Posts categorized "交通機関"

08.01.12

100歳となったトラム

Tram_a011911年開通となったモスクワの路面電車、トラム。昨年11Tram_a05月にめでたく満100歳を迎えた。路面電車といえども、日本とは違って車が軌道に横入りするなど、スピードも遅くて実用性がないかもしれないが、870年くらいあるモスクワの歴史の中で、トラムの歴史はある一定比重を占めるといえよう。

特に「A」の路線は、古きよきモスクワの街並みを走る貴重な路線。昨今はアルコールのサービスがあるトラムとか、いろいろ集客の目玉をひねり出しているようだが、そんな奇をてらったことをしなくても、このたたずまいにはそれなりの風格がある。観光資源としても絶やさないでほしいと思う。

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17.10.11

aeroexpress 渋滞知らずで空港へ

Aeroexpress01私が帰国した後に開通したアエロエクスプレス。シェレメチェボ空港とベラルーシ駅をなんと40分ほどで結ぶ。とんでもない速さと便利さだ。

その昔、シェレメチェボ2に行くには、環状線МКАДをぐるっと回って、大渋滞で悪名高いХимки(ヒムキ)を通るコースを使っていたが、へたすると移動だけで3~4時間みておかなければならなかった。それでも到着すればラッキーだ。これが通れば、鬼に金棒。問題はいつ乗りに行けるかだ。

ちなみに私はシェレメチェボ空港からレチノイ・バグザールまで路線バスで行ったことがあるが、暇で暇でたまらないときにはこういうルートもなかなか楽しい。

http://www.aeroexpress.ru/en/

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08.09.11

ロシアの鉄道駅

長い行列を並んでようやく手に入れた切符だが、日本の感覚が抜けない私にとって、改札のないロシアの鉄道駅はどうも列車への乗り心地がよくない。プラットホームはどこからでも入っていける。行き先は電光掲示板に出ているのみ。構内放送もあるが、よくよく気をつけないと聞き逃す。

目的地に行く列車を見つけても、自分の切符が正しいのか、途中で無賃乗車だと難癖をつけられて降ろされるのではないか、などなど心配になってくる。結局、乗ってしまえば無賃乗車の人たちはかなりおり、その人たちはいわゆう物売りだとわかる。近頃は、降り口に地下鉄の改札のような金属性の回転式柵ができており、そこに切符を差し込む。もちろん、無賃乗車の人たちは、その改札を飛び越えて出て行く。都市住民の足である地下鉄とは、あきらかに違う乗り方の流儀がある。008

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29.06.11

地下鉄美術館

モスクワでは、地下鉄とは単なる移動手段にあらず。あの手この手で新機軸を打ち出す発想力がすごいというか、用途がよくわからないものまで玉石混交。作家のことはよくわからないが、ひょっとして動くギャラリーは顧客獲得もかねているのかもしれない。    Train1 Train9Train8Train5Train6_2 Train3 Train4

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22.12.09

シェレメチェヴォ2への道のり

まだドモジェドヴォに日本行きの国際路線がなかった頃、一般外国人は何がなんでもシェレメチェヴォ2を利用するしかなかった。20世紀の終わりごろは、シェレメチェヴォ2へ行くときは、トヴェルスカヤ通りからレニングラード大通りをひたすらまっすく行くルートを使っていた。ところが、地下鉄ジナモあたりで渋滞が起こるようになり、クトゥーゾフスキー大通りからルブリョンスキー街道・MKAD経由でヒムキへ抜けるルートを使うようになった。

ところが、ヒムキあたりに大型商業施設ができるようになると、あの広い幹線道路がまたたくまに常時渋滞エリアに変化。シェレメチェヴォへ行くには、所要時間を2倍に見ておかなくてはならなくなった。

一度、路線バスと地下鉄を乗り継いで空港から市内へ出たことがある。シェレメチェヴォ2から1へ回り、レチノイ・ヴァグザールへ。その間、いくつバス停があったか覚えていない。しかし、タクシーだと1000ルーブルは取られてしまうところをわずか10ルーブルそこらで行けたので、ヒマと体力がある人はこのルートは捨てがたい。もちろん、やや余裕がある場合は、乗り合いバスの「マルシュルートカ」を利用するのもいいだろうが、あの運転の粗さは体力と度胸がないと耐えられまい。
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昨今はアエロスターなる鉄道ができて渋滞知らずとか。乗ってみたいと思っているが、モスクワへ行くチャンスが訪れなくて残念だ。Aeroexpress02

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15.12.09

バス・トラム・トロリーバスの車掌の話

モスクワの公共交通機関で、制服を着ているのは地下鉄職員くらいだろうか。バスもトラムもトロリーバスも、運転手から車掌にいたるまで私服だ。かろうじて運転手だけが山吹色のベストのようなものを着ているが。

このうち一番やっかいなのは車掌。ロシア語で「コンドークトル(кондуктор)」と言う。彼らは乗客とまったく変わらぬ服装で適当なバス停から乗り込んできて、印籠よろしく身分証を見せながら乗客たちがきちんと乗車券を持っているかチェックする。もちろん、運転手のところで乗車券を買う時間がなかった乗客は、コンドークトルから乗車券を買うこともできる。

今は前乗り後ろ降りで、事前に磁気カードを読ませたり定期券を見せたりするが、以前は乗るのも降りるのも自由で、しかもタロンという乗車券を自分でパンチする「自己申告型」乗降方法だった。さらに、私がモスクワにいたころのバス代は1回2~5ルーブル(途中何度か値上がりした)でどこまで行っても統一料金。乗降客の有無にかかわらず、すべてのバス停に停車するので、ちょっとの距離でもただ乗りできてしまうのだった。

