ロシアの郵便規則七不思議。
1.印刷物とその他物品は一緒に送ってはいけない。したがって、お菓子と雑誌を一緒に送れない。おまけに手続き窓口がそれぞれ別である。モスクワ中央郵便局は、それぞれの窓口がまったく別の建物になっていてとても不便。できれば友人などに協力してもらうほうが効率的だ。
2.税関申告書をたくさん書かなければならない。私がいたときは同じものを4枚書かなければならなかった。しかも書式はロシア語とフランス語でかかれており(国際郵便の公用語はフランス語)、どちらも読めない人にはカンで書くしかない非常に不親切な申告用紙だ。もちろん書き間違っていたら、無言で差し戻される。どこが間違っているか食い下がって聞くしかない。
申告書の用紙は日ごろから多めにもらっておき(書き間違えたなどと言って余計にもらう)、行列に並んでいる間に記入できるようになればロシア人もビックリの手際のよさである。
3.申告内容に価格を書けという郵便局員もいれば、書かなくてもいいという郵便局員もいる。一貫していない。書いた方がいいに決まっているが、ときとして余計なものを書いたといって差し戻されることもある。
4.小包は自分で包装してはいけない。プレゼント用のきれいな包装は無駄である。裸のまま持って行って、郵便局員に包装してもらう。包装資材や手数料は送料のほかに徴収される。
しっかり監視しておかないと適当に包まれてしまう。ハコに入れろとか緩衝材を入れろなど、そのつど指示する必要がある。今はロシア郵政特製ダンボールがあるので少しはマシになったが、以前はダンボールを持参していた。郵便局によっては麻布に入れられることもあり、局員が袋の口をざくざくと縫ってくれる。
梱包が終わると、郵便局によっては自分で宛名を書かせられる。今は発送に身分証明書による本人確認があると聞く。
5.封書をセロテープで封緘するのはご法度。ノリづけを指導される。
6.記念切手などをあらかじめ貼っていき、「不足分の切手をください」といっても局員は計算してくれない。主要なところへの送料はあらかじめ知っておいた方が楽。
7.手数料はカペイカ単位の細かい数字が付くことが多い。少し多めに払ってお釣りはいらないといえば、郵便局員のおばさんの顔もほころぶ。同様に多少の細かい金額ははしょられってくれることもある。
8.行列を一時離れるときは要注意。いくら前後の人に了解をとっても、彼らが我慢強く行列にいてくれるとは限らない。戻ってきてみたら誰も自分のことを覚えてくれている人はいなくて、また最後尾から振り出しということも考えられる。長い行列は並んでみて進み具合を確認し、全然行列が進まないようだったら別の日に出直した方がよい。
混まなさそうな郵便局、時間帯、さばける郵便局員の顔を覚えておくのも手だ。一般に週末・年末など「末」のつく時期は混む。
9.確実に届けるためには、民間クーリエ業者(EMSやDHLなど)。高いが最速・追跡可能。紛失や破損のときは保険も効く。
次に確実なのは「書留」(заказное)。控えを渡されるので取っておく。もし届かない場合は、控えの番号を基に追跡調査を依頼できる。
10.小包ルールでおもしろいのは、同じもの(同じカテゴリのもの)は一度に10個まで(2kg以内)しか送れないということ。以前、100個の白木マトリョーシカを送ったときのこと。同じ郵便局に毎日白木マトリョーシカを10個ずつ持って行ったら怒られた。週に1回にしろという。つまり、その郵便局からは週一しか航空便を発送していないということか??
しかも同じ送り主が同じ送り先に集中して送ってはいけないという。
やむなくとった方法は、違う郵便局から10個づつ発送、たまに送り先や送り主の名前を変えるという方法だ。しかしどの不思議なルールも、明文化されているものを見たことがない。
11.CIS諸国に送るのはけっこう至難。すでにグルジアとは断交状態、対ウクライナでもこまごました制限があるようだ。ある女性が薬品をウクライナの母親に送る際、先週までは大丈夫だったのに今日はどうして拒否されるのかと窓口で押し問答していることがあった。
比較的関係のよいベラルーシでも、送る物によっては窓口で門前払いされることもあるので注意が必要だ。 →典型的な小包の包み方