワ州に出稼ぎに来たアルメニア人夫婦が「別荘番」として住んでいる。

短いモスクワ滞在時間の中で、彼らは思いもよらないごちそうを振舞ってくれた。「シャシリクのアルメニア風」だ。チャコールも使わず、物置に保存してあった薪とと新聞紙で焼き場を作る。手伝おうとすると、「シャシリク作りは男の仕事だ」といってやらせてくれなかった。

一見、モスクワのどこでも見るシャシリク。しかし彼らの下ごしらえは塩と胡椒だけだ。肉をタレに漬け込んだりしない。野菜類はパプリカ、ナス、トマト。これらを焼いて、薄皮をはがし、一口大に切って、ソースにする。さらに畑から採ってきたペトルーシュカ(イタリアンパセリ)やネギをみじんぎりにする。焼いた肉を串からはずし、切った野菜とあえて出来上がり。今年はりんごが大豊作なので、焼きりんごもひんぱんに食卓に上る。

おばあちゃんが焼き芋よろしくジャガイモを所望した。するとアルメニア人のおじさんが「おばあちゃんは典型的ロシア人だなあ」と言っていた。

焼きあがった肉は豚と鶏肉。塩が効いていて野菜と一緒に食べるととてもおいしい。アルメニアの乳製品、マッツォも飲ませてもらう。ケフィールをさらにすっぱくした感じだった。残り火で焼いたジャガイモもほくほくしておいしかった。

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10/05/2007

在モスクワ外国人

Farewellchutima モスクワでIWC(インターナショナル・ウーマンズ・クラブ)に入っていた私は、ロシア人以外にもモスクワに住む外国人女性と知り合いに機会を得た。

この組織は英語が共通語であったので、はじめは気後れしていたが、だんだん度胸がついてきた。おもしろかったのは、社交的優位に立つのは必ずしも英語を母国語とする欧米系ではない、ということだ。インド人やグルジア人など、英語で弁がたつ人はたくさんおり、彼女らはいろいろなサークルの中心メンバーとなっていた。

たいていがロシアで仕事をする夫とともに駐在している奥さん連中だ。話題は子どもの教育問題に始まり、どこに何が売っていたとか、どこに行けばどんなサービスをやっているといった生活情報。井戸端会議に国境はない、というのを実感できた。

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09/21/2007

安く日本語を学ぶには?

経済成長著しいロシアでは、若い世代が成功するためのスキルを身につけることに熱心だ。一番人気あるのは、英語やコンピュータ、法律関係だろう。モスクワに居ながらMBAを取れるところも出てきた。最近では中国語なども人気があり、すでに日本語より多くの語学書が作成されている。

しかし日本語もマイナーとはいえ根強い人気がある。ただし普通の外国語専門学校では学費が高い。

モスクワで安く日本語を学ぶにはどんなところがあるだろうか? 知り合いのロシア人は受講料無料の教室を探し出し通っていた。教室は勤労者向けの学習会館みたいなところだ。先生は外語大学などの学生や日本人留学生。プロの語学教師でないせいか、たまに無断でBuilding_japanese_lesson先生が休んでしまい、突然休講になることもあるそうだ。

ある日本人の知り合いは、「ミルビス」というビジネススクールも兼ねたところで日本語の先生をしていた。でもそれだけでは生活できないので、個人宅で教えたり、他の仕事を掛け持ったりしていた。

モスクワでは日本語を教えるのも習うのもたいへんである。

Class

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06/30/2007

地域のフリーペーパー

Local_free_paper 役に立たない郵便受けに、いつもたくさんのチラシが投げ入れられる。日本のような安売り広告などではなく、タウン情報のようなフリーペーパーが圧倒的多い。内容は、修理・不動産・車・家具などに始まり、占いや出会い系、果ては黒魔術のご案内まで小さな文字でぎっしり書いてある。

最近は「わが地区」の情報だけを載せているフリーペーパーも登場し、口コミにたよらない情報収集が可能となった。

写真にあるのは、ドモジェドヴォ地区のフリーペーパー。

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06/11/2007

アパートからの夏の風景

夏至を前に、緑がいちだんと眩しい季節になった。モスクワは本当に樹木が多いなあと、改めて感じる。

6月になると学校も卒業式や夏休みを控え、そわそわした雰囲気。大人たちもどこか間延びした様子だ。この時期楽しいのは、中庭にある木陰のベンチで、まったりとした時間を過ごすこと。日本人には少し苦しい姿勢になる角度のベンチで、老若男女がおしゃべりの花を咲かせたり、ビール片手に若者が群れていたり。野外でチェスに興じるおじさんたちをよく見かけるのも、今頃の時期だ。

わざわざダーチャまで行かなくても、アパートの中庭には都会の喧騒から少しだけ隔絶された空間がある。もくもくとした緑に囲まれ、遅い日没を待つ幸せな昼下がりである。

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05/17/2007

第三環状道路(3-е кольцо)