そういうただ乗り客を見つけて罰金「シュトラフ(штраф)」を取り立てるのが前述の「コンドークトル」の大きな役目だ。まず乗車券を持たなかったり、不正にタロンを使っていたり(2回使いなど)している客がみつかると、ただちに次のバス停で降ろされる。降りたバス停で罰金を徴収されるわけだが、降ろされた乗客もなかなかしたたかで簡単に罰金を払おうとしない。ちなみに私がいたころの罰金は100ルーブルだった。帰国するころは1000ルーブルくらいまで吊り上げられたようだが、コンドークトルが乗り合わせない場合はうまくただ乗りできる。

私の場合、いつも同じ路線に同じ時間帯に乗っていたためか、コンドークトルの顔を覚えてしまった。しかし、最初の頃、タロンの穴あけに失敗して二重にパンチをしてしまい、コンドークトルから「不正使用」だといいがかりをつけられてしまった。たまたま横にいたロシア人が、私のパンチの仕方が悪くて2個穴があいたことを証言してくれたため難を逃れたが、以後「コンドークトル」は交通警察と同じくらい嫌な存在になった。

同じ時間帯、同じ路線に乗っていると、コンドークトルの顔も覚えてしまう。乗客全員をただ乗り犯罪者のように見る振る舞いやいちいち乗車券をチェックしたり運賃取り損ねの非効率さはあるものの、磁気カードの普及は彼らの仕事をなくしてしまったのではないかと思える。

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19.01.09

マルシュルートカ

「マルシュルートカ」は、バスなどと同じコース(マルシュルート)を行く乗り合いタクシーだ。ワゴン車に定員はだいたい8~10人。助手席にも乗り込む。料金はコースによって違うので一概に言えないが、モスクワ「市」の端っこからМКАД(環状線)を越えてモスクワ「県」に行くのに、15-20ルーブルぐらいから(2005年当時)。地下鉄の2倍くらいだが、どこまで行っても初乗料金なので遠くへ行くほど割安感がある。

乗り込んで出発を待つ。座席が埋まらないと出発しないから、早く乗り込めば好きな席を確保できる。乗客が埋まると運転手が料金を集め始める。後ろに座っている人は、自分の分を前の乗客に回す。

運転手はアゼルバイジャンなど、出稼ぎ旧ソ連圏の男性が多い。低賃金の歩合制なので、できるだけたくさん決められたコースを往復しなければならない。勢い走行スピードが速くなり、事故も多発。ロシア語がよくわからない運転手も。

それでも必ず座れ、乗降客がいないのに全部のバス停で停車するバスやトロリーよりも速く、「ここで降ろして」と言えば降ろしてくれる融通のよさで利用客は多い。

もちろんマルシュルートカにはバスや地下鉄などのような定期券や回数券はなく、いつも現金払いである。

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06.12.08

モスクワ地下鉄に人身事故はあるか

モスクワにいたとき、ほぼ毎日地下鉄に乗っていたにもかかわらず、日本の鉄道のように事故による遅延・運転見合わせというのには遭遇しなかった。安全確認などいいかげんなモスクワ地下鉄で、本当に事故が少なかったのか、真相はわからない。

ただ、知り合いのロシア人に言わせると、「本当は人身事故も起こっているし、鉄道自殺もある」という。ただ、日本のように運転を厳重に見合わせたりしないらしい。ときどき乗っている電車が急停止してしばらく動かなくなるときがあるが、状況説明は一切ない。

またモスクワ地下鉄のプラットフォームは、両サイドに線路があるので、乗降が右になったり左になったりしない。基本的に左の扉が開閉する。ところが、わずかにいくつかの駅は二つの路線が同一プラットフォームで乗り換えられるようになっているため、乗降口が逆になる。あるとき、例外的な駅で駆け込み乗車した人の荷物がドアにはさまったまま電車が出発した。かわいそうなことに、その乗客は荷物をはさんだまま、終点まで行くことになってしまったという。

ペテルブルグの地下鉄駅には、安全柵のついている所があるが、モスクワでは予算の都合かまだない。いずれにしても、あの乗客の多さ、オペレーションの粗さから、絶対事故がおきているはずなのだが・・・。

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11.03.08

パブトラム「アンヌシカ」

モスクワ生活で悔やまれること―それは、お座敷(?)路面電車(トラム)「アンヌシカ」に乗りそびれたことである。

このトラムは26番路線を走っており、その車体といいネーミングといい、ずばり「巨匠とマルガリータ」を意識しているパブトラム。夏も冬も走っているが、お客はあまり多そうではない。私が乗りそびれたのも、内部の様子がよくわからなかったことと、乗車運賃が普通のチケットより高かったらどうしよう、ぼったくられたらどうしよう、などと俗人的発想をしてしまったためである。

今も走っているかどうかわからないが、次回モスクワに行ったならば、必ず乗車してやろうと思っているトラムである。

下:地下鉄チースティ・プルディ駅そばで、方向転換をする「アンヌシカ」。

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15.11.07

冬のトラム(路面電車)

冬の路面電車はどうして深い雪に脱線しないのだろう。トラムに乗るたびにそんなことを考える。

「お座敷電車」のようなアミューズメント市電「アンヌーシカ」は寒くなっても走っていた。Трактир(居酒屋)という看板がかかっているため、なんとなく敬遠して乗らなかったのが後悔される。でも冬でもビールを立ち飲みしているロシア人のことだから、きっとそういう飲み物が売られているのだろう。「巨匠とマルガリータ」から来た「アンヌーシカ」というネーミング、願わくば誰も線路の上にひまわり油などこぼさないでほしいものだ。

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左・中 ロマノソフスキー・プロスペクトとそこを走るトラム。
右 ワルシャワ街道を走るトラム。

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