ダストシュート
モスクワのアパートには、階段の踊り場やエレベータ付近にダストシュートが備え付けられている。形・色・フタの開け方などさまざまだが、上の階から落とされたゴミは下のゴミ収集口まで一直線に落下する。基本的に瓶など割れると危ない物以外、何でもダストシュートに放り込む。ゴミを袋に入れようがゴミ箱から中身だけ捨てようがかまわないし、分別もなし、ゴミ収集の時間も関係なし。日本から来た者にとって、これは便利すぎる。
だが便利な反面、問題も多い。
監視がないので、タバコの吸殻を投げ捨てボヤが出たこともある。ダンボールなど大きいゴミを無理に押し込み、ゴミが下まで行かずに貯まってしまったり、夜中にゴミを捨てる音が配管を伝って響くことも。寒いロシアでゴキブリが元気なのもこのダストシュートのおかげ。
しかし、もっと驚くべきゴミ捨ての習慣がロシア人にはあった。
フラットを出るともうダストシュートなのに、残飯などちょっとしたゴミを便器に捨てる人が多い。さすがに紙ごみは流さないが、油ものなど平気で流してしまうのだ。だから、トイレの排水が壊れることもあるようだが、意に介する人が少ないというのもロシア人のおおらかさだろうか。




















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