3rd_exps_way モスクワをぐるっと取り巻くМКАД(モスクワ環状自動車道)より内側で、サドーバヤより外側の円周を走る「第三環状線」(3-е транспортное кольцо)。私が最初にモスクワに滞在していた'97-99年には、その建設予定すら知らなかった。慢性的交通渋滞に悩むモスクワ市はかなりの突貫で道路を建設。2004年までに全線開通し「環状」となった。日本でいうなら、無料の都市高速みたいな感じだ。

この道路のおかげで横への移動は以前より速くなった。慢性的大渋滞のサドーバヤを通らずにすむようになったからだ。しかし問題も多い。

カーブが急だし、トンネルも暗く車線変更案内が見づらいので、ある意味危険な高速道路。しかも交通量の多さに、道路の舗装も磨耗気味だ。モスクワ市は同様の同心円道路の工事を計画しているらしいが、いくら道路の数を増やしても、交通渋滞緩和の特効薬にはならないだろう。

http://www.moscowmap.ru/street/street2588.shtml

http://images.yandex.ru/yandsearch?text=3-%E5%20%EA%EE%EB%FC%F6%EE&stype=image 

http://www.photographer.ru/nonstop/picture.htm?id=441202

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05/01/2007

ウクライナ並木通りの噴水

クトゥーゾフスキー・プロスペクト(Кутузовский проспект)とダラガミーロフスキー大通り(Б.Дорогомировская ул.)をつなぐ緑地帯は、ウクライナ並木通り(Украйнский бульвар)と呼ばれている。クトゥーゾフスキー・プロスペクトを突っ切って、モスクワ川まで続いている。

もとはうっそうとした林の道で昼でも暗くて怖かった。1999年の大嵐で、大木が軒並み根元から折れる被害を受ける。2000年になるころから大改修が行われ、今では噴水もある公園のような明るい並木道に変身した。通りに面して、「雅子さま」の通われた幼稚園もある。

ベンチに読書をしにくる人、犬の散歩に来る人、ベビーカーを押した若い母親たち、夏は噴水で冬は傾斜地でそりすべりをする子どもたち。人間ウォッチングと暇つぶしにはもってこいの場所である。この周辺はキエフ駅が近いせいか、ウクライナホテルをはじめ、通りの名称やモニュメントにはウクライナにまつわる言葉がついている。

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04/15/2007

慢性的交通渋滞事情

車社会モスクワ。聞く所によると外車販売台数は100万台を突破したとか。国産車より外国自動車の方が多い感があったのだが、近年はそれがもっと顕著になったようだ。

Traffic_jam1 自動車の増加に全然伴っていないのが、駐車場と道路の整備。車線が多いため、だだっぴろいはずの幹線道路も、片側1車線ずつ路上駐車に取られれば、一気に広さは3分の2と化す。なにしろモスクワでは縦列駐車ではなく、頭から斜め横入れ駐車をやるのが普通。均等に幅寄せすることもほとんどない。最近は規制が厳しくなっているようだが、金持ちロシア人にとって多少の罰金はたいしたことない。Traffic_jam3

さらに悪いのが道路状態と運転者のマナー。夏の暑さと冬の凍結で道路の傷みは大きい。天気が悪いと信号が見づらく、壊れているときはめいめい勝手に走るためとても危険だ。走行速度は平均時速80キロ。車間距離を詰めて走るのがモスクワ的常識で、ウィンカー出さずに車線変更などは日常茶飯。いったん事故が起これば警察が到着するまで現状保持という原則も相乗して、道路は常に飽和状態である。

FMラジオや携帯端末などで渋滞情報を流しているが、日本のように正確かつ迅速ではない。放送する道路も中心部のほんの少しだけ。また、左折禁止の道が多いため抜け道もTraffic_jam4 限られる。八方塞の大渋滞。一言でいうとまさに交通地獄だ。

私の知人はモスクワ市から少しはずれた所から通勤しているが、最寄の地下鉄駅までバスでゆうに1時間はかかるという。しかもバスはしょっちゅう遅れるそうだ。所要時間が読めず、通勤するだけで大きなストレスだとTraffic_jam2 いう。

Jam2

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04/11/2007

郵便局攻略法

ロシアの郵便規則七不思議。

1.印刷物とその他物品は一緒に送ってはいけない。したがって、お菓子と雑誌を一緒に送れない。おまけに手続き窓口がそれぞれ別である。モスクワ中央郵便局は、それぞれの窓口がまったく別の建物になっていてとても不便。できれば友人などに協力してもらうほうが効率的だ。

2.税関申告書をたくさん書かなければならない。私がいたときは同じものを4枚書かなければならなかった。しかも書式はロシア語とフランス語でかかれており(国際郵便の公用語はフランス語)、どちらも読めない人にはカンで書くしかない非常に不親切な申告用紙だ。もちろん書き間違っていたら、無言で差し戻される。どこが間違っているか食い下がって聞くしかない。

申告書の用紙は日ごろから多めにもらっておき(書き間違えたなどと言って余計にもらう)、行列に並んでいる間に記入できるようになればロシア人もビックリの手際のよさである。

3.申告内容に価格を書けという郵便局員もいれば、書かなくてもいいという郵便局員もいる。一貫していない。書いた方がいいに決まっているが、ときとして余計なものを書いたといって差し戻されることもある。

4.小包は自分で包装してはいけない。プレゼント用のきれいな包装は無駄である。裸のまま持って行って、郵便局員に包装してもらう。包装資材や手数料は送料のほかに徴収される。

しっかり監視しておかないと適当に包まれてしまう。ハコに入れろとか緩衝材を入れろなど、そのつど指示する必要がある。今はロシア郵政特製ダンボールがあるので少しはマシになったが、以前はダンボールを持参していた。郵便局によっては麻布に入れられることもあり、局員が袋の口をざくざくと縫ってくれる。

梱包が終わると、郵便局によっては自分で宛名を書かせられる。今は発送に身分証明書による本人確認があると聞く。

5.封書をセロテープで封緘するのはご法度。ノリづけを指導される。

6.記念切手などをあらかじめ貼っていき、「不足分の切手をください」といっても局員は計算してくれない。主要なところへの送料はあらかじめ知っておいた方が楽。

7.手数料はカペイカ単位の細かい数字が付くことが多い。少し多めに払ってお釣りはいらないといえば、郵便局員のおばさんの顔もほころぶ。同様に多少の細かい金額ははしょられってくれることもある。

8.行列を一時離れるときは要注意。いくら前後の人に了解をとっても、彼らが我慢強く行列にいてくれるとは限らない。戻ってきてみたら誰も自分のことを覚えてくれている人はいなくて、また最後尾から振り出しということも考えられる。長い行列は並んでみて進み具合を確認し、全然行列が進まないようだったら別の日に出直した方がよい。

混まなさそうな郵便局、時間帯、さばける郵便局員の顔を覚えておくのも手だ。一般に週末・年末など「末」のつく時期は混む。

9.確実に届けるためには、民間クーリエ業者(EMSやDHLなど)。高いが最速・追跡可能。紛失や破損のときは保険も効く。

次に確実なのは「書留」(заказное)。控えを渡されるので取っておく。もし届かない場合は、控えの番号を基に追跡調査を依頼できる。

10.小包ルールでおもしろいのは、同じもの(同じカテゴリのもの)は一度に10個まで(2kg以内)しか送れないということ。以前、100個の白木マトリョーシカを送ったときのこと。同じ郵便局に毎日白木マトリョーシカを10個ずつ持って行ったら怒られた。週に1回にしろという。つまり、その郵便局からは週一しか航空便を発送していないということか??

しかも同じ送り主が同じ送り先に集中して送ってはいけないという。

やむなくとった方法は、違う郵便局から10個づつ発送、たまに送り先や送り主の名前を変えるという方法だ。しかしどの不思議なルールも、明文化されているものを見たことがない。

11.CIS諸国に送るのはけっこう至難。すでにグルジアとは断交状態、対ウクライナでもこまごました制限があるようだ。ある女性が薬品をウクライナの母親に送る際、先週までは大丈夫だったのに今日はどうして拒否されるのかと窓口で押し問答していることがあった。Envelope

比較的関係のよいベラルーシでも、送る物によっては窓口で門前払いされることもあるので注意が必要だ。 →典型的な小包の包み方

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04/08/2007

ロシアの教会と蜜蝋の香り

Honey_candle今年は 4月8日がロシア正教の復活祭「パスハ」だった。例年だとカトリックやプロテスタントの「イースター」より遅れるのだが、珍しく同じ日となった。ちなみにお釈迦様の誕生日も今日だ。なんとめでたい一日であったことだろう。

さて、ロシアの教会に足を踏み入れると、まず気づくのがロウソクのにおいだ。日本のものと違い、ロシアで奉納するロウソクはすべて蜜蝋で作られたものだ。教会と養蜂が密接に結びついたことから生まれた産物であるが、一度かぐと忘れられない香りである。さらに礼拝のときに振られる香油のにおいが普段からも漂っていて、薄暗い教会の中で嗅覚が何倍も刺激される。

教会参拝者は入り口付近で売られている長さ25センチくらいのロウソクを購入。私がモスクワにいたころは1本10ルーブルくらいであった。これを数本買い、本尊(?)であるキリストのイコンの前とその左右にまつられている聖母マリアや聖人に奉納する。もっと大きくて長いロウソクもある。

蜜蝋のとけるスピードはけっこう早い。だからある程度燃えてくると、修道女がやってきて慣れた手つきでロウソクの燃えさしをバケツに回収していく。また時間帯によっては雑巾を持った修道女が教会内の掃除をしている。(こうした仕事がいつも「修道女」なのはなぜか?)

ロシア正教会には椅子がない。したがって礼拝の間、聖職者も信者は立ちっぱなし。ひざまづいたりはしない。礼拝は経典と賛美歌で進行するので、カトリックやプロテスタントのように、信者が前に出てきて聖書を朗読したり、祈